このコンテンツは、元ハウスメーカーで今不動産特化FPであるカルタが、マイホームに関する情報をわかりやすくお伝えすることを目的としています。
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こんにちは!
元ハウスメーカー、今不動産特化FPのカルタです!
住宅会社から提示される仕様書(仕上表)を見ると、床項目の横に「巾木(はばき)」の文字が並んでいます。
幅木と書いている場合もありますが、同じもの。
さて、この巾木って何でしょうか?
”今まで見たことがない”って言う人は、たぶんいないはず。
普段は気にされることもない、そんな脇役が巾木です。
でも、いざ自身がマイホームを建てるとなると、この巾木ひとつで部屋のイメージが変わってもおかしくない重要なポジションにあります。
そんな、巾木の役割や必要性について、紹介していきますので参考にしてくださいね!
巾木とは
床と壁が接する部分に付いている板状のものを巾木といい、厚み=10mm前後、高さ=60mm前後が一般的なサイズになっています。ただし、サイズや形状に決まりがある訳ではありません。
写真の左側は、木質製品の一般的なものです。右側は樹脂製品で、コーナー部分をアール形状にし、安全性や損傷に配慮したデザインになっています。
普段は気にしていない巾木ですが、そのサイズや材質、そして色合いなどで、部屋の雰囲気がすっかり変わってしまいますから、おろそかに出来ませんね。
巾木の役割
大きく分けて3つの役割があります。
接続部分の目隠し(隙間隠し)
目隠しや隙間隠しと言うと、少し印象が悪くなりますが、床と壁の接続部分には多少なりとも隙間ができてしまいます。
建築部材の工業化が進んで部材の精度は上がっても、組み立てや取り付けは人間ですから、ある程度は仕方がありません。
巾木は、そんな隙間を化粧材で隠し、見ばえを良くする部材とも言えるでしょう。
壁の傷・損傷の防止
子供がおもちゃを手にして床を走らせたり、転がせたりすると、それらが巾木にあたることがあります。また、掃除機の吸口部分を勢い余って巾木にあててしまうこともあるでしょう。
もし巾木がなければ、それらで壁に傷がつくのを防いでくれるのが巾木です。
クロス壁や塗り壁に比べて耐久性があり、少々のことで傷つくことはありません。
空間の立体感を演出する
一般的に、床と壁の仕上材は異なります。また、色合いも異なります。
異なる材質や色合いをそのまま接続した場合、見た目の立体感が薄れてしまいます。
つまり、しまりのない空間になってしまうのです。
なお、巾木には、厚みが薄く背が低いほど空間が軽快になり、厚く高くなるほど落ち着きや重厚感が出る傾向があります。
巾木の必要性
いかがでしょう?これまでの通り、巾木は割と重要な役割をになっています。
しかし、床と壁の接続部分の全てに巾木の3つの役割が必要かと言うと、そうではありません。
たとえば、石やタイル張りの時には、上で述べたような巾木を省略するケースも多くあります。ただし、異なる部材間の区切り(見切り)としては何らかのものが必要です。
写真の例では、壁の損傷防止をあえて無視し、細い部材で繊細なイメージを出しています。最近のテレビの画面枠が細くなり、かっこよく見えるのと似ていますね。
この場合は、巾木と言うよりも見切りと考えた方がいいでしょう。
そして、最近は、このように見切りとした使い方が増えてきています。
いずれにしても、巾木の役割、床や壁の仕上げ、そして部屋の用途などを考えて、巾木の選択や有無を考えてください。
その際、設計者の意見なども参考にするといいでしょう。
まとめ
巾木には壁を傷から守るなどの役割の他に、空間イメージを大きく変える要素をもっています。
普段、何気なく目にしている巾木も、それなりの役割があるのです。
その役割は決して小さいものではなく、選び方によっては、空間の質をワンランク上げる力もあります。
床や壁が主役であるのに対して、巾木は脇役です。上手な選び方で、巾木を名脇役にしてください。
少なくとも、無頓着で後悔するような選び方だけは避けましょう!
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「工務店って、どうやって探せばいいの!?」
そう悩んでいるなら、
≫ 工務店の探し方・選び方まとめ!情報収集の方法から工務店の見分け方まで を参考にしてくださいね!
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