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こんにちは!
元ハウスメーカー、今不動産特化FPのカルタです!
どっしりと重量感があり、落ち着きや品格ある寄せ棟の屋根!
軒先ラインや軒の出など、工夫すれば、いくらでもおしゃれになります。
今回は、寄せ棟屋根とはどんなものなのか?
メリットやデメリット、おしゃれになるコツをお届けします!
寄せ棟屋根とはどんな屋根?
屋根の山形状の部分を「棟(むね)」と言い、その棟が寄せられた形状のものを「寄せ棟屋根」といいます。
(専門的には、さらにいくつかの種類に分けられますが、ここでは省略します)
棟は、専用の瓦や板金で覆い被せられていて、防水の役割をします。
図からも分かるように、屋根面が四方向に分かれているので雨水の処理能力が高く、四方に取り付けられた雨樋の負担も軽減されます。
また、屋根の高さを低く抑えられるので、地震・暴風にも有利な形といえますね。
寄せ棟屋根のメリット・デメリット
冒頭で、「寄せ棟造りは、落ち着きや品格を感じさせる」と言いましたが、機能的な部分でのメリット・デメリットはそれほど多くはありません。
良くも悪くも、オーソドックスな屋根といえます。
唯一注意しなければならないデメリットとしては、切妻屋根や片流れ屋根に比べるとソーラパネルを載せにくいということ。
ただ、「売電目的」→「自給自足」に移り変わりつつある現状では、ソーラパネルを多く載せる必要はないのかもしれません。
その他のデメリットとしては、ロフト(屋根裏部屋)を作りにくい、他の屋根に比べてコストが高くなる、などがあります。
メリットはすでに伝えたとおり、雨水処理能力が高いこと、そして屋根の高さを抑えられることによる地震・暴風に対して構造的に有利な点です。
また、どのような建物にもデザインが合いやすいのもメリットといえます。
いずれにしても、寄せ棟屋根の最大の特徴でメリットと言えるのは、意匠的な部分!
ワンランク上の落ち着きや風格を目指すのであれば、寄せ棟屋根になります。
寄せ棟屋根でおしゃれな外観にするには
寄せ棟造りの外観をおしゃれにするには、軒先ラインを強調するようなデザイン、そしてそれに合ったシャープな仕上がりになる瓦材を採用することです!
また、落ち着きや風格を強調するのであれば、小さな寄せ棟屋根をいくつも作るのではなく、大きな寄せ棟屋根とすることです。
いずれの場合も水平ラインが重要で、軒の出を深くすることで、より強調することができます。
寄せ棟屋根は、屋根の高さを抑えられる反面、屋根面が見えにくくなりますから、軒先ラインが重要なんです。
なお、屋根の大きさにもよりますが、標準的な屋根勾配は3〜4寸ほどでしょう。
寄せ棟にするなら、間取りはシンプルに
先ほど紹介した寄せ棟屋根の例は特にシンプルなもので、実際には、間取りに合わせて多くの「棟」が組み合わされています。
下図は屋根を上から見たもの。
同じ棟でも、傾斜している隅棟と水平な棟とがあります。
間取りが複雑になるほど、それら隅棟と棟は増え、それにともなって谷となる部分ができます。
寄せ棟屋根に限りませんが、間取りに凹凸があるほど、屋根も複雑になり、施工コストのアップ、そして雨漏りリスクも増えてしまいます。
寄せ棟屋根の本来の美しさを求めるのであれば、間取りはシンプルな方が良いかもしれませんね。
ポイントは、堂々とした三角屋根です!
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