ラップサイディングのメリットとデメリット

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こんにちは!
ハウスメーカー、今不動産特化FPカルタです!

カルタ

ラップと聞くと、語り口調のメロディを思い浮かべるかもしれませんね♪

ですが、今回取り上げるのは音楽の”Rap”ではなく、“Lap”のサイディング!

Lapには「重ねる」という意味があります。

(余談ですが、Rapは会話やおしゃべりの意味)

サイディングとは外壁に張る板材のことで、ラップサイディング(Lap siding)とは、そのサイディングを重ね張りしたもの。

ラップサイディング掲載元:東レ

日本語訳では、下見張り(したみばり)や鎧張り(よろいばり)などいい、日本でも昔からある外壁仕上げの一種です。

ラップサイディングの詳細掲載元:東レ

もともとは、雨の侵入を防ぐための手法だったようですが、見た目の印象にカントリー風や素朴感があるため、昔から根強い人気があります。

この記事では、そんなラップサイディングを採用する際に、知っておいて欲しいメリットとデメリットを紹介していきます!

参考にしてくださいね。

ラップサイディングのメリット

まずはラップサイディングのメリットを確認していきましょう!

自然にとけこみやすい

ラップサイディングで仕上げられた外壁とその陰影には、自然の素朴さがあります。

その外観は、田園風景、海沿い、林間などの自然環境にとけこみやすいのが特徴。

サツキとメイの家掲載元:LINEトラベル.jp

上の画像は、トトロにでてくる「サツキとメイの家」ですが、コレもラップサイディングでできた外壁。

もともと、無垢の板材が使われていた歴史から、「自然にとけこむ」イメージがあるのかもしれません。

存在感がでる

一般的なフラットサイディングに比べて、重ね部分の厚みと陰影が明確に出るため、存在感のある外観になります。

ラップサイディングの外観掲載元:東レ

先に、自然に溶けやすいのが特徴と紹介しましたが、住宅地においてはシンプルで単調な外観に存在感を与え、オシャレな外観とすることもできます。

コーキング目地が減る

ラップサイディングは一枚一枚を上下に重ねて張る施工方法です。

また、ラップサイディング材同士を横に継ぐ時も、端部の継加工を利用してコーキング目地を作らないのが本来の施工方法。

そのため、下画像のような一般的なサイディングにあるコーキング目地ができず、目に見えるコーキングとしては窓まわりのみになります。

サイディングのコーキング

最近では、一般的なサイディングにも、材の4辺に継加工をしたコーキングレスのものもありますが、まだまだ高価なため普及しているとは言えません。

コーキング目地が減ることで、コーキングの劣化による雨水の侵入・雨漏りを最小限に抑えるだけでなく、将来のメンテナンスも楽になります。

そして、コーキング目地がないからこそ、ラップサイディングの水平ラインは美しく見えるんですね。

ラップサイディングのデメリット

魅力的なラップサイディングですが、デメリットもあります。

初期費用が高くなる

本格的なラップサイディングの場合、一枚の高さが20cm前後のものを一枚一枚重ねて張っていき、その有効高さは15cmほどになります。

ですから、一般的なサイディング一枚の高さ45cmに比べて張り手間が増えると共に、材料費もコストアップになります。

ラップサイディングと一般的なサイディング

比較するサイディングにもよりますが、セメントと木繊維を材料にしている窯業系のもので1.5倍前後になり、無垢の木材では、2倍ほどになるものもあります。

なお、ラップサイディング風に見える一般的な高さ45cmのものがあり、コストも抑えられているため、強くこだわらなければ、選択肢に入るでしょう。

供給メーカーが少ない

サイディングメーカーには色々ありますが、窯業系の本格的なラップサイディングを製作しているメーカーは、知られているところでは東レ(株)1社になります。

なお、ラップサイディング調の外壁は、各サイディングメーカーでも用意されています。

ラップサイディング風の外壁掲載元:チャネルオリジナル

ラップサイディング用の無垢の板材を供給しているメーカーは色々ありますから、ネット検索してみてくださいね。

建設会社や工務店に相談するのもいいと思います。

施工が難しく熟練工が少ない

ラップサイディングは、その形状と施工方法のため、慣れていないと雨漏りの原因になることがあります。

また、不慣れだと本来はできないはずのコーキング目地ができてしまい、せっかくの美しさを損なうことにもなってしまいます。

ラップサイディングでは、業者選びが大事ですね。

まとめ

外壁サイディングの中で、ラップサイディングは残念ながら主流ではありません。

理由は、コスト高と施工の難しさなどから、需要が減っているのが主なものでしょう。

しかし、そのデザイン性と存在感には捨てがたいものがあり、根強い人気があります。

ラップサイディングは、初期費用としては割高になりますが、その後のメンテナンスを考えれば、長期的なコストパフォーマンスは高いと言えます。

ラップサイディングの良さを生かした、素敵なマイホームにしてくださいね。



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