このコンテンツは、元ハウスメーカーで今不動産特化FPであるカルタが、マイホームに関する情報をわかりやすくお伝えすることを目的としています。
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こんにちは!
元ハウスメーカー、今不動産特化FPのカルタです!
ハッキリ言って土地探しは難しい!
立地条件もさることながら、
- 全体の資金計画にあう価格か?
- 地盤補強など余計な費用がかかりそうでないか?
- 住宅ローンの条件にあう土地か?
などなど…考えるべきことは雨あられ。
はじめて家を建てるのに、「計画全体を見て、土地を買え!」とか言われても、ハードルが高すぎます。
これまでの経験上、自信をもって言えることがあります。
それは、土地探しはハウスメーカーに任せてしまうのが一番ということ!
その理由と、ハウスメーカーに土地探しを依頼する際の注意点、上手な依頼の仕方についてまとめます!
あなたの土地探しにお役立てください!
ハウスメーカーに土地探しを依頼すべき3つの理由
土地を扱うのは主に不動産会社。
ショーウィンドウにベタベタと色んな物件情報が貼りつけられてる店舗を見たことはないですか?アレです。
不動産会社に直接行って土地を探すのもひとつの手ですが、僕はあまりオススメしていません。
土地探しはハウスメーカーに任せてしまうのが一番だと思います。
その理由は大きく3つ。
- 家と土地は分離して考えるべきではないから
- 複数の不動産会社の土地情報を一度に入手できるから
- ハウスメーカーの営業マンが値引き交渉に加担してくれかもしれないから
これから、詳しく説明していきますね!
【理由①】家と土地は分離して考えるべきではない
ひとつめの理由は、家と土地の計画は分離して考えるべきではないからです。
なんで土地が欲しいかというと、マイホームを建てたいからですよね?
でも不動産会社にとってのゴールは、そこじゃありません。
あなたの目指すゴールと、不動産会社の目指すゴールとが違うことをしっかり認識しておかないと、土地にかける費用が大きくなりすぎて、家の方にお金をかけられなくなってしまいます。
不動産会社のゴールは土地を売ること
不動産会社の仕事は、土地を売りたい人と土地が欲しい人とを引き合わせて、仲介手数料を貰う事です。
だから土地が売れさえすれば良いのであって、売れた土地で理想のマイホームが建とうが建つまいが、不動産会社にとって知ったことではありません。
逆に、早く売ってしまいたいがために「地盤が弱い」とか、余計な情報の開示は避けることが多いので注意が必要!
不動産会社で探してはダメ!ということではないんですが、不動産会社で土地探しする方が難易度は高いです。
マイホーム全体の資金計画をしっかり把握した上で、土地を見る選眼力も、不動産会社そのものを見る選眼力もいりますし、「どれだけ時間がかかっても気に入った土地が見つかるまで探し続ける!」くらいの覚悟もいります。
ハウスメーカーのゴールは家を建てる事
ハウスメーカーに土地探しを依頼した場合、ハウスメーカーの営業マンが、あなたのかわりに不動産会社に土地情報を依頼します。
ハウスメーカーのゴールは家を建てる事です。
いくら良い土地があっても、自分のところで家を建ててくれなければ一銭の得にもなりません。
不動産会社と違って、「マイホームを建てたい」というあなたのゴールと一致します。
だからプロの目で選別して、自社の家が建てられる土地でなければ絶対に紹介しません。
予算や建築条件を考えながら土地を探してくれるはずです。
ただし、家に予算を割いてもらうため、土地にかかる費用を抑えさせようとする傾向があります。
全体の資金計画を把握してから土地を探すべき
「土地に予算をかけすぎて、家にまわす予算が足りない!」実はこういう話はチラホラあります。
土地を先に決めてしまって、さぁ次は家だ!ということですが、家というのは本体工事費の他に様々な付帯工事費がかかります。
例えば、土地と水道管本管からの距離で引込み工事費はかわります。
下水道の通ってないところでは数十万円する浄化槽を設置しなければいけません。
そんな付帯工事費を把握しないまま土地を先に決めてしまうと、そのしわ寄せは当然、家にきます。
だから、全体の資金計画を把握してから土地を探すのが鉄則です!
資金計画がおろそかになると最悪の場合、自己資金と住宅ローンで予算が足りず、親戚中に頭を下げるなんてことにもなりかねません。
付帯工事費で特に怖いのが、地盤補強!
