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こんにちは!このブログも7周年!
元ハウスメーカー、今不動産特化FPのカルタです!
マイホームで人気の「木造2階建て」。でも家づくりで、やはり気になるのは建築費用です。
- 総額でいくらかかるの?
- 坪単価はどのくらい?
- 費用を抑えるコツは?

そんな疑問にお答えするため、この記事では木造2階建ての建築費用について、費用相場から内訳、節約術、注意点まで、FP視点で分かりやすく解説します。家づくりのお金の不安を解消し、計画をスムーズに進めるためにお役立てください!
【結論】木造2階建ては結局いくらかかる?

まず、皆さんが最も知りたいであろう結論から。木造2階建ての家を新築する場合、総費用はどれくらいかかるのでしょうか?
もちろん、建てる場所や家の大きさ、どんな設備を入れるかなどで大きく変わりますが、30坪くらいの家で一般的な目安としては、
総費用:約3,000万円 ~ 4,500万円
くらいを見ておくと良いでしょう。土地代は別途必要です。
「なぜこんなに幅があるの?」と思うかもしれません。家づくりには様々な費用がかかり、選択肢によって金額が大きく変動するためです。
「坪単価」の相場は?(50万円~80万円…でも注意!)

よく耳にする「坪単価」。これは家本体の工事費を1坪(約3.3㎡)あたりで割った金額のことで、木造2階建ての場合、
坪単価:約50万円 ~ 80万円
が相場と言われています。
- ローコスト系: 坪単価40万円~
- ミドルコスト系: 坪単価60万円~
- ハイグレード系: 坪単価80万円~
といったように、依頼するハウスメーカーや工務店のグレードによっても大きく変わります。
【重要】坪単価だけで総額を判断するのはNG!

ここで絶対に知っておいてほしいのが、「坪単価 × 延床面積 = 総費用」ではないということです。
なぜなら、坪単価で計算されるのは、基本的に「① 本体工事費」だけだから。家を建てるには、それ以外にも「② 付帯工事費」や「③ 諸費用」がたくさんかかります。これらは、総費用全体の25%~35%以上を占めることもあるのです。
坪単価だけを見て「思ったより安いかも?」と予算を組んでしまうと、後で「こんなはずでは…」と予算オーバーに陥る原因になります。必ず「総額」で考えるようにしましょう。
建築費用の「中身」を大解剖!3つの内訳を知ろう
では、その「総額」の中身はどうなっているのでしょうか? 家づくりの費用は、大きく分けて次の3つで構成されています。
① 本体工事費(家の骨格・内外装など):総費用の約70~80%

建物そのものを作るための費用です。家づくりの費用の大部分を占めます。
- 仮設工事: 足場や仮設トイレなど、工事準備のための費用。
- 基礎工事: 家を支える土台を作る費用。
- 木工事(躯体工事): 柱や梁、壁、床など、家の骨組みを作る費用。
- 屋根・板金工事: 屋根材や雨樋を取り付ける費用。
- 建具工事: 窓やドアを取り付ける費用。
- 内外装工事: 外壁、断熱材、内壁(クロス)、床(フローリング)など仕上げの費用。
- 設備工事: キッチン、お風呂、トイレ、洗面台などの設置、内部の電気・水道配管工事。
② 付帯工事費(外構・地盤改良など):総費用の約15~25%

建物本体以外で、生活できるようにするために必要な工事費用です。「別途工事費」とも呼ばれます。
- 解体工事費: 建て替えの場合、古い家を壊す費用(目安:木造150~200万円)。
- 地盤調査・改良費: 土地の強度を調べて、必要なら補強する費用(目安:50~100万円以上、土地による)。
- 屋外インフラ工事: 道路から敷地内へ水道・ガス・電気を引き込む費用(目安:数十万円~)。
- 外構工事費: 門、塀、駐車場、庭など、家の周りの工事費用(目安:最低70万円~、こだわり次第で数百万円以上)。
- その他: エアコン設置、アンテナ設置、カーテン・照明器具購入費など。
③ 諸費用(税金・手数料など):総費用の約5~10%

工事費以外で、手続きなどに必要となる費用です。現金で用意する必要があるものも多いので注意が必要です。
- **税金:**印紙税(契約書に貼る印紙代:数万円)、登録免許税(登記にかかる税金)、不動産取得税(取得後に一度かかる税金)、固定資産税・都市計画税(毎年かかる税金)
- 登記費用: 司法書士への報酬など(目安:12~15万円)。
- ローン関連費用: 金融機関の手数料、保証料など。
- 保険料: 火災保険、地震保険料。
- 申請費用: 建築確認申請などの手数料(目安:3万円~)。
- その他: 地鎮祭・上棟式費用、引っ越し費用、仮住まい費用、家具・家電購入費など。
「家本体以外にもこれだけの費用がかかるのか」と認識いただけたでしょうか。だからこそ、最初からこれら全てを含めた「総額」で予算を考えることが重要です。
【重要】費用を左右する7つのポイント

