このコンテンツは、元ハウスメーカーで今不動産特化FPであるカルタが、マイホームに関する情報をわかりやすくお伝えすることを目的としています。
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今回の依頼主 大阪市在住 Kさん
はじめまして。
33歳の旦那、3歳の女児と大阪府内で暮らす34歳です。
今度、家族で沖縄県に移住することになりました。
とりあえずは賃貸で生活しますが、近いうちに新築一戸建てを建てたいと考えています。
建てるなら、次みたいな家がいいです。
- 約25坪の平屋。
- 寝室は夫婦と娘、これから出来るかもしれない2人目の子供の分で合計3部屋欲しいです。
- LDKは20畳以上欲しいです。
- 広めのウォークインクローゼットが欲しいです。
- キッチンで作業しなからテレビが見えるようにしたいです。
- ベビーカーや子供の自転車、主人のゴルフバッグやサーフボードを置く収納スペースが玄関付近に欲しいです。
- 沖縄の気候に適した間取りにして欲しいです(湿度や気温、台風対策など)。
- 安っぽくなく、その上で価格を抑えられる家がいいです。
間取りの完成を楽しみにしています。
宜しくお願いします!
こんにちは!
元ハウスメーカー、今不動産特化FPのカルタです!
あなたが注文住宅を建てるなら、どんな間取りが良いですか?
せっかくの新築一戸建て。
後悔は絶対にしたくないですよね!
ですが実際には、
もっとこうしておけば良かった
A社の担当者は、そんなことまで提案してくれなかった
そんな不満はしばしば起こります。
間取りで後悔しないためには、自分の要望を少なくとも3社以上のハウスメーカーや工務店に伝えて、各社の提案を比較するのがおすすめ。
ハウスメーカーA社と工務店B社では、それぞれがプロとして、まったく違う形であなたの要望に応えてくるかもしれないからです。
今回は、そんな「プロの提案」を実感してもらうべく、沖縄への移住を機に、新築を検討することになったKさんの実例を紹介します(もちろん、本人の許可済)。
Kさんからは8つの要望がありましたが、そこで完成した間取りがコレ!
Kさんの要望に、僕がどんな提案で応えたか、参考にしてみましょう!
LDKを広く、使いやすくするための提案
Kさんの要望
- LDKは20畳以上欲しいです
- キッチンで作業しながらテレビが見えるようにしたいです
要望に応えるためした提案
- 廊下と玄関ホールをなくして、広々LDKに
- 勾配天井にしてタテ空間で広さを演出
- リビングとトイレの間にクッションスペースとしての洗面所を
- 対面キッチンにして、家事をしながらテレビを観れるように
廊下と玄関ホールをなくして、広々LDKに
「家族の集まるLDKを広くしたい」という要望はかなり多いです。
Kさんについても広いLDKを希望しているわけですが、ただ約25坪3LDKの平屋で20畳以上のLDKというのは、なかなかに困難です…。
そこでまずは、25〜30坪の平屋で一般的(経験上、多い)といえる各部屋のサイズを一覧にしました。
そしてLDKを広くするために、どこを削るかを考えたのがこちら。
今回の間取りのポイントは、玄関ホールと廊下を完全になくして「0」にしたこと。
おかげで23.5畳のLDKという、延べ床28坪の家にしては、かなりの広さになりました。
これなら、ゆったり大きめのソファーを置いても大丈夫!
小さな子供のために、室内用のジャングルジムだって置くことができますね(^o^)
ただここで、玄関ホールがなくなってしまうと、「来客があったときに生活空間が丸見えになってしまうんじゃない?」と心配になるかもしれません。
そこで今回の間取りでは、玄関とリビングを半透明の引違いドアで柔らかく仕切り、リビングに砂埃がはいってこないようにしながら、光の抜ける明るいイメージにしました。
そもそも最近では、玄関の中まで他人を入れることが少なくなってきました。
あなたも、宅配便が来たときも玄関の外で荷物を受け取っていませんか?
あまり用途のない部屋なら削ってしまうのも、ひとつの手です。
この提案には、Kさんはかなり喜んでいただけました。
勾配天井にしてタテ空間で広さを演出
勾配天井や吹抜けを使ってタテに空間を広げると、よりLDKを広く感じられます。
そこで今回の間取りも、リビングに勾配天井を採用しています。
勾配天井にした場合とそうでない場合とで比較してみましょう。
このように同じ畳数でも、勾配天井の方が開放感があって、より広く感じます。
ただし勾配天井にすると空間が広がるだけ、冷暖房の効率が落ちるデメリットがあるので注意です。
リビングとトイレの間にクッションスペースとしての洗面所を
今回の間取りは廊下をなくしましたが、ここでひとつ問題がありました。
それは、生活空間であるリビングからトイレの入口が丸見えになってしまうこと。
ニオイや音が、リビングやダイニングにダダ漏れでは、やっぱり嫌ですよね?
そこでリビングとトイレの間に、クッションスペースとしての洗面所を設けることにしました。
トイレタンクで手を洗うのは、背の小さな子供や高齢者にとって、姿勢がとりづらいもの。
それもこのスペースがあれば解決ですね!
