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こんにちは!このブログも7周年!
元ハウスメーカー、今不動産特化FPのカルタです!
ラップと聞くと、語り口調のメロディを思い浮かべるかもしれませんね♪
ですが、今回取り上げるのは音楽の”Rap”ではなく、“Lap”のサイディング!
Lapには「重ねる」という意味があります。
(余談ですが、Rapは会話やおしゃべりの意味)
サイディングとは外壁に張る板材のことで、ラップサイディング(Lap siding)とは、そのサイディングを重ね張りしたもの。
掲載元:東レ
日本語訳では、下見張り(したみばり)や鎧張り(よろいばり)などいい、日本でも昔からある外壁仕上げの一種です。
掲載元:東レ
もともとは、雨の侵入を防ぐための手法だったようですが、見た目の印象にカントリー風や素朴感があるため、昔から根強い人気があります。
この記事では、そんなラップサイディングを採用する際に、知っておいて欲しいメリットとデメリットを紹介していきます!
参考にしてくださいね。
ラップサイディングのメリット
まずはラップサイディングのメリットを確認していきましょう!
自然にとけこみやすい
ラップサイディングで仕上げられた外壁とその陰影には、自然の素朴さがあります。
その外観は、田園風景、海沿い、林間などの自然環境にとけこみやすいのが特徴。
掲載元:LINEトラベル.jp
上の画像は、トトロにでてくる「サツキとメイの家」ですが、コレもラップサイディングでできた外壁。
もともと、無垢の板材が使われていた歴史から、「自然にとけこむ」イメージがあるのかもしれません。
存在感がでる
一般的なフラットサイディングに比べて、重ね部分の厚みと陰影が明確に出るため、存在感のある外観になります。
掲載元:東レ
先に、自然に溶けやすいのが特徴と紹介しましたが、住宅地においてはシンプルで単調な外観に存在感を与え、オシャレな外観とすることもできます。
コーキング目地が減る
ラップサイディングは一枚一枚を上下に重ねて張る施工方法です。
また、ラップサイディング材同士を横に継ぐ時も、端部の継加工を利用してコーキング目地を作らないのが本来の施工方法。
そのため、下画像のような一般的なサイディングにあるコーキング目地ができず、目に見えるコーキングとしては窓まわりのみになります。
最近では、一般的なサイディングにも、材の4辺に継加工をしたコーキングレスのものもありますが、まだまだ高価なため普及しているとは言えません。
コーキング目地が減ることで、コーキングの劣化による雨水の侵入・雨漏りを最小限に抑えるだけでなく、将来のメンテナンスも楽になります。
そして、コーキング目地がないからこそ、ラップサイディングの水平ラインは美しく見えるんですね。
ラップサイディングのデメリット
魅力的なラップサイディングですが、デメリットもあります。
初期費用が高くなる
本格的なラップサイディングの場合、一枚の高さが20cm前後のものを一枚一枚重ねて張っていき、その有効高さは15cmほどになります。
ですから、一般的なサイディング一枚の高さ45cmに比べて張り手間が増えると共に、材料費もコストアップになります。
比較するサイディングにもよりますが、セメントと木繊維を材料にしている窯業系のもので1.5倍前後になり、無垢の木材では、2倍ほどになるものもあります。
なお、ラップサイディング風に見える一般的な高さ45cmのものがあり、コストも抑えられているため、強くこだわらなければ、選択肢に入るでしょう。
供給メーカーが少ない
サイディングメーカーには色々ありますが、窯業系の本格的なラップサイディングを製作しているメーカーは、知られているところでは東レ(株)1社になります。
なお、ラップサイディング調の外壁は、各サイディングメーカーでも用意されています。
掲載元:チャネルオリジナル
ラップサイディング用の無垢の板材を供給しているメーカーは色々ありますから、ネット検索してみてくださいね。
建設会社や工務店に相談するのもいいと思います。
施工が難しく熟練工が少ない
ラップサイディングは、その形状と施工方法のため、慣れていないと雨漏りの原因になることがあります。
また、不慣れだと本来はできないはずのコーキング目地ができてしまい、せっかくの美しさを損なうことにもなってしまいます。
ラップサイディングでは、業者選びが大事ですね。
まとめ
外壁サイディングの中で、ラップサイディングは残念ながら主流ではありません。
理由は、コスト高と施工の難しさなどから、需要が減っているのが主なものでしょう。
しかし、そのデザイン性と存在感には捨てがたいものがあり、根強い人気があります。
ラップサイディングは、初期費用としては割高になりますが、その後のメンテナンスを考えれば、長期的なコストパフォーマンスは高いと言えます。
ラップサイディングの良さを生かした、素敵なマイホームにしてくださいね。
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