このコンテンツは、元ハウスメーカーで今不動産特化FPであるカルタが、マイホームに関する情報をわかりやすくお伝えすることを目的としています。
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こんにちは！
元ハウスメーカー、今不動産特化ＦＰのカルタです！
ハウスメーカーのホームページを見て、なんかスゴそうなのはわかるけど、他との違いがよくわからない！
そんなことってないですか？
ここでは、これからハウスメーカー選びをするあなたに、各社の特徴をわかりやすく解説していきます。
今回は、セキスイハイム！
「積水ハウス」と「セキスイハイム」、少しまぎらわしいですね。
積水ハウスは、積水化学工業（株）の住宅部門が1960年に独立した住宅会社です。
その後、積水ハウスの成功例を見て？1971年に同じ積水化学工業が作った住宅会社がセキスイハイムになります。
つまり、2社は兄弟なんですね。
兄の積水ハウスに関しては、別の記事を見ていただくとして、ここでは弟分のセキスイハイム、そして構造に関して紹介していきます！
軽量鉄骨でラーメン構造？とにかく強固な構造体
セキスイハイムの主力商品は、軽量鉄骨造のボックスラーメン構造です。
掲載元：セキスイハイム
さて、ここで2つの専門用語がでてきましたので、「軽量鉄骨」と「ラーメン構造」について簡単に説明しておきましょう。
軽量鉄骨とは鉄材の厚みが6mm未満のものを言い、6mm以上のものを重量鉄骨と言います。
ラーメン構造とは、筋かいなどの耐力壁がなくても柱と梁などの接合部が固定されているものです。
直角三角形の斜辺（筋かい）がなくても、直角部分の角度が変わらない構造と言えば分かりやすいかもしれませんね（下図参照）。
ラーメン構造と言うのは本来、重量鉄骨造に多いのですが、セキスイハイムでは軽量鉄骨で実現しています。
そのラーメン構造で作ったボックス形状（立方体）を、ボックスラーメン構造と呼んでいるんです。
ユニット化しているので、精度が高い
セキスイハイムでは、ラーメン構造でつくったボックスに、外壁・サッシ・設備配管などを工場で取り付けていきます。
そうして、ひとつのユニット化したボックスを、現場でジョイントしていきます。
家づくり工程の多くが工場製作ですから、高い精度の仕上がりになるのが特徴！
現場では据え付けるだけですから、大工の技術によるバラツキがなく、設計どおりの性能の住宅が建ちやすくなります。
現場での据え付け時間はわずか1日ほどで、その日のうちに雨や防犯の心配がなくなるのもGOOD。
ただし工場での製作期間は必要ですから、それを含めて基礎から完成までで、だいたい3ヶ月前後。
メーカーの説明では、最短で60日となっています。
ユニット化しながらも多彩な間取りに対応
セキスイハイムのボックスラーメン構造は、標準仕様で耐震等級の最高ランク3をクリアしています。
一方、ボックスラーメンやユニット化することで、設計の自由度が制限される心配もありますが、豊富なユニットサイズで、多彩なプランに対応できるとのこと。
セキスイハイムの軽量鉄骨造のブランドバリエーションには、3階建てと平屋建ての各1種類を含めて8種類あります。
かつての、陸屋根一辺倒だった同社の外観も、切妻屋根や片流れ屋根、さらには寄せ棟屋根も加わり、選びやすくなったと言えるでしょう。
木質構造（2×6＝枠組壁構法）も得意！
セキスイハイムに、木質系の住宅商品があることを知ってましたか？
実はセキスイハイムの木質住宅の歴史も古く、1982年に木質系工業化ユニット住宅を、ツーユーホームの商品名で発表しています。
当初の構造は2×4でしたが、現在は2×6に変わってきています。
２×4あるいは2×6の単位はインチですが、それらは呼称で、実際の供給寸法としては、それぞれが、38mm×89mm、38mm×140mmとなります。
2×6は、2×4に比べて壁の厚みが大きくなるため、構造強度が上がるだけでなく、より厚い断熱材を入れることができます。
ユニットの四隅を固定する専用のメタルボックスジョイント、そして、構造用面材（耐力壁）が貼られた構造を、同社では”アルティメイトモノコック構造”と呼んでいます。
この構造は、実大振動実験で阪神淡路大震災の2.7倍の加振を加えても、致命的な損傷が起こらかったと言うことですから、すごいですね！
ツーユーホームのブランド商品としては、2階建てと平屋建ての2種類のみで、外観デザインとしては、切妻屋根もしくは片流れ屋根となります。
まとめ
セキスイハイムの住宅構造には、軽量鉄骨造と木質構造（2×6）の2種類があります。
いずれの構造も、工場の高い精度でユニット化され、現場での作業は、ほとんどが据え付けるだけとなります。
そのため、現場での施工技術のバラツキによる性能差が発生せず、設計どおりの高い性能のままに建てることができるのです。これが、セキスイハイムの最大の良さでしょう。
反面、設計自由度の制限が心配ですが、用意されている豊富なユニットサイズで多彩なプランに対応できるようになっています。
年間戸建て住宅の着工戸数がトップ3に入るほどの数字が、それを裏付けていると言えるでしょう。
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