工務店 相見積もり
このコンテンツは、元ハウスメーカーで今不動産特化FPであるカルタが、マイホームに関する情報をわかりやすくお伝えすることを目的としています。
詳しくは運営ポリシーをご覧ください。


こんにちは!
ハウスメーカー、今不動産特化FPカルタです!

カルタ

注文住宅を建てるとき、相見積もりで比較するのは、もちろん重要!

それはわかっていても、工務店には展示場というものがありません。
どんな工務店が、どんな家を建てられるのかわからず、相見積もりをするのも、ひと苦労するかもしれませんね。

夫婦 悩み

相見積もりには、必要なタイミングというものがあります。

そのタイミングとは、ここなら契約しても良いと思える工務店が3社選べてから

これを間違えると、

  • どの工務店と比較するか決めてないうちに見積もりまでお願いした。
    もっと検討したいのに、契約を押し切られてしまった
  • 2社を比較したけど、どちらの見積もりも予算オーバーだった…。
    工務店を一から選び直しをする気になれず、オーバーローンだけど契約してしまった

ということになりかねません。

この記事では、候補となる工務店3社をどのように選んでいくか、工務店へ相見積もり依頼するときの注意点など具体的に解説していきます。

正しい相見積もりの取り方をして、「これがベストな選択だった!」となんの後悔もなく家づくりに進みましょう!

見積もりの提案を受けるまでの一般的な流れ

まずは注文住宅で、工務店から見積もり提案を受けるまでの流れを知っておきましょう。

一般的には、見積もり提案に至るまでの、営業マンとの打ち合わせ回数は最低3回です。

商談成立

1回目は、希望する間取りや予算のヒアリングなどがあります。

2回目には、間取りと資金計画の提案があります。

もし、そこで提案された間取りに大きな変更がなかった場合、営業マンが「次回は修正した間取りをもとに、見積もり書を作らせていただきます。それで価格に納得いただけたなら、契約してくださいますか?」などと言ってきます。

そして3回目に、営業マンが見積もり書を持参するわけですが、このとき、契約書も一緒につくって持ってくるでしょう。

営業マンは契約を迫ってきますが、ここであなたが値引き交渉をします。

営業マンは、「では、総額1,500万円に抑えられれば、ご契約いただけますか?」などと言ってくるので、そこであなたが「はい」と答えれば、見積もりの再提案です。

早ければその日のうちに、値引き後の新たな見積もり書と契約書を持ってやってくるかもしれません。

相見積もりするなら、各社タイミングを合わせる

いかがでしょう?

先に説明したとおりの流れになるので、いったん見積もりの提案を受けると、営業マンが契約を迫ってきて、あまり検討する時間を与えてはくれません

営業マン

だから相見積もりをするなら、比較しようとしている各工務店で見積もりのタイミングを合わせるべきなんです。

もしあなたが、本命となる工務店1社としか話をしておらず、「そろそろ見積もり」という段階にあるのなら、いったん見積もりは保留してもらい、すぐにでも他の候補を探し始めましょう。

比較する工務店の候補が3社そろってから、各社に見積もりを依頼します。

注文住宅の相見積もりは3社がベスト

相見積もりは、3社がベストです。

3社

内訳の理想は、

  • そのときの本命である1社
  • 本命と価格帯が近い1社
  • 本命よりワンランク価格帯の低い1社

の計3社。

本命と価格帯の近い1社は、本命の値引きを促すためでも、家の間取りや性能を比較する上でも重要です。
ただ2社だけでは少なく、もう1社、価格帯の低い工務店からも見積もりを取るべきです。

というのも、
見積もりを取ったら予想外に高かった…
というのは残念ながらよくある話。

そんなとき、工務店選びを一からやり直すのは相当な精神力が必要で、オーバーローンをしてでも本命と契約したくなります

本当にそれで良いのか?

