家を建てるならまず

このコンテンツは、元ハウスメーカーで今不動産特化FPであるカルタが、マイホームに関する情報をわかりやすくお伝えすることを目的としています。
詳しくは運営ポリシーをご覧ください。



こんにちは!
ハウスメーカー、今不動産特化FPカルタです!

カルタ

家を建てる!
そう決めたとたん、いろんな家に目がいってしまうもの!


木造がいいかな?それとも鉄骨?
どんな間取りがいいの?
あのハウスメーカーの価格はどのくらい?


家を建てるにはまず


なにしろマイホームは一生に一度のお買い物です。
失敗できないだけに、間取りも予算もいろんな提案を比較してみたいところですよね。


でも、住宅展示場や工務店にいって間取りや資金計画を依頼すると…

  • 要望のヒアリング(2時間
  • 間取り・資金計画作成後の提案(2時間

一社あたり、どう少なく見積もっても4時間はかかります。


同じ話を何回もしなきゃいけないですし、面とむかってお断りする労力も相当なもの。
そう多くの提案を受けることもできず、どこに依頼するか厳選する必要があります。

そんな背景をもとに利用されているのが、「タウンライフ」というサービス。
累積利用者数は112万人を超えて、マイホーム計画の最初の一歩として不動の地位を築きました。

タウンライフ

タウンライフは、インターネット利用者をターゲットにしたサービスです。

かんたんに言うと、次のようなもの。

  • 複数のハウスメーカー・工務店に一括資料請求できる
  • ネット上で希望を登録するだけで担当者と話す必要なし
  • 間取り・資金計画・土地情報を送ってもらえる
  • 無料のサービス
  • 入力はほんの3分程度でOK



さぁ、その利用価値たるやいかに!
…ということで、自分で利用して徹底的に検証してみました。

(ひやかしではなく、妹夫婦が家を建てるので…)


結果としては、「ぜひおすすめしたい!」ところも「う~んもう少し!」というところもありましたが、総評すると…

利用しておいて損はない

これははっきり言いきれます。


タウンライフを実際に利用した体験談。
そこでわかった仕組みとメリット・デメリットなどを、これから歯に衣着せず、ご紹介します!


利用しようかなと思う方には、最後の方で、入力手順をびっしりアドバイスしているので参考にしてくださいね!

では、参りましょう!


タウンライフってどんなもの?

無料で間取り、資金計画、土地情報をおくってもらえる

タウンライフとは、ダーウィンシステム株式会社の提供する一括資料請求サービスのこと。

ここで資料を請求すれば、このサービスに登録している複数のハウスメーカーや工務店から同時に、自分だけの間取り資金計画土地情報を送ってもらえるというもの。

インターネットで簡単に登録でき、利用は無料です。

マイホーム計画で必要な資料がとくかく簡単に手に入るのが特徴です。

間取りなどの資料は、本来、住宅会社の営業マンとじっくり打ち合わせをしてからでないと手に入りません。

だから、複数の住宅会社を比較したいとき、何度も同じ話を各社の営業マンにするはめになります。

そうすると、あまり多くを比較できませんよね。

いったん間取りを作ってもらうと、断るにも骨がいります。

打ち合わせ
それがタウンライフを利用すれば、間取りなどの比較用資料を手に入れてから住宅会社を選ぶことができるので、効率が良く、比較対象を大幅に広げることができます

住宅会社にとってもメリットがあるから登録社数が多い

タウンライフは、住宅会社の集客手段のひとつです。

TVCM、住宅系フリーペーパーなど多様な情報源があるなかで、インターネットを活用する方は年々増加の一途。

各社ともこだわりあるホームページを展開して集客を図っていますが、興味がある人しか自社ホームページは見てもらえません。

タウンライフのサービスに登録していれば、他社を検討中の方にも自社を知ってもらえる機会が増えるわけです。

そういった理由から、少し前まで登録住宅会社は300社ほどでしたが、ここ数年で600社と倍増しており、ハウスメーカー超大手の「積水ハウス」や「ダイワハウス」なども軒並み登録しています。

ちなみに、タウンライフの運営原資はそれら登録住宅会社からの広告宣伝費でまかなわれているので、利用者の建築費にあとあとサービス料が上乗せされるなんてことはありません。
そこは、ご安心ください。

登録しているのが「優良」住宅会社とは限らない

タウンライフの公式ページには、「登録会社様は全て厳格な国家基準をクリアした信頼ある住宅会社様のみが掲載されているので、安心してご利用いただけます。」とあり、建設業許可票や宅建取引業者免許証が例示されています。

