部屋を二つに分けるリフォームの費用イメージ。壁を作る場合と可動式収納で仕切る場合の比較イラスト

このコンテンツは、元ハウスメーカーで今不動産特化FPであるカルタが、マイホームに関する情報をわかりやすくお伝えすることを目的としています。詳しくは運営ポリシーをご覧ください。

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こんにちは!このブログも7周年
ハウスメーカー、今不動産特化FPカルタです!

カルタ

「子供が大きくなったから、個室を作ってあげたい」
「テレワークが増えたから、寝室の一角を書斎にしたい」

「ネットで見たら、壁を作るリフォームは15万円くらいか。
これなら安いし頼もう!」

もし今、あなたがこう思ってリフォームを決めようとしているなら、その決断、ちょっと待った!

元ハウスメーカー社員として、そしてFPとして、はっきり言います。
その「15万円」は、あくまで入り口の価格に過ぎないんです。

壁一枚隔てた向こう側には、見積もりには書かれない「見えないコスト」と、生活してから気づく「音と空調の泥沼」が待っています。
今回は、綺麗事は一切抜き。「一つの部屋を二つに分けるリフォーム」のリアルな懐事情と、後悔しないための「仕切り方」について、泥臭く解説します。

1. 「壁15万」の裏にある「倍以上の出費」の正体

緑キャラ焦り

ネット広告で『間仕切り壁工事 15万円〜』って見たんだけど、嘘なの!?


緑カルタびっくり

嘘ではありません。でもそれは『壁という物体を作るだけ』の値段です。
実際に人が住める部屋にするには、電気やドアの工事が必要で、それが壁より高くなることもあるんです!

実際に快適に使える個室にするには、これだけの「追加工事」がほぼ確実に発生します。

リフォーム費用の氷山図解。壁工事費15万円の下に電気工事、エアコン増設、ドア新設、廃材処分費などの見えないコストが隠れているイラスト

💰 壁以外の「隠れコスト」一覧

  • ① 電気スイッチの移設・増設:約3〜5万円
    元の部屋の入口にしかスイッチがない場合、仕切った奥の部屋は照明が操作できません。壁内配線工事が必須です 。
  • ② コンセント・エアコン専用回路増設:約3〜10万円
    デスクやベッドの配置に合わせてコンセントを増やしたり、エアコン用の電源を分電盤から引く工事です 。
  • ③ ドアの新設(開口工事):約15〜30万円
    もともとドアが1つしかない部屋を分けるなら、廊下側の壁を壊して、もう一つドア枠を入れる大工事が必要です。

どうでしょう?
「壁15万」にこれらを足していくと、総額はあっという間に50万円近くになります。
「とりあえず壁で仕切ろう」と安易に決めると、この追加請求で青ざめることになるのです。

2. 家族仲の危機!?「エアコン1台」の限界

緑コレは?

エアコンを増やすとお金がかかるし、1台をシェアしてサーキュレーターで回せばよくない?


緑カルタ焦り

FPとしては節約したい気持ちも分かりますが、かなりの確率で揉めます!
音と温度の問題で、勉強も仕事も集中できなくなりますよ。

コストを削ろうとしてよくある失敗が、「エアコンは1台のまま、サーキュレーターや欄間(壁の隙間)で空気を回す」という考えです。

子供部屋でも書斎でも、これは本当に後悔します。

エアコンのある涼しい部屋と、エアコンがなく暑くて扇風機で耐えている部屋の比較イラスト
  • 温度差地獄: イラストのように、エアコンのない部屋は夏はサウナ、冬は極寒。これでは集中できません。
  • 音漏れ問題: 空気を回すためにドアや壁の上を開けると、音は筒抜けです。

「WEB会議の声がうるさくて、子供が勉強できない」「子供のゲーム音が気になって仕事にならない」。
プライバシーのために壁を作ったはずが、音と暑さで逆にストレスが溜まり、家族仲が悪くなる。そんな本末転倒な事例をいくつも見てきました。

快適な個室を作るなら、エアコン2台設置(+工事費)は「必要経費」と割り切る覚悟が必要です。

3. FPが教える「出口戦略」:壊す時のこと、考えてる?

緑コレは?

家具で仕切るより壁の方がやっぱり安いよね?子供が巣立つまでの10年我慢すれば…


緑カルタ財布

その『10年後』が一番のポイントです!
壁は壊す時に高額な費用がかかる『負債』になるんですよ。このグラフを見てください。

ライフステージが変われば「また広い部屋に戻したい」と思う日が来ます。
その時、どっちがお得なのか。10年間のシミュレーションをご覧ください。

造作壁と可動収納の10年間の費用比較グラフ。初期費用は壁が安くても、撤去費用で最終的に逆転することを示した図
▲初期費用は高くても、最後は「家具」の方が安くなる!

「壁」は負債、「家具」は資産

グラフの通り、壁は作った瞬間から「将来の解体費という負債」を抱えます。
壁を撤去すると、その下のフローリングにはビス穴や跡が残るため、部屋全体の床を張り替える必要があり、撤去だけで20万円近くかかることも珍しくありません。

対して、「可動式収納(動く家具)」ならどうでしょう。

天井まであるおしゃれな可動式収納家具で部屋を仕切っているパース
  • 工事不要: 突っ張るだけで設置完了。電気工事も不要で、建物も傷つきません。
  • 撤去がタダ: 不要になったら、自分で移動・分解するだけ。床も無傷です。
  • 資産になる: 別の部屋で収納として使ったり、状態が良ければ売却することも可能です。

「目先の15万円(壁)」か、「将来残る30万円(家具)」か。
10年、20年というスパンの「ライフサイクルコスト」で見れば、家具で仕切る方が賢い投資になるケースが多いのです。

まとめ:目的別・最適解はこれだ!

最後に、状況別の「FPカルタの推奨プラン」をまとめます。

※表は横にスクロールしてご覧ください ↔

重視すること推奨リフォーム理由(FP視点)
完全な防音
(受験・WEB会議)
造作壁
+内窓設置
高くても壁一択。隙間のある家具では音は防げません。仕事や勉強のための「投資」と考えましょう。
将来の可変性
&収納力
可動式収納家具
(セフィット等)
初期費用は高いが、撤去費ゼロ&資産価値アリ。将来の変化に強い「最強のコスパ」です。
とりあえず
視線だけ遮断
ロールスクリーン
or カーテン
数万円で済みます。本格リフォームまでの「つなぎ」や、見守りが必要な時期には賢い選択です。

「部屋を仕切る」=「壁を作る」だけが正解ではありません。
10年後のライフスタイルの変化と、お財布の中身まで想像して、ベストな方法を選んでくださいね!