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元ハウスメーカー、今不動産特化FPのカルタです!
古い家の解体に立ち会うと、断熱材が不十分だったり、そもそも断熱材が入っていなかったり……。
「これだと寒かったよなぁ」と思わされる現場がよくあります。
そんな古い家は、今からでも断熱リフォームで、寒さ対策をすることが可能!
リフォーム費用を抑えたいなら何も解体せずに、床下だけ断熱材を入れるだけでも、ずいぶん違います。
この記事では、そんな低費用の断熱リフォームについて、方法や金額をお届けします。
選ぶ断熱材によって、リフォーム費用が変わる
断熱リフォームは、家に足りない断熱材を補充していくわけですが、断熱材にも様々な種類があります。
一般的によく使われる断熱材は、次のようなもの。
- グラスウール(ガラス繊維のもの)
- ロックウール(石綿のもの)
- ウレタンフォーム(発砲ウレタンの形成品)
さらにグラスウールやロックウールのなかでも、グレードや厚みで性能が変わります。

新築の場合だと、高性能住宅の基準を満たすように数値を細分化し、サッシや外壁などから熱伝導率・気密値を計算して、どの断熱材をどのくらい使うか選択します。
ですが断熱リフォームの場合は、断熱材から工法まで自分で決めますから、あなたが何を選ぶかで、費用もかなり違ってきます。
床下だけを断熱する発泡ウレタン現場打ち
もし費用を抑えたいのなら、床下だけを断熱リフォームする「発砲ウレタンの現場打」という工法がオススメ。
この工法では床をはがずに、床下点検口などから床下に潜って、既存の床下に断熱工事をします。
掲載元:アイシネン
床下のみの発泡ウレタン施工なら、厚み100㎜のものを8,000円/㎡くらいで施工できるでしょう。
建坪40坪なら960,000円くらいということですね。
既存床の解体処分がいらないですし、かなりの費用削減になります。
床のみの断熱リフォームでも、体感はかなり違ってきますよ。
ただしこの記事を書いている2022年現在、発砲ウレタンはかなり商品・施工共に価格が高騰しています。
この相場が続くかといわれると、ちょっと微妙かも……。
2〜3社に現地調査を依頼して、提案を比較しよう
壁・天井まで断熱リフォームするなら、既存壁などの解体が必要になってくるため、高額になりがちです。
費用を抑えるなら、断熱材のグレードを下げたり、壁のみ断熱して天井はしないなどして、ところどころ削っていくしかありません。
ただ、グレードを下げても安くならないこともあります。
たとえばグラスウールは、商品単品でみると現場打の発砲ウレタンよりは安価です。
ですがグラスウールは、解体処分も断熱材の敷設も断熱材の業者ではできず、大工さん施工が必要なため人件費が高くなります。
結局のところ住宅の間取りや状態によって、断熱リフォームが必要な部分・選ぶべき断熱材の種類・工法など、何もかも変わってきます。
リフォーム会社2〜3社に現場調査をしてもらい、それぞれどんな提案をしてくるか比べるのがいいでしょう。