このコンテンツは、元ハウスメーカーで今不動産特化FPであるカルタが、マイホームに関する情報をわかりやすくお伝えすることを目的としています。詳しくは運営ポリシーをご覧ください。
こんにちは!
元ハウスメーカー、今不動産特化FPのカルタです!
土地探しをするとき、今はまず、インターネットで土地情報を検索する人がほとんど。
とはいえ、無料で使えるサイトはたくさんあって、「どれを使えば、理想の土地が見つかるんだろう?」と、迷うこともあるかもしれません。
無料で使える土地探しサイトは、大きく次の3種類に分けられます。
- 物件検索サイト
- 不動産屋直営サイト
- 一括資料請求サイト
ここで言う「物件検索サイト」とは、SUUMO(スーモ)やLIFULL HOME’S(ライフルホームズ)など、不動産情報の広告だけを目的としているサイトのこと。
いろんな不動産屋が、持っている土地情報を貼り付ける「掲示板」のようなイメージです。
「不動産屋直営サイト」は、その不動産屋が仲介する土地情報を掲載したサイトのこと。
インターネット上の店舗のようなものですね。
「一括資料請求サイト」は、希望する土地条件を登録すると、不動産屋から希望に見合った土地情報が送られてきます。
あなたと不動産屋の橋渡しを目的としたサイトです。
この記事では、これら3つの特徴や違いを解説した上で、”無料で使える土地探しサイトのおすすめ活用法”をお届けしていきます!
物件検索サイト
かんたんに閲覧できるのが最大の魅力
物件検索サイトは、いろんな不動産屋が土地情報を貼り付ける「掲示板」のようなものです。
だから、あとで紹介する「不動産屋直営サイト」に比べて情報量が圧倒的に多く、1回の検索で、さまざまな土地情報を閲覧できるのが、何よりの魅力。
代表的なサイトでは、次のようなものがあります。
サイト名 | 物件掲載数 |
---|---|
SUUMO | 84,398 |
LIFULL HOME’S | 82,778 |
at home | 140,891 |
※物件掲載数は、2021年1月1日現在(土地のみ)
中〜小規模の不動産屋がメインの集客媒体としていることが多いので、大手よりは、地元にどんな不動産屋があるか調べるのに向いています。
気になる土地情報を見つけたら、資料請求をして不動産屋とコンタクトをとるのが基本的な流れで、簡単かつ便利ですね。
ただ、物件検索サイトだけで土地探しをするのは、あまりおすすめしません。
その理由は、2つあります。
情報量は多いが、掲載されていない情報も多い
ひとつめの理由は、物件検索サイトは土地情報の掲載数は多いですが、そこに掲載されていない情報もまた多いから。
あなたが、物件検索サイトを使うぶんには無料です。
ですが、不動産屋がそこに情報を掲載するには広告費がかかります。
不動産屋の立場になってみれば、広告費をかけずに土地が売れるのなら、物件検索サイトを使わないに越したことはないわけです。
実際、人気物件は、ここに掲載することなく売れてしまうことが、よくあります。
ライバルに先をこされるリスクが高い
ふたつめの理由は、物件検索サイトは便利なだけに、ライバルが多いからです。
あなたが飛びつくような良い土地情報があれば、きっと他の人も飛びつくでしょう。
物件検索サイトは閲覧者数が、ものすごーーーく多いので、良い物件が見つかっても、ライバルに先をこされてしまう可能性が高くなります。
また不動産屋が、新着情報をすぐに物件検索サイトに掲載するとは限りません。
直接、不動産屋にコンタクトをとっている人に比べると、情報の入手スピードが遅いことは否めないです。
不動産屋直営サイト
サイトに情報が反映するスピード感が魅力
不動産直営サイトに掲載される土地情報は、売主と媒介契約を結んだ物件、または提携先や取引先の物件がメインになります。
いくつか例を挙げると、次のようなサイトがあります。
これら不動産屋直営サイトの魅力は、何より情報反映のスピードです。
新着情報があったときや、物件情報が変更があった場合、すぐにサイトへ反映されるので、物件検索サイトよりも先んじて情報入手できます。
(物件情報の変更とは、価格変更や中古戸建から売地への変更などのことです)
地元不動産屋からの情報が得られない
スピード感のある不動産屋直営サイトですが、物件検索サイトと比べると情報量が少ないのが難点。
直営サイトを用意できるのは大手不動産屋くらいで、同じフィールドに地元の小規模な不動産屋が立つことは難しいです。
サイト運営にかかる手間とコストに比べれば、物件検索サイトに掲載した方が楽だし、費用を抑えやすいからですね。
一括資料請求サイト
非公開の物件情報を入手できるのが魅力
一括資料請求サイトとは、あなたの希望する土地条件をネット上に登録しておけば、それに見合った土地情報を不動産屋が送ってくれるサービスのこと。
代表格はタウンライフというサイトで、家にいながら、不動産屋に直接行ったのと同じ効果が得られます。
このサイトの一番の魅力は、非公開物件情報まで入手できること。
土地を売る人のなかには、売地情報をおおっぴらにせずに売りたい人が、数多くいます。
- まだそこに暮らしていて、ネット上に公開して見にこられては困る!
