このコンテンツは、元ハウスメーカーで今不動産特化FPであるカルタが、マイホームに関する情報をわかりやすくお伝えすることを目的としています。
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こんにちは!
元ハウスメーカー、今不動産特化FPのカルタです!
中古住宅を買ってリフォームもしたいけど…
どこでどんなお金がかかるの!?
なにしろ中古住宅の購入とリフォームという2大計画を一度にやってしまうわけです。
諸費用で予想外の出費があるんじゃないか、自己資金は本当に足りるのかと不安になりますよね?
実際、中古住宅を買ってリフォームするときは、お金の流れが超重要ポイント!
- 現金で支払うべきもの
- 住宅ローンで支払えるもの
それをしっかり理解しておかないと、いざというとき現金が足りない!なんてことにもなりかねません。
そこで今回は、次のような例をもとに、契約から引越までに発生する諸費用と賢い支払方法をお届けします。
あなたの計画の参考になりますように!
今回の計画
- 中古物件の価格:3000万円
- 自己資金:400万円
- リフォーム:LDKの壁と床の張り替え+水回り全体の設備交換
中古住宅の売買契約のときに支払うお金
それではまず、中古住宅を決めて売買契約したときに必要なお金。
ここでは3種類のお金がかかり、まだ住宅ローンがまだおりていない段階なので、自己資金から支払うことになります。
①手付金:物件価格×10%程度
②印紙代(不動産売買契約書用):1万円
③仲介手数料の半金:物件価格×3.24%+6.48万円で計算した額の半分
物件価格3000万円の場合で試算
①手付金:300万円
②印紙代:1万円
③仲介手数料の半金:518,400円
計:3,528,400円
…ち、ちょっと待って!もう今の時点で自己資金の400万円をほとんどを使っちゃてるよ!大丈夫なの!?
住宅ローンを借りたときに戻ってくるので大丈夫!詳しくは次の章で。
物件の引渡しまでに必要なお金
続いては、ついにマイホームが手に入る瞬間の引渡し!
ここでは家本体にかかるお金の他、多種多様な諸費用がが必要になります。
④印紙代(住宅ローン契約書):2万円
⑤物件価格-手付金の額
⑥仲介手数料残りの半金
⑦司法書士への報酬:10万円程度
⑧住宅ローン手数料:借入額×2.16%程度
⑨所有権移転登記費用
土地:固定資産税評価額×1.5%
建物:固定資産税評価額×0.3%
⑩抵当権設定費用:住宅ローン借入額×0.1%
物件価格3000万円の場合で試算
④印紙代:2万円
⑤物件価格-手付金の額:2700万円
⑥仲介手数料残りの半金:518,400円
⑥司法書士への報酬:10万円
⑦住宅ローン手数料:712,800円
⑧所有権移転登記費用:324,000円
⑨抵当権設定費用:33,000円
計:28,708,200円
契約時に支払ったお金が3,528,400円だったので、これを加えると中古住宅を買うのに必要な合計金額は32,236,600円!
諸費用が物件価格の8%くらいかかっちゃうんだ!?
大きな金額ですよね。でもここは、諸費用も住宅ローンで借りてしまうのがおすすめ!
諸費用も住宅ローンで借りられるの!?
一部銀行では可能です。リフォームローンは金利が高いですからね。住宅ローンを多めに借りて、きたるリフォームは現金で支払うのがベストです!
リフォームローンは金利が住宅ローンの数倍高く、また借入期間も短いため、返済負担は相当大きくなります。
だからリフォームローンを利用するよりも、「諸費用も対象になる住宅ローン」を多めに借りて、現金はリフォーム用にとっておくがおすすめ。
すでに支払った手付金や仲介手数料も借入対象になるので、一度支払ったお金が手元に戻ってくる形になり、リフォーム資金に充てられます。
詳しくは、≫諸費用も住宅ローンで借りられる?人気5銀行の対応を比較!をご参考に!
リフォームする時に必要なお金
中古住宅を買ってリフォームする場合、引渡し後でないとリフォーム工事は始められません。
リフォーム費用を支払うタイミングは請け負う会社にもよってきますが、契約・中間・完成の3回に分けて支払うパターンが多くなります。
⑩印紙代(リフォーム工事契約書):1,000円
⑪契約金:リフォーム費用総額の10~30%
⑫中間金:リフォーム費用総額の10~30%
⑬完成金:契約金と中間金を引いた残額
もちろん、どこまでキレイにするかでリフォーム費用はまるで違ってきます。
壁と床の張り替えなら、6畳部屋で15万円〜25万円くらい。キッチン・洗面・お風呂・トイレと水回り全体をリフォームするなら、+300万円近くみておいた方がいいでしょう。
リフォーム会社の選び方!違いのわかる6つの比較ポイントで詳しく説明していますが、ひとくちにリフォーム会社といっても、工務店、ホームセンター、住宅設備会社など様々な形態があります。
それぞれに得意分野があり、リフォームプランによって価格帯は大きく変わってくるので、価格は相見積もりをとって比較すると良いです。
今回は、18畳LDKの床と壁の張り替え、水回り全体のリフォームをして、リフォーム費用総額が税込360万円だったとして試算してみましょう。
360万円のリフォーム工事をした場合の試算
⑩印紙代(リフォーム工事契約書):1,000円
⑪契約金:120万円
⑫中間金:120万円
⑬完成金:120万円
リフォーム工事後に必要なお金
さいごに、リフォーム工事が終わった後に必要になるお金です。
⑭引越代:10万円〜40万円程度
⑮不動産取得税
土地:固定資産税評価額×1/2×3%-控除額
建物:(固定資産税評価額-控除額)×3%
物件価格3000万円(平成10年築)の場合で試算
⑭引越代:40万円
⑮不動産取得税:0万円
不動産取得税が0円になってるけど?
特例による控除額が大きいので、条件を満たせば0円になることもあるんです!三井不動産リアルティのHPがわかりやすくまとまったいて良いですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
中古住宅の契約からリフォーム完成までには、このように各所でさまざまな費用が発生します。
中古住宅を買ってリフォームする場合、おすすめは「中古住宅の購入費+諸費用」は住宅ローンで、「リフォーム費用」は現金で支払う方法。
これが一番簡単でかつ、ムダなお金を支払わなくてすみますよ!