時に、数百万円の費用が上乗せされることだってあります。
≫地盤改良工事に400万円の費用が!?地盤改良不要の土地選びのコツ
普通、土地を買う前に地盤調査はさせてもらません。
ハウスメーカーであれば、近隣土地の調査実績から地盤強弱の目星をつけられる可能性もあるので、そこもハウスメーカーで土地探しをおすすめするひとつの理由です。
土地を契約する前でも、マイホーム計画全体の資金計画書を作ってくれるので、本当にその土地を買って良いのかが判断できます。
100点満点の土地はない!土地の不満は建物でカバーできる
これは僕もお客様に言ってたことですが、土地はこだわりはじめるとキリがありません。
だから「100点満点の土地はない」と認識した上での土地探しをおすすめします。
土地が70点であっても、ハウスメーカーの提案力で足らずの30点をカバーすることは十分可能です。
例えば、変型土地は価格が安いです。
ほぼ三角形の変型土地であっても、土地で浮いた予算を家にかけて、デザイン性の高い家を建てた事例は山ほどあります。
ハウスメーカーに土地探しを依頼すれば、間取りも考慮した土地を提案してくれますから、その意味で土地探しの可能性が広がります。
例えば、駅や学校が近く、生活の利便性は最高だけど、陽当たりだけが心配だったとします。
でも、吹き抜けに天窓を設置するだけで解決することなのかもしれませんよ?
法規制はプロでないとわかりにくい
家を一棟建てるにも、様々な法規制をクリアしないといけません。
建ぺい率や容積率、北側斜線や道路斜線、接道条件やセットバックなどなど、プロでないとわかりにくい制約は多いです。
土地を買ってみたものの、法規制の制約を受けて、土地の広さを活かしきれずに小さな家しか建てられなかった…なんてことにはなりたくないですよね?
ハウスメーカーで土地を探してもらえば、そういった法規制を考慮した間取りをつくりながら、その土地を買うかどうかを検討することができます。
【理由②】複数の不動産会社の土地情報を一度に入手できる
複数の不動産会社の土地情報を一度に入手できるのが、ふたつ目の理由です。
僕がハウスメーカーにいたときは、6割超のお客様は土地探しからでした。
ハウスメーカーの営業マンとしては、土地探しから始めるお客様もフォローしていかないと、なかなか契約件数は増えません。
だから優秀な営業マンほど、複数の不動産会社と情報連携を密にしていて、最新の土地情報を持っているものです。
不動産会社としても、ハウスメーカーの営業マンと仲良くしていれば、勝手にニーズの高いお客様を引き連れてくれるわけですから、ヘタに広告費にお金をかけるよりよほど効率的です。
ときには「3丁目に50坪の土地情報がでそうですよ」なんて、まだ価格も決まってないような土地情報を営業マンに持ちこむことだってあります。
ハウスメーカーの持つこのコネクションを有効に活用したいところですね!
【理由③】ハウスメーカーの営業マンが値引き交渉に加担してくれる…ことがある
3つめの理由は、土地の値引き交渉にハウスメーカーの営業マンが加担してくれることがあるからです。
価格交渉の結果、土地が安くなれば、それだけ家にかけてもらえるお金が大きくなるわけですから、ハウスメーカーとお客様の利害は「土地を値引きして欲しい」という点において完全に一致します。
その道のプロが値引き交渉に加担してくれるなら、頼もしいかぎりですよね!
さらに言えば、ハウスメーカーの営業マンに値引き交渉されると、不動産会社としても無下にできません。
土地が欲しい人を次々に紹介してくれる営業マンは、超のつく「お得意様」だからです。
だからこそ、自分で不動産会社に行って土地探しをするよりも、値引きの可能性はぐんとあがります!
ただし、買い手がつきやすい土地だと価格交渉は難しいので、過度な期待は禁物ですが…。
ハウスメーカーに土地を探してもらう際の注意点
ハウスメーカーに土地を探してもらうと良い理由を説明してきましたが、注意すべき点もあります。
例えば、あるハウスメーカーの営業マンから紹介された土地がすごく気に入ったとします。
でも、家の方は別のハウスメーカーで建てたかった場合…
めちゃくちゃ断りにくいです!
ハウスメーカーは家を建てることで利益を上げてるわけですから、土地探しは無償のサービスと言っていいものです。
タダ働きさせておいて「家は別で」っていうのは、断るのも勇気がいりますから、まったく建てる気のないハウスメーカーには土地探しは依頼しない方が無難です。
ハウスメーカーに土地を探してもらう一番賢い方法

