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こんにちは!
元ハウスメーカー、今不動産特化FPのカルタです!
住宅ローンの審査に落ちてしまった!
まじめに働いてきたつもりなのに…。
収入が足りなかった?
それとも、マイカーローンがあったから?
アレコレと考えて自信をなくしていませんか?
ひとつ言っておきます。
住宅ローンの審査に落ちたのは、あなたのせいではないかもしれません!
銀行の審査では、ヒト・モノ・カネの3つを見ます。
「ヒト」と「カネ」は、あなた自身。
「モノ」はあなたが選んだ物件、またはそれを扱う不動産業者の審査です。
ひょっとしたら…問題があったのは「モノ」の部分で、あなた自身にはなんの問題もなかったのかもしれません。
今回は、住宅ローン審査に落ちてしまう仕組みと、審査に落ちた理由が「モノ」であったことを判別する方法をお届けします。
銀行の審査基準はヒト・モノ・カネの3つ
まずは、なぜ住宅ローン審査に落ちてしまうのか、審査の仕組みを見てみましょう。
銀行の住宅ローンの審査は、ヒト・モノ・カネの3つで判断します。
詳しくは、これで完璧!住宅ローンの流れPart1 ~仮審査とはなにか編~で説明していますが、簡単に言えば次のとおり。
- ヒト…勤務先、扶養家族の構成など
- モノ…物件の担保価値や、不動産業者の信頼性など
- カネ…収入や過去から現在にかけての借入状況など
問題なのは、ヒト・モノ・カネの3点のどれかひとつでも基準を満たさなければ審査に落ちてしまうということ。
いくら「ヒト」や「カネ」がズバ抜けて良かったとしても、「モノ」ひとつに問題があれば、審査には落ちてしまいます。
そもそもローンとは、「基準を満たす人に融資する」と、あらかじめ審査基準が定まっている商品です。
銀行が審査スピードをあげるために作ったものなので、その人の将来性とか、これまでの取引状況などはほとんど影響してきません。
基準を満たせば、審査に通る。
満たさなければ、落ちる。
ただ、それだけです。
問題なのは、住宅ローンの審査に落ちたとき、ヒト・モノ・カネのうち、どこが悪かったのかわからないことです。
銀行が断った理由を教えてくれないわけ
住宅ローンの審査に落ちた時、銀行は断った理由を教えてくれません。
いくらあなたが教えてほしいと願っても、おそらく言われることは「総合的な判断により、ご要望にはお応えいたしかねます」だけでしょう。
なぜ教えてくれないかというと、「審査基準」がその銀行の財産だからです。
銀行が住宅ローンを断るごとに、その理由を教えているとどうなるでしょうか?
銀行員「〇〇が××なのでダメでした」
↓
お客様「そうか、この銀行は〇〇を△△にすれば審査に通るんだ」
これが積もり積もっていくと、銀行の審査基準はダダ洩れ。
長年培ってきたノウハウをライバル銀行に流用されるかもしれません。
何が問題なのかわかってしまえば、その部分だけ情報を操作してお金を借りようとする人間がでてくるかもしれません。
だから、銀行員は審査に落ちた理由を教えてくれないんです。
銀行は、この理由だったら教えてOK、この理由だったらNGと分けず、一律に「理由は教えられない」としています。
イジワルで教えないわけではないんです。
審査に落ちたのは、あなたのせいでなく「モノ」のせいかも
審査に落ちると誰だってショックです。
そんなとき、銀行員だって本当は理由を教えてあげたいと思います。
その最たるものが、「モノ」に問題があったとき。
特に、不動産業者に問題があったときです。
銀行には、独自の情報網が存在します。
たとえば、その不動産業者に資金繰りが難しいとする問題があった場合…はっきり言えば、倒産する可能性ありと判断される場合、あなたに問題がなくとも審査は落とさざるを得ません。
あるいは以前、その不動産業者が住宅ローンを水増しして借りようとした経歴がある場合、やはり審査は落とします。
金利の低い住宅ローンを多めに借りて、マイカーローンの返済に充てるなどしようとしたわけですね。
これは銀行をだます行為です。
そんな過去の悪事を理由に断ることだってあるんです。
なんにせよ、これら理由はあなた自身にはまったく関係のないこと。
不動産業者を変えない限り、頭金を増やしても、別の銀行で審査をしても結果はかわりません。
では、審査に落ちた理由が「モノ」であったことを判別するには、どうしたら良いでしょうか?
その方法をご紹介します。
審査に落ちた理由が「モノ」であることを判別する2つのステップ
ステップ①減額提案してみる
まずは、住宅ローンを断られた銀行に減額提案してみましょう。
つまり「いくらだったら貸せるのか」と聞くということです。
減額提案にさえ応じてもらえず、ただ「貸せない」と言われた場合、多いパターンは次の2つ。
- カネ…あなたが過去、何らかの融資を受け、延滞したことがあるなど。
- モノ…不動産業者もしくは、そこが扱う物件に問題があったなど。
「カネ」の部分で心当たりがあるのなら、問題はそこかもしれません。
ただ、そうでないかもしれません。
そこで、それを確かめるために次のステップにすすみます。
ステップ②物件情報がいらない仮審査をしてみる
続いては、物件情報を入力しない仮審査をすることです。
仮審査にも様々あり、仮審査の段階で物件情報を審査されるところと、審査されないところがあります。
特に銀行窓口で仮審査をした場合は、物件情報も求められることが多いです。
しかしインターネットバンクなら、そのほとんどが「物件検討中」の段階でも仮審査ができます。
つまり、ヒト・モノ・カネのうち、ヒトとカネのみで仮審査をしてみようということです。
この審査に通ったのであれば、いよいよ問題があったのは「モノ」であった可能性が高くなります。
審査に落ちた理由が「モノ」あるとわかったらすること
ステップ②の仮審査で通ったのであれば、住宅ローンの審査に落ちた理由が「モノ」であった可能性は、かなり高いです。
この場合は、これまでの計画はいったん白紙にもどして物件探しをはじめからやり直すことをおすすめします。
リスタートは精神的に大変だと思いますが、物件を変えずに他の銀行に審査を依頼しても、通る可能性は少ないです。
ここは潔く原点にかえりましょう。
一から物件探しをはじめるにあたって、注文住宅を検討する場合は、家を建てるにはまずコレ!展示場に行く前にすべきたった1つのことを参考にしてください。
効率よく、ハウスメーカー・工務店を選ぶことができます。
中古住宅・マンションを検討する場合は、これで見つかる中古マンション!4日以内が勝負の超効果的な探し方を参考にしてください。
未公開物件情報を入手する方法をご紹介しています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
住宅ローンの審査基準はヒト・モノ・カネの3つ。
そのうち、ひとつでも基準に満たさないものがあれば、審査には落ちてしまいます。
ここで「モノ」に問題があった場合、いくら頭金を増やしたとしても審査結果は変わりません。
「モノ」の問題とは、不動産業者や物件そのものに問題があるということ。
住宅ローンの審査に落ちたら、次の2つのステップを実践してみてください。
- 減額提案してみる
- 物件情報のいらない仮審査をしてみる
住宅ローンの審査に落ちても、物件を変えたらすんなり通った…!