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元ハウスメーカー、今不動産特化FPのカルタです!
「55歳でも住宅ローンって組める?」
年齢を重ねてくると、返済年数や健康上の不安などで、住宅ローンを借りかれるか不安になりますよね?
答えを言ってしまうと、55歳で住宅ローンを組むことは、決して不可能ではありません。
ただし、20歳〜30歳代の人たちと違い、老後の生活設計やリスクについて、より理解した上で慎重に検討する必要があります。
そこでこの記事では、55歳で住宅ローンを組むときに知っておくべき5つのポイントを詳しく解説!
あなたが後悔しない選択ができるよう、ファイナンシャルプランナーの視点からアドバイスいたします。
あなたのマイホーム計画にお役立てください!
55歳からの住宅ローンはより慎重に!
55歳からの住宅ローンは、条件としてはそう難しいものではありません。
多くの銀行では、「申込時」の年齢が70歳未満であれば、住宅ローンの利用が可能です。
そして「完済時」の年齢も80歳未満となっていることが多いため、55歳からでも最長25年のローンを組むことが可能です。
ただし銀行は、あなたの今後のライフプランまで考えてお金を貸してくれるわけはありません。
20代や30代と比べて、55歳から高額の住宅ローンを組んだ場合、返済期間が短くなるため、月々の返済額が高くなります。
ですが人によっては、60歳で一旦退職し、嘱託で働くけど年収が4割低くなることもあるでしょう。
若年層に比べて、慎重にならなければいけないのは確かです。
55歳からの住宅ローンで知っておくべき5つのこと
それでは、55歳から住宅ローンを組む際に、どんなことに気を付けていればいいのでしょうか。
これから5つのポイントを紹介していきますね。
返済期間が短いと月々の負担が大きい
55歳から住宅ローンを組む場合、完済年齢が80歳未満という制限から、借入期間は最長25年となります。
先ほども伝えたとおり、返済期間が短くなるということは、月々の返済額が高くなります。
たとえば、30歳の人が35年ローンを組んだ場合と、55歳の人が25年ローンを組んだ場合を比較してみましょう。
借入額を4,000万円、金利を0.5%とした場合、30歳の人が35年ローンを組むと月々の返済額次のようになり、その差は38,033円にもなります。
返済年数 | 月々の返済額 | |
---|---|---|
35歳 | 35年 | 103,834円 |
55歳 | 25年 | 141,867円 |
実際には、80歳になるまでに住宅ローンを繰上げ返済してしまうかもしれませんが、当初から返済負担が大きいことは理解しておく必要があります。
返済比率を20〜25%程度に抑える
月々の返済額が高くなると、より無理のない返済計画を立てないといけません。
そのためには、返済比率(年収に占める年間返済額の割合)を20%~25%程度に抑えることが重要になってきます。
たとえば年収が800万円の場合、年間返済額は160万円から200万円が目安。
月々の返済額に換算すると、約133,000円から166,000円になります。
ただ55歳といえば、定年退職が視野に入ってくる年齢です。
退職後の収入減を考慮すると、返済比率はさらに低く抑えることが望ましいでしょう。
仮に年収が400万円にまで減少してしまった場合、上記と同額の返済を続けると返済比率は40%~50%に跳ね上がります。
これでは生活を圧迫するでしょうから、ゆとりを持った返済計画を立てることが重要です。
団信に入れない場合は負担が増える
団信(団体生命信用保険)は、住宅ローンの契約者が死亡した場合に残りのローンを支払ってくれる保険です。
ほとんどの住宅ローンは、借入の条件に「団体信用生命保険に加入できること」が条件になっています。
ただし年齢を重ねるごとに疾病リスクは高くなるため、場合によっては団信の加入が難しいかもしれません。
団信に加入できない場合も「ワイド団信」や「フラット35」を利用する方法はありますが、住宅ローンの選択範囲は狭くなり、コストも増加します。
ワイド団信とは、健康上の不安がある人でも加入しやすい緩和型の団信のこと。
持病があっても、一定の条件を満たせば加入できますが、保険料が割高になります。
フラット35は、団信への加入が任意になっているので、団信に入れなくても借りることができます。
ただし、フラット35は長期間固定金利のため、変動金利に比べて金利が高く、月々の返済負担は大きくなります。
退職金による繰上げ返済は慎重に額を決める
55歳で住宅ローンを組む場合、退職金による繰上げ返済は有効な手段のひとつ。
繰り上げ返済を行うことで定年退職前に完済することも可能ですし、あるいは完済しなくとも、残りの返済額を減らすことで、老後の負担を軽減することもできます。
ただし、退職金は老後の生活資金としてもかなり重要で、多くを住宅ローンの返済に充ててしまうと、老後の生活が苦しくなってしまうかもしれません。
そのため、退職金をどの程度活用するかは、特に慎重に検討する必要があります。
老後は、生活費は多少落ちる傾向がありますが、その分、医療費等が増加する傾向があります。
仕事をする時間が減る分、余暇を過ごす時間が増え、人によっては娯楽費がアップするかもしれません。
老後資金についてはファイナンシャルプランナーに相談し、自分のライフプランや資金状況に合わせて、最適な繰上げ返済計画を立てるのをオススメします。
別途積立をできる余力を残す
退職金のところで説明したように、住宅ローンは、老後の生活設計に大きな影響が与えます。
「退職金で完済すればいい」と思っているのであれば、それとは別に、老後の資金の貯蓄はしっかりしておきましょう。
逆に言えば、貯蓄の余力がなくなるほどの住宅ローンは、借りるべきではありません。
55歳からの住宅ローンは、退職後の収入や支出をしっかりと見据え、無理のない返済計画を立てることが重要です。
たとえばNISAなどの制度を活用し、効率的に資産形成をしましょう。
ファイナンシャルプランナーからのアドバイス
55歳で住宅ローンを借りて、退職後も住宅ローンが残っているのは、確かにストレスでしょう。
とはいえ、退職金を使って全額繰上げ返済をすると、今後長く続く老後の資金が一気に減ってしまいます。
退職が近い55歳という年齢で住宅ローンを借りるなら、次のようなポイントも押さえておきましょう。
- 物件価格を抑える:中古物件やコンパクトな物件を選ぶことで、借入額を抑える。
- 頭金を多く用意する:頭金を多く用意することで、借入額が減らし、月々の返済額も軽減させる。
- 繰り上げ返済を積極的にする:最近では繰上げ返済手数料が無料なところが多いので、余裕があるときに細かく繰上げ返済をして、返済期間を短くするか、返済額を減らす。
できればファイナンシャルプランナーからアドバイスを受けて、老後を見越したライフプランをシミュレーションするのがオススメです
まとめ
55歳で住宅ローンを組むことは可能ですが、返済期間の短さや団信の加入など、いくつか注意点があります。
無理のない返済計画を立て、ライフプラン全体を見据えた資金計画を立てることが重要!
そのためにも、ファイナンシャルプランナーに相談して、老後も見越したライフプランをシミュレーションするのがオススメです。
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