勾配天井のメリットとデメリット

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カルタ


勾配天井とは、屋根勾配にそって仕上げた天井のこと。

小屋裏部屋などでよく見かけますが、リビングなどで採用されているケースも多いですね。

勾配天井にすると、タテに空間を広がることで、住宅密集地でも光が入るように高窓をつけたり、ロフトをつくって生活空間を追加したりできるメリットがあります。

勾配天井のリビング掲載元:タイコーアーキテクト

ただし逆に、冷暖房の効きが悪くなったり、リフォームがしにくかったりと、デメリットもあります。

そこでこの記事では、そんな勾配天井のメリット・デメリット計6つをまとめます。

これから新築を考えているなら、参考にしてくださいね!

勾配天井のメリット3つ

空間に存在感と方向感がでる

一般的な水平天井でも、個性的な空間にすることはできます。

でも勾配天井にすることによって、上方向に開放性がでて、より個性ある空間にすることができます。

下の画像を比べてみましょう。
受けるイメージも大きく違ってきますね!

3LDK平屋の勾配天井リビングとの比較3LDK平屋の勾配天井リビング

採光・通気に有利、高窓が付けられる

勾配天井と高窓掲載元:イエタテ

温かい空気は下から上に流れていきます。

それを利用して高窓をつければ、効率的な通気ができ、高窓から入ってくる光は面白い空間を演出してくれます。

この場合、高窓用の開閉オペレーターを付けることを忘れないでくださいね。

室内空間を最大限にできる

勾配天井と小屋裏掲載元:悠らり建築事務所

勾配天井にすることで、高さを活かして1.5 階や2.5階のロフトをつくることができます。

果物に例えれば、勾配天井は皮(屋根・外壁)だけを残して、全ての実(室内空間)を利用できる手段と言えるかもしれませんね。

勾配天井のデメリット3つ

断熱や冷暖房効果が薄れる

一般的な水平天井では、屋根と天井との間に大きな屋根裏空間があり、屋根面からの熱を遮断する役目も果たしています。

勾配天井では屋根面と天井面との空間が狭いので、夏暑く冬寒いという環境になってしまいます。

特に、夏の暑さは十分な対策なしでは過ごせないほどです。

また、吹き抜けほどではないですが、温かい空気は上にたまるので、暖房効果も水平天井に比べて薄れます。

勾配天井では、通常の1ランクあるいは2ランク上の断熱性能と換気窓や換気扇の対策をしてくださいね。

構造体が現れる

一概に言えませんが、勾配天井にすると、小屋裏の構造材が見えてきます。

特に、木造軸組み構法では、小屋の梁や束が見えてくるのが一般的です。

勾配天井と構造材掲載元:宮元工務店

それを、味わいとして肯定的にとらえることもできますが、毛羽立った荒材のまま見せることはありません。

場合によっては、部材を選ぶ必要もあります。

いずれにしても、なんらかの処理が必要になり、コストアップの要因になります。

リフォーム時に足場が必要

新築時には、将来のリフレッシュ・リフォームのことをあまり深くは考えませんよね。

勾配天井では天井が高くなるため、クロス張り替えなどの時に、足場が必要になる場合があります。

つまり、その分コストが掛かる訳です。

また、高窓がついてる場合の拭き掃除や、照明電球の交換も業者にお願いしなければなりません。

これらは仕方のないことですが、勾配天井を採用する時には、意識しておいくださいね!


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