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ベランダをなくすリフォームをしたい!
掲載元:日昇トーヨー住器
古いベランダだと、フレームが木製か鉄骨製。
そして床材は、木製か樹脂製の塩ビデッキであることが多いです。
そんなベランダは、経年劣化で腐食や歪みが発生しやすく、特に木製だと伸縮や割れもあって「いっそなくしてしまおう」と考える人も少なくありません。
ただベランダをなくすリフォームは、単になくすだけと思いきや、現状によっては意外なくらい高くなることがあります。
詳しい費用は専門業者に現地調査をしてもらわないとわからないですが、この記事で、ベランダをなくすリフォームでどんな費用がかかるかを知っておきましょう!
ベランダをなくす工事の工程と費用相場
ベランダをなくすための工程と費用相場は、材質や納まり(どのようについているか)、取付位置(一階か二階以上か)にもよりますが、
おおまかには次のようなものになります。
1〜3までは、ベランダをなくす上で必ず発生する工程。
4は、二階のベランダを支える長い柱がある場合に発生する工程ですね。
ベランダ本体の撤去費用は5~10万円
1〜3でかかる費用は、ベランダの配置にもよりますが、だいたい5万円〜10万円といったところ。
ただ、ベランダの材質や状態によっても変わってきます。
ベランダの材質は、主に木製・鉄骨製・アルミ製の3つになるんですが、基本的に木製ベランダの方が費用は高くなります。
理由は、鉄骨製・アルミ製といった金属材は廃材処理の際に売却が可能だから。
もちろん売れるような状態であるかにもよるので、実際には現地をみてみないとわからないですけどね。
柱のあるベランダの撤去は+10万円以上
4の工程が必要になるのは、ベランダが二階にあって、それを支える長い柱があるケースです。
このケースでは、柱を支えるための基礎があるはずなので、500角~1m角など材質によってその基礎を壊す工事が発生します。
ここまでするとなると、躯体側の補修など、考えられる必要工事は現場状況によってかなり変わってきます。
基礎の解体と処分だけでも、最低10万円。
あとは現場次第ですね。
ベランダをなくすと、外壁の補修も必要になる
ベランダをなくした場合、どうしても残ってしまうのが、外壁の補修痕。
それをどこまで補修するかで、費用はかなり変わってきます。
たとえばモルタル外壁の場合、左官補修+表面塗装になるので、だいたい3~5万円くらいです。
サイディングの場合、部分的であればモルタルと同じく3~5万円くらいで済みます。
ただ全体的に見て違和感のないくらいキレイにするとなると、基材が現行品かどうか、下地の状態、撤去範囲などで費用はいくらでも高くなります。
二階のベランダで、掃き出し窓や勝手口がある場合は?
ベランダをなくすリフォームをする場合に問題となるのが、掃き出し窓や勝手口。
ハッキリいって、危ないですよね?
この場合には、格子や落下防止柵をつけるか、窓も寸法を小さいものにリフォームして対応することも可能です。
ただそこまですると、当然費用がかさみます。
仮に新しいベランダを取り付ける場合は、新設ベランダで補修後は隠れてしまうので、外壁補修もほとんどいりません。
ひょっとしたら、新しいベランダに取り替えた方がいい場合もあるので、両方のケースで見積もりをつくってもらって比較するのが一番だと思います。
なくした部分から雨漏りはしない?
「ベランダをなくすことで、撤去部分から雨漏りしたりすんじゃないか」と心配されることがあります。
これについては、あまり心配しなくて大丈夫です。
ベランダを取り付けるときには、家の躯体とベランダのフレーム部分をコーチスクリューボルトというボルトで止めるか、家の躯体からボルトをだしてベランダフレームを固定するかのどちらか。
ベランダをなくす工事をしたあとは、外壁自体に破損等なければボルト痕にパテ補修+コーキングで雨漏り対策の施工をします。
可能性がゼロではないですが、「ベランダをなくしたことで雨漏りするようになった」という話はあまり聞かないですね。
さいごに
いかがだったでしょうか?
ここではベランダをなくすリフォームについて、工程と費用など説明してきました。
記事内でもお伝えしたとおり、ベランダを「ただなくすだけ」と思いきや、そこには撤去費用や外壁補修など付帯する工事がさまざまあって、その分費用がかかります。
ひょっとするとベランダをただなくすよりも、新しいベランダをつけた方が良かった…というのもありえる話。
どれくらいの費用がかかるかは現地の状態でかなり変わってくるので、まずはリフォーム会社などに現地調査をしてもらいましょう!