これらは、住宅会社ならもっていて当たり前の資格です。

さらに担当者に聞いてみたところ、反社チェックも厳重にしているとのこと。

逆にしていないと、一企業として問題があります。

つまり、住宅会社がタウンライフ登録時に受けるのは、最低限のチェックだけだということ。
なのでタウンライフの言う「安心してご利用いただけます」というのは、例えば、個人情報を流用されてしまうとか、そんな「いかがわしい住宅会社は登録できないので安心してください」という意味であって、登録しているのが「優良」住宅会社であるとは限りません。

特に小規模な工務店などは、年間受注棟数や規模の確認、建築現場見学などをしっかりすべきです。

詳しくは、こちらを参考にしてください。

工務店の探し方・選び方。情報収集の方法から工務店の見分け方まで

タウンライフを運営するダーウィンシステム社とは

タウンライフを運営するダーウィンシステム株式会社は、紙・Webサイト・映像などを媒体とする広告制作会社です。

住宅会社ではありません。詳しい会社概要はコチラをごらんください。

実際にタウンライフを利用してみた体験談

では、実際にタウンライフを利用してみた体験談をことこまかに紹介していきます!

依頼した初日

一括資料請求の登録が完了してすぐ、タウンライフから登録完了のお知らせメールが届きました。

メールには、登録内容の確認に加えて、PDFファイル形式の「成功する家づくり7つの法則」という小冊子が添付されています。

タウンライフ小冊子

これは、タウンライフに登録した人の中で、毎月先着99名までに添付されているそうです。

具体的な家づくりの方法ではなく、良い家を建てるための考え方を凝縮してまとめた感じの冊子です。
設計会社経営者の生の声が52ページにわたってつづられていて面白い内容でした。

ちょっと違う角度で「家づくり」を切ってるので、いろんな住宅教本を読んで勉強した方であっても、読む価値はあると思います。

依頼した3日後

はじめてハウスメーカーから電話連絡がありました。
かけてきたのは、「タマホーム」の方です。内容は…

「このたびは資料を請求いただきありがとうございます。ところで、ご希望は2階建てとのことですが、お住まいの地域であれば3階建ても良いと思います。よかったら3階建てのプランも同封しておきましょうか?」とのこと。

お願いしたいと伝えると、

「では、同封しておきますね!すぐ近くに展示場もございますので、興味がありましたら、一度ご覧ください。ご来場お待ちしております」と。

快い対応をしていただきました。

依頼した4日後

「パナホーム」の方からメールが届きました。

内容は、「バスで行く工場見学会」の案内です。
本社工場までバスで連れて行ってくれて、子供も参加OK。
お昼ご飯まで付けてくれるそうです。

こんなイベントをやってるんですね!

依頼した5日後

「ユニバーサルホーム」の方が自宅に資料を持って来ました。

こんなにもらっていいんですか!?というくらい様々な資料をくれます。

とつぜん来られたので少々驚きもしましたが、そうはいっても、あれこれ聞かれることもなく…

「ごあいさつに伺いました。計画をすすめるようでしたら、なんでもお手伝いいたしますので、お気軽にお声かけください」

と名刺を渡されました。こちらも快い対応でした。

依頼した7日~10日後

「三菱地所ホーム」「タマホーム」「アキュラホーム」「パナホーム」と各社から続々と資料が届きました。

どちらもご丁寧に直筆の手紙と名刺をいれてくれています。

下の写真は送っていただいたパンフレット類です。
これでまだ一部ですが、見比べると楽しいですね!

住宅パンフレット

依頼した2週間後

「パナホーム」の方からメールが届きました。
間取りが出来上がったので、ファイルを送りますとのこと。

2通のメールが来て、1通目に間取りの添付ファイルが、2通目に添付ファイルを開くためのパスワードが記載されています。

出来た間取りには、ポイントとなる部分に細々と手書きで説明を付けてくれています。

あたたかい対応ですね!

依頼時に、アイランドキッチンが良いとか、書斎スペースが欲しいとか、いろいろ書きこんだんですが、全部反映させてくれていました!