はい、質問!

おっと、なんでしょう?

土地だけ紹介してもらって、家は建てない!なんて言いにくい…
だから土地探しをしてもらうハウスメーカーも慎重に選ばなきゃいけないってことだよね?

はい、そのとおりです。

でもさ、土地が決まってないと、間取りの提案もできないでしょ?
どんな提案をしてくれるかもわからないうちからハウスメーカーをしぼるのは難しくない?

確かにその通り。
そこで良い方法があります!
マイホーム計画のファーストステップとしてこれ以上適した方法はないと言っていいです!

なにそれ!どんな方法!?

それはインターネットで土地情報を請求する方法です!

ち、ちょっと待って!
ハウスメーカーに土地探しを依頼するんじゃないの!?
インターネットで土地を探すってこと!?

これはインターネット上で簡単に
複数のハウスメーカーに
①土地探し
②資金計画
③間取り作成を
一括請求できる方法なんで、全然違いますよ!

そんな方法があるんだ…!!

わざわざ色んなハウスメーカーに土地探しを依頼しなくても、インターネットで希望を登録すれば、それに合わせた土地情報や資金計画をハウスメーカー側から提案してくれます。
積水ハウスや大和ハウスなどの超大手からも、このサービスで提案を受けられますよ!

すごい便利なサービスだね!

利用者は急増していて、こういったサービスに登録するハウスメーカーも増えてるみたいです。
色々と比較検証してみて、一番おすすめなのは「タウンライフ」というところです!

タウンライフ?

同様のサービスの中でも、登録しているハウスメーカー・工務店の数が600社以上とズバ抜けて多いです。
これまで累計112万人が利用してますね!

有名なサービスなんだ!?

新聞にも掲載されてますよ!業界人しか読まない新聞ですけどね。
注文住宅だけじゃなくて、リフォームとか土地活用をする方も使っているサービスです。


無料のサービスですし、入力も3分程度でできちゃいますから、住宅展示場に行く前の人にも、行った後でまだハウスメーカーを比べたい人にもオススメですよ!

タウンライフは、他の資料請求サイトと違って、土地と間取りの要望をくわしく伝えることができます!下の例を参考にしてくださいね!

記入例①
〇〇小学校の学区内で土地情報を探しています。
予算は4000万円までと考えているので、その中でおさまる土地と間取りをお願いします。
車は2台駐車する予定です。
間取りは、リビング階段にして吹き抜けが欲しいと思っています。
キッチンはアイランド型を希望。開放的なイメージが好みです。
寝室と子供部屋は、ほとんど寝るだけになるので、小さくて構いません。
その分、収納を広めにしたいです。
記入例②
〇〇沿線上の駅から徒歩圏内で土地を探しています。
自己資金を500万円、住宅ローンの返済額を月12万円くらいで考えているので、その中でおさまる土地と間取りをお願いします。
車は1台駐車予定です。
間取りは、2階リビングを考えています。洗面・バスもできれば2階に配置したいです。
1階は、玄関を入ったところに、アウトドアグッズを入れられる土間収納(2畳くらい?)が欲しいです。
住宅ローンと税金のことがよくわからないので、詳しく教えていただければと思います。
まとめ
土地探しに疲れたという人もこれまでよく見てきましたが、土地探しはそもそも難しいです。
自分ですべてするのではなくて、利用できるところはもれなく利用する!
その認識が重要です。
ハウスメーカーのゴールは家を建てること。
マイホームを建てたいという、あなたのゴールと一致します。
ハウスメーカーに土地探しを依頼すれば、
家と土地を分離することなく、全体の計画の一部として、土地を探してもらえます。
土地探しはハウスメーカーにお任せてしまいましょう!