家を売りたいときの査定のポイント11選

このコンテンツは、元ハウスメーカーで今不動産特化FPであるカルタが、マイホームに関する情報をわかりやすくお伝えすることを目的としています。詳しくは運営ポリシーをご覧ください。

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こんにちは!
ハウスメーカー、今不動産特化FPカルタです!

カルタ


家を売たいときには、まず不動産会社に査定してもらうところから始まります。

ただし注意したいのは、不動産会社に任せっきりにしないこと!

現地調査
査定額の算出方法は不動産会社によって違いますし、プロとはいえ、ほんの1〜2時間の査定では気づけないポイントだってあります。

そこでこの記事では、これから家の査定にのぞむあなたのため、家を売りたいときにの査定のポイント11選をお届けします!

市場価格のざっくり把握しておく

家を売りたいなら、査定前におおまかにでも、あなたの家がある地域の直近の市場相場を知っておきましょう

そうすれば、家の査定額が妥当かどうかが判断しやすくなります。

国土交通省の土地総合情報システムでは、地域ごとに実際の不動産売買の取引額を調べられます。

これが、取引された不動産の大きさや坪単価、駅からの距離や前面道路の方角まで情報が記載されているスグレモノ。

市町村単位で取引の記録が見れるので、「不動産取引価格情報検索」というボタンから、あなたの家の近所を検索してみましょう!

複数の不動産会社に依頼する

家の査定をするときのポイントとして、一社の結果だけで満足しないことも大事です。

その査定額が正しいものかどうか、複数の会社の査定額を比較するようにしましょう。

 

不動産会社によって査定方法は違うものなので、その査定額になった根拠を聞いていくことで、より正確に査定額を把握できるようになります。

もしかしたら、査定士が見逃しているポイントがあるかもしれませんよ?

住宅 作業着の男性

不動産会社といっても、普段そうそうお世話にならないので、ピンとこないかもしれませんね。

大手なら三井のリハウスや東急リバブル、住友不動産販売などがあります。

最近はどこもリモートで査定の依頼ができるので、複数社にも依頼しやすいはずです。

不動産の状態を正確に伝える

査定で認識しておきたいのは、査定額は、その金額で売れることを保証するものではないということ。

査定額は、売却価格を設定するための基準にすぎません。

なので、家を売りたい気持ちを先行させて物件の状態を隠したり美化したりするのはNG

それで査定額が高くなっても意味がありません。

建築現場のチェク

2020年4月に民法が改正されて、売主の責任は「瑕疵担保責任」から「契約不適合責任」へと変更されました。

不動産売却時の売主の責任が重くなっていて、売却後に何らかの不具合が発見されたときは、売主の負担で物件の修補を請求されたり、売買代金の一部を返金しなければならなくなる可能性があります。

なので、なにかわかっている不具合があるなら正直に査定士に話して、売却後にトラブルにならないようにしましょう。

リフォーム・改修の履歴を提供する

過去に行ったリフォームや改修は、物件の価値を上げるポイントになりえます。

リフォームや改修をしたときの契約書などを見てもらうことで、査定士に「ちゃんとメンテナンスをしてますよ」とアピールしましょう。

リフォームの工具イメージ

またその家をどう大事に使ってきたか、その思い入れも含めて査定士に伝えると良いです。

査定額にあまり影響しなくとも、売却時にセールストークのポイントになるかもしれません。

物件の特長を強調する

不動産会社の査定士は、数日家に張りついて査定するわけではありません。

時間によって変化する日当たりや風景、周辺環境など、住んでいるからこそわかる物件の魅力的なポイントは積極的にアピールしましょう。

例えば「近所の人はみんな良い人で、子供がちょっとうるさくしても文句を言われたことがない」とか、「夏にはバルコニーから花火が見える」とか、そういった情報も家を高く売りたいときのポイントになりえます。

花火

家の売却時期を考慮する

不動産市場は季節や経済状況によって変動するもの。
家の売却は、タイミングを見計らうことで売りやすくなることもあります

笑顔の打ち合わせ

例えば、3月〜5月は、一般的に不動産市場が活発になる時期で、新生活を始める人が多いので、特に住宅の需要が高まります。

 

9月〜11月は、夏休みが終わり、落ち着いた時期に不動産を探す人が増える傾向があります。

2月〜3月は、企業の異動時期に合わせて、住宅を探す動きが活発化します。この時期は、特にファミリー向けの住宅が売れやすくなります。

タイミングによっては、「今ならこの価格でも売れますよ」と査定額に影響があるかもしれません。

家を早く売りたいというわけでなければ、タイミングを見計らうのも良いかもしれませんね!

悪徳業者に注意する

高すぎる査定額を提示してくる査定士には特に注意しましょう。

査定額はあくまでも査定額であって、その額で売れることを約束するものではありません。

現実的でない査定額を提示しておき、独占契約(専属専任媒介契約という)をさせて逃さないようにする悪徳業者もいます。

腕組み サラリーマン

結局、「このままでは売れません!」と契約した後になって大幅な値下げをするのは、よくある手口ですので。

査定依頼書の記入に注意

家を査定してもらうときの注意点として、物件の情報はできるだけ正確に、細部にわたって伝えることです。

家と吹き出し

査定を依頼するときには、物件情報を伝える依頼書を記入することになります。

依頼書は時間をかけて、可能な限り詳細に記載してください。

間違いがあると査定額に影響して、正確な価格がわからなくなってしまいます。

売却理由を明確にする

急いで売りたいのか、それとも時間をかけてでも高く売りたいのか、売却理由を明確にしておきましょう

その理由によって、査定のアプローチも変わってくる可能性があります。

もちろん売却価格を低めに設定した方が早く売れるので、どのようなスケジュール感で売却戦略をたてるか、査定士によく相談する必要があります。

周辺環境の変化に注意

近隣でスーパー病院が開業される予定など、地元民だからこそ知っている周辺環境の変化は、査定士にしっかりアピールしましょう。

スーパーマーケット

査定士もプロとはいえ、細かい町内の情報まで精通しているとは限りません。

近隣施設の充実によって、査定額に影響する可能性があります。

ちなみに、近くにあると物件の価値があがる施設には、先ほどのスーパーや病院の他にもコンビニドラッグストア学習塾などもあります。

契約前内容をよく確認事項する

査定額に納得したら、契約に進む前に手数料や契約条件などを確認することが大事です。

仲介手数料は、売却価格×3%+6万円+消費税が上限ですが、ほぼこの上限額が請求されることになるでしょう。

また専属専任媒介契約なのか、一般媒介契約なのか契約の種類も決める必要があります。

不動産の媒介契約とは?一般・専任・専属専任の違いをわかりやすく解説 

さいごに

いかがだったでしょうか?

家を売りたいときの査定のポイント11選をお届けしてきましたが、大事なのは、不動産会社に任せっきりにならないこと。

暮らしているからこそわかるアピールポイントは査定士にしっかり伝え、また複数社の査定額を比較して正しい額を自分で判断することも大事です。

あなたの不動産が高く売れますように!