※なお、せっかく依頼主のために作ってくれた間取りを掲載するのは、マナーに反すると思うので公開は控えさせていただきます。何卒ご容赦ください。

依頼から1ヶ月たってみて

その後、各ハウスメーカーの方から、これといったコンタクトはないです。

ひょっとして、何度も家に来たり、電話があったりするのかとも思いましたが、各社一様にして、資料を送ったあとは「待ち」の姿勢みたいです。

これは、元々ハウスメーカーに勤務していた僕の見解ですが、効率を考えてのことだと思います。

一括資料請求があった。

ということは、ウチだけじゃなく、他の住宅会社にも資料請求しているな。

競合相手がひしめきあってるはず…

ウチに興味があれば、お客様から連絡をくれるだろう。その間、他のお客様を追おう。

カルタ



競合相手がたくさんいるところよりも、少ないところで勝負した方が契約の可能性は高くなるので、当然といえば当然なのかもしれませんね。

しつこい営業はかけられませんが、それも良し悪し。

タウンライフのサービスはあくまでも「一括で資料を請求できる」サービスであって、マイホーム計画のはじめの一歩。

いろんな資料を見て勉強をしたのなら、次はこちらからアクションをとらなければ、話は先に進んでいきません。

タウンライフで一括資料請求するメリットとデメリット

タウンライフのホームページには、無料で、間取り資金計画土地情報を送ってもらえるのがメリットとあります。

では、実際やってみてわかった、メリットとデメリットをあげていきます!

メリット

タウンライフのメリット

まずは、メリットから。


メリット①
検討資料が山ほど手に入る

住宅のパンフレットは、たいてい豪華なつくりをしています。パンフレットが地味だと、そこで建てる家も地味に思われてしまうからです。

一冊一冊のパンフレットって結構高い…。

実際、僕がハウスメーカーで勤めていたときも、「むやみやたらにパンフレットを渡すな!」との通達がきてました。

だから、ただ展示場に行けば手に入るというものではなく、営業マンと話をして「ウチで建てる見込みがある」と思われなければ、貰えないことも多いです。

タウンライフで一括資料請求すると、間取り集とかテクノロジーカタログとか、あらんばかりの資料を向こうから送ってくれるので、検討資料は山ほど手に入ります。
これは大きなメリットだと思います。


メリット②
しつこい営業はかけられない

いろんなハウスメーカー・工務店を見比べたいとき、あまりしつこい営業は、受けたくないもの。

でも、実際に一括資料請求したところで、それはありませんでした。


メリット③
各種イベント情報が手に入る

体験談のところで話した通り、住宅会社によっては、主催するイベントをメールで送ってくれます。

展示場を見るより、実際の建築現場や工場見学をした方が、よっぽど勉強になるので、予定が合えば、参加する意義は大きいです!

マイホームを検討する上で、一番見てほしいのは、建築現場と完成現場です。
できれば、建築現場は抜き打ちで。
完成現場は建築後10年くらい経ったものを見るのがおすすめ。

その住宅会社の本当のところがよく見えます。

正直なところ、それさえ見れば、展示場は見なくても良いくらいです。

デメリット

タウンダイフのデメリット

次は逆にデメリットです。


デメリット①
住宅会社によって対応はまちまち

体験談でお話しした通り、各住宅会社の対応はまちまち。

中には、間取り集だけ入っていて、オリジナルの間取りが同封されていない住宅会社もありました。
手紙には、「キッチンの配置について、もう少し話を伺いたい」という内容が書いてあります。

できれば、「こんなのは、どうですか?」というのでも間取りは欲しかったところですが…無料だし文句は言えませんね。

その後、向こうから催促の連絡などは一切ありませんでした。


デメリット②
地域によって選択できる住宅会社に差がある

タウンライフは、大手ハウスメーカーも数多く参加しています。
ただ全国展開しているハウスメーカーであっても、地域によって選択できない事があります。

ハウスメーカーといっても、フランチャイズ加盟店である場合には、加盟店ごとに参加するか否かを決めるでしょうし、支店であっても一部地域によっては参加しないこともあるようです。

ハウスメーカーにとっては、広告宣伝費をどこにかけるかですから、他に集客率の高い方法があるのであれば、そちらを取るのでしょうね。

タウンライフ利用をおすすめする人、しない人

自分でしっかり調べて選びたい人におすすめ

タウンライフはインターネット上でしか利用できません。インターネットを情報源とする方専用のサービスです。

そして、インターネットで情報収集をする方には、得てして勉強家が多い。
なぜならネット上には、公平な第三者の意見が多いからです。

インターネットで情報収集

営業マンの意見に流されずに、自分で見て、聞いて、調べて選択をする。
タウンライフのターゲットにする顧客層は、まさにそこです。

営業マンの意見も参考にするけど、自分でもしっかり調べて判断したい。

そういう人には、特に利用いただきたいサービスです。

住宅会社の方も、その辺をよく理解しているからこそ、しつこい営業はしてこないんだと思います。

急いては事を仕損じる

「待つ」ことも立派な営業手法ですからね。

土地探しもしたい人におすすめ

土地を探している人にもタウンライフはおすすめ。

実は、住宅会社のもつ地元不動産会社とのコネクションには、とんでもない価値があります!

