このコンテンツは、元ハウスメーカーで今不動産特化FPであるカルタが、マイホームに関する情報をわかりやすくお伝えすることを目的としています。詳しくは運営ポリシーをご覧ください。
こんにちは!このブログも7周年!
元ハウスメーカー、今不動産特化FPのカルタです!
スキップフロアって、何となく魅力的な響きですよね?
家族の会話がとびかう様子や、変化のある楽しい空間を想像してしまいます。
掲載元:大阪ガス住設の家
魅力あふれるスキップフロアですが、いわゆる通常の2階建てや3階建てに比べると、イレギュラーな建物。
そしてイレギュラーであるがゆえに、「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまうケースも、残念ながらあります。
最初に言ってしまうと、個人的には「する必要がないのに、あえてスキップフロアにすることはない」と思っています。
この記事では、その理由となる”スキップフロアのデメリット5つ”をお届けします!
最後の方で、スキップフロアにしたら良いケースも紹介しているので、参考にしてくださいね。
知っておいて欲しいスキップフロアのデメリット5つ
スキップフロアとは、0.5階、1階、1.5階…と、段差をつけて上下階の空間を一体化させるものを言います。
遊び心のある住宅として人気がありますが、そこにどんなデメリットがあるのかも知っておきましょう!
デメリット①コストが上がる
- 階段設置箇所の増加
- 施工難易度が高い
まず、スキップフロアにすると施工の手間が増えますし、さらに複雑な施工のため、コストアップは避けられません。
通常なら1カ所の階段工事が、スキップフロアで分割されることで、2カ所・3カ所になるわけですから、当然といえば当然。
一番わかりやすいデメリットかもしれませんね。
デメリット②設計が難しい
- 空間や部屋のつながりが把握しにくい
- 構造計算が必要
- 間取り変更が難しい
プランニングの際は模型を作ってもらうこと
スキップフロアの平面図を見ても、空間のつながりやイメージは、なかなかつかめないもの。
プロでも、慣れていないと失敗するほどです。
なので、スキップフロアを計画する際には、必ず模型を作ってもらい確認するようにしてください。
最近は、パソコンで3Dモデルを作り、画面上でウォークスルーができる建築CADもありますから、それでもOK。
ちなみに、スキップフロアでは、階段の設置箇所が多いことと、各層のフロア面積が比較的小さいことから、リフォームでの間取り変更は難しいことも知っておいてくださいね。
構造計算を依頼すること
通常の木造2階建ての住宅では、簡易的な構造検討で建築確認申請ができます。
ですが、スキップフロア構造の場合、簡易的な構造検討だけでは不十分です。
本当に安全な構造とするには、構造計算(応力計算)が必要!
30万円前後のコストは掛かりますが、スキップフロアを採用するなら、構造計算を依頼してください。
(スキップフロアでも工夫すれば、建築基準法上の2階建てとすることもできます)
デメリット③吹き抜けが多くなる
- 高低差で部屋割りをするため吹き抜けが多くなる
- 冷暖房効率が悪い
- プライバシー確保が難しい
掲載元:タグル
スキップフロアの良さのひとつが、間仕切り壁がなくても、部屋割できるというもの。
ですが、結果として一体となる空間が大きくなり、吹き抜け状態が増えると共に、一般的な階段室を設けないので、家全体が吹き抜け状態になりがち。
そのため、上層部と下層部での温湿度の差が大きくなり、快適な住空間とするには、高気密・高断熱や全館空調などが必要になります。
さらに、音が伝わりやすくプライバシーの確保も難しくなるデメリットもあります。
デメリット④バリアフリーにはならない
- 動線・移動が苦痛になることもある
- 車椅子での移動ができない
- エレベーターの設置は無理
楽しいはずのスキップフロアも、高齢化や怪我などで身体的ハンデがでると、苦痛になってしまうことも…。
新築でフラット35を利用するケースも多いですが、より金利が優遇される「フラット35S」では、バリアフリーの等級3以上が建築条件となっています。
スキップフロアに対応したエレベーターがあればバリアフリーも可能ですが、現実にはありませんので、バリアフリー対応は無理と考えた方が良いでしょう。
デメリット⑤日常の掃除が大変
現実的なデメリットとして、日常の掃除が一番たいへんです。
掃除ロボットは使えませんし、コード付きの転がすタイプでは、いちいち持ち上げて移動しなければなりません。
充電式のハンディータイプが妥当なところですかね…。
スキップフロアが有利なケース
これまで、いろいろとスキップフロアのデメリットを紹介してきましたが、なにも全否定している訳ではありません。
では、どのようなケースで有利なのか、いくつかを例を紹介しておきますね!
敷地に段差や大きな傾斜があると有利
敷地に大きな段差や傾斜がある場合は、敷地を平らにして建てるよりも有利な場合があります。
インナーガレージとする場合に有利
敷地内に駐車スペースが取れず、インナーガレージとする場合も有利ですね。
その他では、ワンフロアの床面積が小さく、それでも間仕切らなければならない時などは、壁の代わりに高低差で部屋割するスキップフロアは有利です。
つまり、いずれの場合も問題解決のためにスキップフロアを採用するケースです。
これらの場合は、それらの問題解決を優先して選ぶ訳ですが、スキップフロアのイメージにあこがれて選ぶのは、正直なところ賛成できません。
一般住宅でのスキップフロアとしては、小上がりの和室や1・2段下げたリビングなどが妥当なところではないでしょうか。
2000万円だと
▼ どんな間取りになる? ▼
townlife家づくりなら、
予算にあわせたオリジナル間取りプランを全国のハウスメーカー・地元工務店に一括依頼できます!
- 今の間取りでいいのか不安…。
- いろんな間取りを比べたい!
- 土地を買うまえの目安にしたい!
という人は、無料なのでどうぞ利用してみてくださいね♪
チャット形式で、間取りの要望を答えていくだけ。最短3分で完了します。
↓↓毎月5000人以上が利用しています↓↓