こんにちは!
元ハウスメーカー、今不動産特化FPのカルタです!
間取りを考えるとき、リビングやキッチンなど、パブリックスペースばかりに目がいっていませんか?
実は、家の中で最も長い時間を過ごす場所…それは、寝室です。
せっかく新築の家を建てるなら、安眠をさそう快適で落ち着く寝室を目指したいもの。
今回は、そんな寝室をどうつくったら良いのか。
デザイン、窓や照明の位置、機能性を高める工夫など、各種レイアウトをご紹介します!
寝室の配色は下を暗く、上を明るくが基本
心理的に、寝室は下を暗く、上を明るくすると、どっしりとした安定感が生まれ、落ち着きが得られます。
なので、寝室の配色は、床をダークブラウンなど暗い色にして、壁面は白など明るい色にするのがおすすめ。
逆に、下を明るく、上を暗くすると重圧感がうまれ、落ち着かない部屋になります。
出典 セキスイハイム中部
畳の寝室は普段使いもできて◎
ベッドはサイズが大きいため、洋室の寝室にベッドを置くと、ほぼ寝るためだけのスペースになりがち。
そこで、寝室を和室にしてしまうと、昼間は子供の遊び場として使えたり、アイロンがけなどの家事スペースとして使うこともできます。
ただ、布団の上げ下げは大変だし、老後はベッドの方が体に負担がかからないのも事実。
どちらが良いか、そこでの生活をじっくりイメージしてみましょう。
旅館などにいくと、和室にベッドを置いていることもあります。
和室とベッドがあわないかというと、そうでもありません。
ただ、ベッドの重みでどうしても畳が傷んでしまうので、ベッドは足つきのものにして、ゴム片の敷物をかませるなどの工夫は必要になります。
マットレスにするのも良いかもしれませんね!
出典 総合建設株式会社三和木
デザイン性の高い天井にする
寝室ほど、天井を眺める部屋はないでしょう。
寝転がって眺める天井をデザイン性の高いものにすると、くつろぎ感にも差がうまれます。
快適で落ち着いた寝室をつくるのに、特におすすめなのは、木目の天井。
木目の自然な「ゆらぎ」模様は、視覚的にリラックス効果があると言われています。
和室の天井など、木目になっていることが多いです。和室に寝そべると、なぜかじーっと天井を眺めてボンヤリしてしまうんですが…そんな経験ないでしょうか?
あれも一種のリラックス状態なのかも…。
出典 サラサホーム中京
ベッドの位置に合わせた照明計画を
寝室によく使われるのは、ダウンライト。
ダウンライトを設置するなら、ベッドに入ったときに直接、枕元に光があたらないようにしないと、まぶしくて使いづらくなります。
ダウンライトの設置場所として一番良いのは、足元にあたる位置です。
またブラケットライトの設置もおすすめ。
ダブルサイズのベッドでも、シングルサイズベッドをふたつ並べる場合でも、その両サイドに光の広がりを抑えたブラケットライトを設置します。
夜遅くまで本を読みたいときや、夜中にトイレに起きたときも、隣で寝ているパートナーを起こさないように照明を付けられます。
下の写真の天井にあるのが、ダウンライト。
枕元の壁にあるのが、ブラケットライトです。
窓は通風性が第一、採光性はそのあと
寝室は、ほとんど夜間に使うもの。
なので、窓の設置で重要なのは、採光性よりも通風性になります。
人は寝ている間に、コップ1杯分の汗をかきますから、特に暑い季節は風通しよく、開けたままでも快適に寝られるような窓がおすすめ。
スリット窓であれば、外部から侵入することができず防犯性が高いので、窓を開けたままでも安心です。
出典 JAHBnet
あるいは、ハイサイドライトを設置する方法もあります。
腰高の位置に窓があると、朝日が眩しすぎて睡眠を妨げたり、冬場などは窓からの冷気が体に直接あたってしまいます。
ハイサイドライトを設置すれば、顔に直接、朝日があたることがなくなり、冷気の影響も小さくなります。
また、風は低い位置から高い位置へと抜けていきます。
暑い夏場も、ドアと窓を少しあけてやるだけで風通しよく、寝心地の良い快適な寝室になります。
出典 アキュラホーム
ウォークインクローゼットや書斎を利用して遮音性を確保する
安眠に絶対必要不可欠なのが、遮音性。
寝室が角に面していて、2方向以上で窓をつけられるなら、騒音の大きい道路側などにウォークインクローゼットや書斎を設置するのもおすすめ。
一部屋はさむと、静けさがまるで違います。
多少騒音があっても、南側に大きな窓を取り付けたいという方もいますが、前述したように、寝室の採光性は、リビングなどのパブリックスペースほど重要ではありません。
採光性も確かに大事ですが、優先すべきは遮音性です!
出典 TANIGAWA
カーテンボックスを設置して遮光性を高める
快適な寝室をつくるには、カーテンボックスを設置するのもおすすめ。
いかに遮光カーテンであっても、カーテンレールの隙間からまぶしい光が差し込みます。
カーテンボックスを設置すると、その隙間が埋まるので、まぶしい朝日に無理やり起こされることがなく、朝まで快適に眠れます。
出典 decor10
夫婦別室、半個室という方法もある
賛否両論あると思いますが、寝室を夫婦別室にしてしまうのもひとつの手。
帰宅時間が遅く、寝るときにパートナーを起こしてしまいそうな場合や、旦那さんのイビキがうるさくて眠れない場合もあるでしょう。
寝室を夫婦別室にしてしまえば、それらは、あっさり解決してしまいます。
別室にしないまでも、半個室にする手もあります。
ベッドとベッドの間だけ、収納棚や壁で仕切るけど、行き来自由にする形です。
ちなみに、熟年以降になると、寝室は夫婦別室にしたいとする考えが増えるそうです…。
出典 レオハウス
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