通常、住宅会社は直接、土地の売買をやっていません。
なので、住宅会社があなたに代わって、不動産会社に土地情報を照会してくれることになります。

ここで得られる土地情報…「未公開」の土地情報も多いんです!

未公開土地情報

 

実際に僕がハウスメーカーにいたときも、「来月には、3丁目に50坪の土地を紹介できそうですよ」とか、まだ価格も決まっていないような土地情報を教えてもらってました。

加えて、住宅会社の不動産会社とのコネクションは幅広いので、自分で何社も不動産会社に行って土地を探すよりも、よっぽど楽です。

これまで気にいる土地をなかなか見つけられなかった人も、意外なくらいあっさり土地が決まるかもしれませんよ。

すでに建てたいところが決まっているなら、おすすめしない

逆におすすめしないのは、建てたい住宅会社がすでに決まっている人。

無料のサービスですし、利用してダメということではないですが、直接その会社に資料請求した方が、営業マンは見込みが大きいお客様として緻密なフォローをしてくれると思います。

タウンライフ一括資料請求するときの入力方法アドバイス

ここまで読み進んでみて「タウンライフを利用してみようかな」という方は、早速、資料請求してみましょう!

初めての家づくりだと、どう入力するか迷いそうな部分もあったので、以下にびっしりと入力方法のアドバイスをしています!

読みながら、入力してみてくださいね。

まずは、コチラから公式サイトへいきましょう。別ウィンドウでひらきます。

↓↓↓↓↓↓



タウンライフの公式サイトを開いたら、マイホームを建てたい地域を選択してください。
画像はスマホバージョンです。


タウンライフ


続いて、詳しい要望を入力していきます。


間取りの入力

入力のアドバイス
「ご希望の間取り」は、現時点でどう考えているかで構いません。
最初に送ってもらう間取りでそのまま家が建つわけではないので、参考用と考えてください。
同じ条件で依頼した場合、各ハウスメーカーや工務店が、どのような提案ができるのかを見比べます。

※1 LDKとは、L:リビング、D:ダイニング、K:キッチンを指す略語です。例えば、4LDKの場合は、4つの個室+LDKという意味になります。

※2 LDKの広さは、16~22畳が全体の4割を占め、平均では19.6畳となっています。
参考:リクルート社調べ
狭めなら20畳未満、広めなら20畳以上を基準に選びましょう。



資金計画の入力

入力のアドバイス
※3 土地がまだ決まっていないときは、土地情報も依頼できます。
土地の大きさのイメージがわかない。あるいは、既にある土地の大きさがどのくらいかわからない場合は、計算サイトが便利。インターネット上で簡単に土地面積を算出できます。地図計算
※4 希望の総予算は、「まだわからない」としても構いません。ただ、コチラを参考に一度計算してみることをおすすめします。
2~3分で計算できます!
住宅ローンの返済額から逆算すれば簡単!マイホームの予算の求め方

※5 敷地法令調査とは、すでに土地がある場合に、法令上、どのような規制があるかを調べるものです。土地があるなら「はい」としておきましょう。

※6 ここには、土地がある場合や、検討中の土地がある場合に、その情報を入力します。
土地情報については、※3で広さは入力済なので、「前面道路の方角」と「前面道路・間口・奥行の長さ」は入力した方が良いです。
土地の計算土地情報チラシに記載されていますが、手元に土地情報がない場合も調べ方は簡単で、※3で説明した計算サイトを使います。例えば、上の図だと「西側4m道路、間口約8m、奥行約12mの土地です」というように入力します。
希望の間取りがある場合も、ここで入力しておきましょう!
※7 敷地図・土地図面の添付は、あればで構いません。



ハウスメーカー・工務店の選択

入力のアドバイス
※8 多く選んだからといって、しつこい営業をうけるということはないので、ハウスメーカー・工務店の選択は、「まとめて選択」にチェックしてしまえばOKです。



さあ、これで入力は完了です!
あとは資料が届くのを待つのみ!


特典



届いた資料は、のちのちの値引き交渉にも使えます

本命のハウスメーカーよりも「安い」見積りは大事にとっておきましょう!

ただ、あまり価格差がありすぎると、営業マンは「高いのは、それだけの理由がある!」と価格による勝負を捨ててしまいます
きっと、住宅の性能やアフターメンテナスなどに勝負所をシフトしてくるでしょう。

そうならないように、「安いけど、安すぎない」見積りをとっておくのがベストです!