スキップフロアのデメリット

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こんにちは!
ハウスメーカー、今不動産特化FPカルタです!

カルタ


スキップフロアって、何となく魅力的な響きですよね?

家族の会話がとびかう様子や、変化のある楽しい空間を想像してしまいます。

スキップフロアのある家掲載元:大阪ガス住設の家

魅力あふれるスキップフロアですが、いわゆる通常の2階建てや3階建てに比べると、イレギュラーな建物。

そしてイレギュラーであるがゆえに、「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまうケースも、残念ながらあります。

最初に言ってしまうと、個人的には「する必要がないのに、あえてスキップフロアにすることはない」と思っています。

この記事では、その理由となる”スキップフロアのデメリット5つ”をお届けします!

最後の方で、スキップフロアにしたら良いケースも紹介しているので、参考にしてくださいね。

知っておいて欲しいスキップフロアのデメリット5つ

スキップフロアとは、0.5階、1階、1.5階…と、段差をつけて上下階の空間を一体化させるものを言います。

遊び心のある住宅として人気がありますが、そこにどんなデメリットがあるのかも知っておきましょう!

デメリット①コストが上がる

  •  階段設置箇所の増加
  • 施工難易度が高い

まず、スキップフロアにすると施工の手間が増えますし、さらに複雑な施工のため、コストアップは避けられません。

コストアップ

通常なら1カ所の階段工事が、スキップフロアで分割されることで、2カ所・3カ所になるわけですから、当然といえば当然。

一番わかりやすいデメリットかもしれませんね。

デメリット②設計が難しい

  • 空間や部屋のつながりが把握しにくい
  • 構造計算が必要
  • 間取り変更が難しい

プランニングの際は模型を作ってもらうこと

スキップフロアの平面図を見ても、空間のつながりやイメージは、なかなかつかめないもの。

プロでも、慣れていないと失敗するほどです。

なので、スキップフロアを計画する際には、必ず模型を作ってもらい確認するようにしてください。

住宅模型

最近は、パソコンで3Dモデルを作り、画面上でウォークスルーができる建築CADもありますから、それでもOK。

ちなみに、スキップフロアでは、階段の設置箇所が多いことと、各層のフロア面積が比較的小さいことから、リフォームでの間取り変更は難しいことも知っておいてくださいね。

構造計算を依頼すること

通常の木造2階建ての住宅では、簡易的な構造検討で建築確認申請ができます。

ですが、スキップフロア構造の場合、簡易的な構造検討だけでは不十分です。

本当に安全な構造とするには、構造計算(応力計算)が必要

構造計算

30万円前後のコストは掛かりますが、スキップフロアを採用するなら、構造計算を依頼してください。

(スキップフロアでも工夫すれば、建築基準法上の2階建てとすることもできます)

デメリット③吹き抜けが多くなる

  • 高低差で部屋割りをするため吹き抜けが多くなる
  • 冷暖房効率が悪い
  • プライバシー確保が難しい

吹き抜けとスキップフロア掲載元:タグル

スキップフロアの良さのひとつが、間仕切り壁がなくても、部屋割できるというもの。

ですが、結果として一体となる空間が大きくなり、吹き抜け状態が増えると共に、一般的な階段室を設けないので、家全体が吹き抜け状態になりがち

そのため、上層部と下層部での温湿度の差が大きくなり、快適な住空間とするには、高気密・高断熱や全館空調などが必要になります。

さらに、音が伝わりやすくプライバシーの確保も難しくなるデメリットもあります。

デメリット④バリアフリーにはならない

  • 動線・移動が苦痛になることもある
  • 車椅子での移動ができない
  • エレベーターの設置は無理

楽しいはずのスキップフロアも、高齢化や怪我などで身体的ハンデがでると、苦痛になってしまうことも…。

新築でフラット35を利用するケースも多いですが、より金利が優遇される「フラット35S」では、バリアフリーの等級3以上が建築条件となっています。

バリアフリー

スキップフロアに対応したエレベーターがあればバリアフリーも可能ですが、現実にはありませんので、バリアフリー対応は無理と考えた方が良いでしょう。

デメリット⑤日常の掃除が大変

現実的なデメリットとして、日常の掃除が一番たいへんです。

掃除ロボットは使えませんし、コード付きの転がすタイプでは、いちいち持ち上げて移動しなければなりません。

掃除が大変

充電式のハンディータイプが妥当なところですかね…。

スキップフロアが有利なケース

これまで、いろいろとスキップフロアのデメリットを紹介してきましたが、なにも全否定している訳ではありません。

では、どのようなケースで有利なのか、いくつかを例を紹介しておきますね!

敷地に段差や大きな傾斜があると有利

敷地に大きな段差や傾斜がある場合は、敷地を平らにして建てるよりも有利な場合があります。

スキップフロアとスロープ

インナーガレージとする場合に有利

敷地内に駐車スペースが取れず、インナーガレージとする場合も有利ですね。

スキップフロアとインナーガレージ

その他では、ワンフロアの床面積が小さく、それでも間仕切らなければならない時などは、壁の代わりに高低差で部屋割するスキップフロアは有利です。

つまり、いずれの場合も問題解決のためにスキップフロアを採用するケースです。

これらの場合は、それらの問題解決を優先して選ぶ訳ですが、スキップフロアのイメージにあこがれて選ぶのは、正直なところ賛成できません。

一般住宅でのスキップフロアとしては、小上がりの和室や1・2段下げたリビングなどが妥当なところではないでしょうか。



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