- 売却したお金が入ったことを、隣近所に知られたくない!
など、理由はさまざまですが、そのような情報を非公開物件情報といって、インターネットでは検索できません。
そこを含めて土地探しができるのは、大きな強みですね。
地域によって、参加する不動産屋が少ない
一括資料請求サイトの問題点は、地域によって請求できる不動産屋が少ないこと。
例えば、タウンライフに参加している不動産屋は300社以上と多いですが、現状、1都3県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)に集中していて、その他の地域では、まばらです。
利用できれば、大きなメリットがありますが、残念ながら利用できる人は限られてきます。
土地探し無料サイトのおすすめ活用法
いかがでしょうか?
3つの土地探しサイトそれぞれに、一長一短がありますね。
インターネットで土地探しをするなら、それぞれの長所を活かすため、3つのサイトを併用するのがおすすめです。
物件検索サイトの活用法
まず物件検索サイトは、利用するサイトをひとつに絞ってOK。
不動産屋は、複数の物件検索サイトに土地情報を掲載することが多く、情報がかぶるからです。
そして、どれかひとつを選ぶなら、個人的にはSUUMO(スーモ)がおすすめ。
このサイトには「接客評価コメント」というものがあるんですが、不動産屋に対する評価の着眼点がGOOD!
実際に接客を受けた人が、担当者の「理解力・整理力・提案力」を基準に、それぞれ5点満点で評価した上で、コメントしています。
掲載元:SUUMO
得点の高い不動産屋が近くにあるのなら、契約の候補に加えて、資料を請求してみましょう!
不動産屋直営サイトの活用法
不動産屋直営サイトは、会員登録をするのがおすすめ。
新着情報などのサイト反映が早いのが不動産屋直営サイトの魅力ですが、いくつも渡り歩いてチェックするのは大変です。
会員登録をしておけば、希望条件の土地情報がでたり、値下げがあったりするとメールで教えてくれるようになるので、情報の取りこぼしがありません。
多く網を張っておけば、それだけ良い土地情報が引っかかる可能性も高まります。
一括資料請求サイトの活用法
一括資料請求サイトは、詳細な希望条件を記載できるのが特徴です。
不動産屋は、希望条件が詳細であるほど、合致する土地情報があれば優先的に紹介してくれやすくなります。
ぴったりの物件があれば、成約してもらえる可能性が高いと思うからですね。
だから箇条書きで良いので、思う限りの条件を書き込みましょう。
特に、下の例のように、優先順位をつけて書くのがおすすめです!
- ◯◯学校の学区内で探したい
- 価格は諸費用込みで2000万円以内
- マイカー通勤なので、駅近より価格重視
- etc・・・
土地探しサイトは、入り口と考えよう
インターネットで土地探しをすると、とにかく気軽で、いろんな情報をじっくり見て考えられるメリットがあります。
ただ、この記事で解説したように、インターネット上の情報は、市場にでまわっている物件のほんの一部でしかありません。
本気で掘り出し物ともいえる良い土地に巡りあおうとするなら、やはり早めに不動産屋に直接コンタクトをとるべきです!
土地探しサイトは、価格相場や近隣にどんな不動産屋があるかなどを確認する、「土地探しの入り口」と考えましょう。
なお、注文住宅を建てるために土地探しを始めるなら、僕は常々、ハウスメーカーに土地探しをしてもらうことをおすすめしています。
詳しくは、土地が欲しい!ハウスメーカーで土地探しをオススメする3つの理由で説明しているので、ぜひご参考に。
あなたにとって理想の土地が見つかるよう、お祈りしております!