本命がダメでも、ここなら合格点!というワンランク価格帯の低い工務店をストックしておいて、そことしっかり比べた方が冷静に判断できます。

なお、4社以上から相見積もりを取ることは、あまりおすすめしません。

いったん見積もりを提案すると、営業マンがなかなか引き下がってくれないことがあります。
3社以上は、断るための精神的疲労が大きくなるだけです。

相見積もりを依頼する工務店を探す3つの方法

最初にも伝えましたが、工務店には住宅展示場がなく、どんな間取りを、どのくらいの価格で建てられるのか、わかりにくいのが難点です。

そこで、候補となる工務店をどうやって探すか3つの方法をご紹介します。

受注実績などデータが見れる工務店情検索サイト

全国安心工務店ネット

インターネットから全国の工務店情報を検索できるのが、工務店情報検索サイト。
なかでも使いやすいのが、「全国安心工務店ネット」というサイトです。

都道府県別に多くの工務店が登録されていて、それぞれの工務店の施工事例も掲載されているので、建てられる家のイメージが掴みやすくなっています。

とにかく情報量が多いのが特徴で、1級建築士など有資格者の在籍数や、創業年など細かいデータもここで確認できます。

ただ以前は、平均坪単価まで記載されていたのですが、今は残念ながら削除されてしまいました。
だから、価格帯の目安は、直接工務店に問い合わせるしかありません。

なお、このサイトで特に注目して欲しいのが、年間受注実績
工務店の中には、リフォームの受注が主体で、注文住宅の受注実績に乏しいことがあります。

注文住宅の受注実績数が掲載されているので、そこは必ずチェックしましょう。

サイト上から各工務店に資料請求も可能です。

間取りや費用を比較できる一括資料請求サイト

タウンライフ

一括資料請求サイトとは、複数の工務店へ同時に資料請求ができるサイトのこと。
なかでも有名なのは、タウンライフというサイトです。

資料といっても、単にカタログを送ってもらうわけではありません。

希望する間取りのイメージや予算を登録することで、各工務店から「ウチではこんな間取りが、この予算で作れます」と、あなただけの間取り資金計画もデータや郵送で一緒に送ってくれます。

(最初から見積もり書を送ってくれるわけではありません。まずは費用概算になります)

直接会って話をしなくても、設計力や価格を測ることができるので、工務店探しでは特に活用したいサービス!

利用も無料です。

なかでも資金計画は、建物費用の概算に加え、家づくりにかかる諸費用の目安も建てることができるので、ここで紹介された工務店を選ばないにしても、今後役立ってくれるはずです。

第三者に間に入ってもらう「工務店引き合わせサイト」

ザ・ハウス

専門のコーディネーターがあなたの予算や希望をヒアリングして、ぴったり合う工務店を引き合わせてくれるという珍しいサービスを提供しているサイトがあります。

ザ・ハウスという会社が運営しているサービスで、工務店との打ち合わせ時には、コーディネーターが同席もして、あなたの要望を踏まえた上で質問を促したり、相談に乗ってくれたりもします。

注文住宅を建てるのは、ほとんどの人にとって初めてのはず。

専門家に間に入ってくれるので、安心して効率よく工務店探しができます

このサービスも利用は無料です。

相見積もりをすることは、営業マンに伝えておく

ここでよく質問されるのが、相見積もりで比較することを営業マンに伝えても良い?ということ。

これは伝えて、まったく問題ありません。

電卓と笑顔

注文住宅業界では、相見積もりを「あいみつ」と略すほどで、ごく一般的なことと認識されています。

逆に伝えていた方が、他の工務店に負けないよう頑張ってくれるので、あなたにとってメリットがあります。

営業マンからは、どの工務店と比べているか聞かれると思いますが、価格以外の比較ポイントを教えてくれることもあるので、正直に話してしまいましょう。

相見積もりを取るときの注意点

候補となる工務店が3社そろったら実際に見積もりを依頼するわけですが、提案を受ける順番にも気をつけましょう。

それは、見積もりの提案を聞くのは、本命の工務店を最後にするということです。

営業マンとカレンダー

工務店の営業マンとしても、ライバル会社がいる場合、見積もりの提案は最後にしたいと思っています。

他のメーカーの見積もりをまだ見ていないので、まだ契約ができません」とあなたに断られてしまう可能性が高いからですね。

あなたにとっても、「B社はもっと安かった」など、本命を最後にしておいた方が値引き交渉がしやすくなります。

工務店に相見積もりを依頼する手順のおさらい

工務店への相見積もりの取り方を解説してきましたが、もう一度。

相見積もりを依頼するのは「ここなら契約しても良いと思える工務店が3社選べてから」です!

候補となる3つの工務店を選ぶ方法を3つ紹介しました。

全国安心工務店ネット
タウンライフ
ザ ・ハウス

あなただけの間取りや資金計画といった、今後参考にできる資料が手元に残るという意味では、②タウンライフが利用しやすいと思います。

その際、①全国安心工務店ネットも併用して気になる工務店に資料を請求しましょう。

自分で選ぶにも専門家の意見が欲しい!という人は③ザ ・ハウスを利用してみましょう。

候補となる工務店3社がそろったら、いよいよ相見積もりです。

営業マンに「見積もりが欲しい」というだけでOKですが、提案してもらう時期は、本命を最後にしましょう。