対面キッチンにして、家事をしながらテレビを観れるように
Kさんは要望では、キッチンで作業をしながらテレビを見たいとのことでした。
そこで今回の間取りは、対面キッチンを採用しています。
ちなみにKさんから、テレビの位置を北の壁から西の壁に移動させたパターンも見たいという要望があり、そちらも作成しています。
実際に家を建てるときには、テレビアンテナの位置やコンセントなど細かなところまで指示をださないと、後で使いにくくて後悔することがあります。
このような要望はどんどん言うべきですね。
リビングからそれぞれの個室へ。家族の距離が近い平屋に
今回の間取りは廊下をなくしたことで、子供部屋も寝室も、リビングから直接入ることになります。
呼べばすぐ聞こえる位置に各部屋があるので、家族の距離が近いのがいいですね!
2階建だと、子供は2階の自分の部屋にこもってしまって、日中はリビングに奥様ひとりだけ。それで寂しい思いをする人も多いみたいですし…。
ローコストな家にするための工夫
Kさんの要望
- 安っぽくなく、価格を抑えられる家がいいです
要望に応えるためした提案
- シンプルな外観でコストカット
- ふかし壁でコストをかけずに外観にアクセントを
Kさんの要望では「約25坪の平屋」ということでしたが、今回の間取りは28坪。
3坪ほど延べ床が大きくなっています。
LDKを小さくすれば延べ床も小さくできますが、そこはコストをみてKさんがどちらを優先するか。
そうはいっても、別のところで出来るだけコストを抑えられるよう、今回の間取りは外観を凹凸のないシンプルな長方形にしています。
シンプルな長方形外観に「ふかし壁」でアクセント
凹凸のないシンプルな外観は、コーナー材を含めた外壁の総量が減るので、コストを抑えることができます。
問題は、シンプルすぎて「のっぺりとした安っぽいデザイン」になってしまいがちなこと。
そこで今回は、大きなコストをかけず、デザインのアクセントになるよう外壁の一部に「ふかし壁」を採用しています。
ふかし壁とは、漢字では「付加し壁」と書き、仕上げ面を少し前に張り出させること。
この間取りの外観は白基調の塗り壁にしていますが、2箇所の壁を「ふかし」て、そこに囲まれた部分だけ外壁材をタイルに変更しました。
壁をふかした場合と、そうでない場合を比べてみましょう。
やはり、大きくイメージが変わってきますね。
外壁の色を目立たせて、アクセントをつけるのも◎
「ふかし壁」に加えて、外壁を目立つ色にしてアクセントにするのも、形はシンプルでも安っぽくない家にする良い方法です。
こちらは、全体を青い外壁にして、一部に木目サイディングを採用しました。
先ほどの外観とはまた、イメージが違いますね。
ライフスタイルに合わせた工夫
Kさんの要望
- ベビーカーや子供の自転車、主人のゴルフバックやサーフボードを置く収納スペースが玄関付近に欲しいです
要望に応えるためした提案
- 土間収納を配置して、テラス・洗面所を一本線でつないだ
Kさんの要望では、自転車やサーフボードなど、砂や土で汚れる物をひとつのスペースにまとめて置きたいとのこと。
そこで設置したのが、玄関からつながる土間収納。
3畳という広めのスペースにしたので、これだけあれば、要望にあったベビーカーも自転車もサーフボードもまとめて収納できます。
そしてここからはプラスアルファの提案ですが、今回の間取りは外に広いテラスを設置して、土間収納と洗面所をつなげるようにしました。
テラスと土間収納をつなげて、「洗う」→「収納する」を簡単に
サーフボードは海水が大敵なんだそうです。
海水に濡れたまま放置すると、酸化して劣化が早くなるのだとか。
きちんと手入れすれば長持ちするわけですが、そのためには、サーフボードを真水で洗ってしっかり水気を拭き取るようにしないといけません。
そこで屋外にテラスを広げて、屋外用シャワーも設置。
サーフボードを洗って、そのまま乾かすスペースとして利用できるようにしました。
その上で、土間収納には掃き出し窓(外に出入りできる窓)も設置。
これなら乾いたサーフボードを直接、土間収納に収納できますね。
土間収納→洗面所→リビングの流れで、リビングに汚れを持ち込まないように
また、土間収納・洗面所・リビングをつないだのも、今回の間取りのポイント。
これなら、屋外スポーツなどで汚れて帰ってきても、土間収納→洗面所→リビングという動線ができるので、生活空間に汚れを持ち込まずに済みます。
洗面所の広さも3畳と広めにしたので、着替え類を収納するのにも十分なスペースですね。
沖縄の気候を考慮した工夫
Kさんの要望
- 沖縄の気候に適した間取りにして欲しいです(湿度や気温、台風対策など)
要望に応えるためした提案
- 風の通り道をつくって、湿気対策を
- 軒の深いシンプルな片流れ屋根に
沖縄に限ったことではないですが、高温多湿の日本では「風通しの良い家」が望まれるところ。
そこで今回の間取りも、南から北へ風が抜けるよう考えて窓を配置しています。
また夏の暑い日差しを遮るため、屋根は軒を深くしました。
さらに台風の影響を受けやすい地域なので、雨漏りリスクを下げるためにシンプルな片流れ屋根を採用しています。
屋根は複雑な形状であるほど雨漏りリスクが上がるので、それが心配なら、切妻や片流れといったシンプルな屋根にすると良いでしょう。
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