このコンテンツは、元ハウスメーカーで今不動産特化FPであるカルタが、マイホームに関する情報をわかりやすくお伝えすることを目的としています。
詳しくは運営ポリシーをご覧ください。
こんにちは!
元ハウスメーカー、今不動産特化FPのカルタです!
今回ご紹介するのは、30坪台の土地でも建てられる、賃貸併用住宅のこの間取り!
- 30坪台の土地に建てる賃貸併用住宅の間取り
- 1F床面積:54.65㎡(16.50坪)
- 2F床面積:59.45㎡(17.94坪)
- 3F床面積:54.86㎡(16.56坪)
- 延床面積:168.97㎡(51.01坪)
- 建築面積:59.62㎡(18.00坪)
この土地の面積は32.98坪です。
このように30坪台の土地でも、ワンルーム賃貸2部屋付きの賃貸併用住宅を建てることができます!
ただ、小さな土地だと間取りに制限があるのも確か。
今回は、この間取りの特徴を確認しながら、あなたにとって理想の賃貸併用住宅の間取りを考えてみましょう!
自宅部分と賃貸部分のすみ分け3パターン
3階建ての賃貸併用住宅を建てる場合、自宅部分と賃貸部分のすみ分けは、次のようなパターンがあります。
- 上層階を自宅部分にするパターン
- 下層階を自宅部分にするパターン
- 左右で自宅と賃貸を分けるパターン
30坪台の小さな土地に建てる賃貸併用住宅なら、「上層階を自宅部分にするパターン」が現実的。
理由は、他の2パターンにすると賃貸部分用にも階段が必要になり、廊下も増えて面積がもったいないからです。
今回の間取りも、上層階を自宅部分にするパターンです。
リビングとバルコニーは別の階に
小さな土地にギリギリのサイズで家を建てると、バルコニーを張り出すことができなません。
そのためバルコニーがある階は、他の部屋の面積が狭くなります。
今回の間取りは2階にリビングをもってきていますが、リビングを狭くしたくないので、バルコニーは3階に配置しました。
お風呂も3階にして、家事動線を短く
バルコニーを3階にしたので、お風呂も3階に配置しています。
「キッチン・洗面所・お風呂」と水まわりを1カ所にかためて、家事動線を短くするのもひとつの方法ですが、「バルコニー・洗面所・お風呂」を1カ所にかためるのもGOOD!
脱ぐ→洗う→干す→しまうの移動が短くなって、家事が楽になります。
広々ランドリールームで家事を優雅に
今回の間取りの大きな特徴でもある、広々としたランドリールーム!
ランドリールームがあると、普段使いとして、ちょっと寛ぐスペースとして、とても便利なので、ぜひエアコンも設置してほしいところ。
雨の日はエアコンの風をあてて、部屋干しスペースとして活用できます。
また小型の冷蔵庫をおいて、お風呂あがりの夕涼みスペースとして活用するもよし、ソファをおいて洗濯がおわるまで小説を読むもよしです。
エレベーターの上りきりを共用スペースに
今回の間取りは、ホームエレベーターを設置しています。
エレベーターをつけると、階段ホールの他にエレベーターホールも必要になるので、スペースがムダにとられがち。
そこでこの間取りでは、エレベーターの上りきりを2階はリビングに、3階はランドリールームと共用スペースにしました。
他の方法としては、階段とエレベーターを向かい合わせて、階段とエレベーターとでホール部分を共有する方法もあります。
30坪に建てる賃貸併用住宅でも広々リビング
小さな土地に建つ賃貸併用住宅ですが、スペースをうまく活用できれば、狭さを感じません。
この間取りはLDKで約20畳で、別途リビング収納もついています。
延床30坪前後の家では、18畳LDKをベースに考えるので、それに比べても少し広めのスペースがとれています。
賃貸部分は周囲の家賃相場をみてグレードを決める
続いて、賃貸部分を見てみましょう。
今回の間取りでは、賃貸部分はトイレ・バス別のセパレートタイプ、洗濯パンあり、そして対面キッチンと、グレードの高いものになっています。
ただしグレードをあげると、それだけ家賃もあげないといけません。
周囲の家賃相場がもし低ければ、もっとグレードを下げて「借りやすい」ものにすることも考える必要があります。
賃貸併用住宅を建てるときは、「良いものをつくる」よりも、「ニーズにあうものをつくる」ことが重要です!
建築基準法上の基準をクリアーできるか
30坪台の土地に建てる賃貸併用住宅の間取りを紹介してきましたが、これを建てるには、建築基準法の基準が大きなネックになります。
というのも、賃貸併用住宅は、一般的な居住用住宅よりも大きくなるから。
建築基準法には「建ぺい率」と「容積率」という、土地に対する建物の大きさ制限があり、その制限を超える大きさの建物は建てられません。
また、道路斜線や隣地斜線、地域によっては日影規制といった、建物の高さ制限があり、立地環境しだいでは3階部分を大きく削らなければいけないケースも考えられます。
なので30坪台の土地に賃貸併用住宅を建てるなら、まずはハウスメーカーなどに敷地調査をしてもらいましょう!
ただし、注意してください!
え、なにを⁉︎
敷地調査は無料でしてくれるところも多いですよね?
うん。展示場とかいくと、そんなこと言われるかな。
でも無料でしてもらうと…そのあとめちゃくちゃ断りにくいです!そしてハウスメーカーもそれを狙っています。
確かに…わたしだったら断るの難しいかな。
だから、「提案が良ければ、このハウスメーカーで建てる!」くらいの覚悟をもって敷地調査を依頼しないといけません。
でも、賃貸併用住宅って、普通の住宅を建てるときとハウスメーカーの選び方って違うものなの?
実はまったく違います!賃貸併用住宅を建てるときのハウスメーカーの比較基準4つで紹介しているので、参考にしてみてくださいね!