同じ木造2階建てでも、なぜ費用に大きな差が出るのでしょうか? それは、以下の7つのポイントが大きく影響するからです。
- 広さ(延床面積): 家が広くなれば、材料も手間も増え費用は上がります。
- 家の形(形状・デザイン):
- シンプル(安い): 正方形に近い、凹凸の少ない「総二階建て」はコスト効率が良いです。屋根もシンプルな形が有利。
- 複雑(高い): L字型やコの字型など複雑な形状は、材料も手間も増えコストアップ。
- 仕様・グレード(内外装・性能): 外壁材、屋根材、断熱材、床材、窓の種類などで価格は大きく変動します。耐震等級や省エネ性能(ZEHなど)を高めるとコストは上がります。
- 設備のグレード: キッチン、お風呂、トイレなどのグレードはピンキリ。標準仕様からのアップグレードは費用増に直結します。
- 建てる場所(地域): 都市部の方が地価も人件費も高い傾向。寒冷地仕様や防火地域など、地域特有の規制で費用が上がることも。
- 依頼先(誰に頼むか): 大手ハウスメーカー、地域工務店、建築家(設計事務所)で価格設定やサービス内容が異なります。
- 今の状況(市場環境): 近年の資材価格高騰、人件費上昇、円安などが建築費用全体を押し上げています。最新の見積もりでの確認が不可欠です。
建築費用を抑える4つの賢い節約術

「少しでも費用を抑えたい」というのは誰もが思うこと。ここでは、建築費用を賢く抑えるための4つのポイントをご紹介します。
間取りを工夫する(シンプル is ベスト!)
- 総二階建てを目指す: コストダウンの基本です。
- 部屋数を厳選する: 壁やドアを減らせます。
- 水回りをまとめる: 配管工事費を抑えられます。
- 廊下を少なくする: 居住スペースや収納に有効活用できます。
建材・設備にメリハリをつける
全てをハイグレードにする必要はありません。
- こだわりたい部分には費用をかけ、
- それ以外の部分は標準仕様やコストパフォーマンスの良いものを選ぶ、というメリハリが大切です。
ローコスト住宅メーカーも選択肢に
予算優先なら検討の価値あり。ただし、
- 標準仕様の内容(何が含まれ、何がオプションか)
- オプション費用
- アフターサービス
などをしっかり確認し、「安かろう悪かろう」にならないよう見極めが重要です。
使える補助金・助成金をフル活用!
国や自治体の補助金制度を最大限活用しましょう。
- ZEH補助金
- 地域型住宅グリーン化事業
- 子育て支援(自治体による)
これらの制度は自分で調べて申請する必要があります。条件や申請期間も複雑な場合が多いので、計画段階からハウスメーカーや工務店、自治体窓口に確認しましょう。
【FPが警告】予算オーバーを防ぐための3つの注意点

家づくりでは、夢が膨らむあまり予算オーバーに陥りがちです。FPとして特に注意してほしい点を3つお伝えします。
「総額」で予算を立てる!(予備費も忘れずに)
繰り返しになりますが、「本体工事費」だけでなく、「付帯工事費」「諸費用」を含めた「総額」で、無理のない予算を最初に決めましょう。
そして、予期せぬ出費に備え、総予算の10%程度の「予備費」を確保しておくことを強く推奨します。
見積もりは細部までチェック!(相見積もりは必須)
提出された見積書は、必ず細部まで確認しましょう。
- 「一式」表記が多くないか?(内訳が不透明)
- 各項目の数量や単価は妥当か?
- 標準仕様の内容は明確か?オプションはどれか?
- *複数の会社から見積もりを取る「相見積もり」は必ず行いましょう。比較することで価格の妥当性が見え、価格交渉の材料にもなります。
住宅ローン選びは慎重に!
住宅ローンは、選び方で総返済額が大きく変わります。
- 金利タイプ: 固定金利と変動金利のメリット・デメリットを理解し、将来のリスクも考慮して選びましょう。
- 返済期間: 無理のない期間設定を。
- 保険: 団体信用生命保険(団信)の内容、疾病保障などの特約も比較検討しましょう。
住宅ローンは複雑なので、FPなどの専門家に相談し、ライフプランに合った最適なプランを選ぶことをオススメします。
まとめ
今回は、木造2階建ての建築費用について、相場から内訳、節約術、注意点まで詳しく解説しました。
- 木造2階建ての総費用目安は3,000万円~4,500万円以上(土地代別)。
- 坪単価だけでなく、「本体工事費」「付帯工事費」「諸費用」の3つの内訳を含めた「総額」で考えること。
- 費用は、広さ、形、仕様、地域、依頼先、市場環境で大きく変動。
- 節約術は「シンプル間取り」「建材・設備のメリハリ」「補助金活用」など。
- 予算オーバーを防ぐには「総額予算+予備費」「見積もりチェック」「慎重なローン選び」が重要。
家づくりは、情報収集と比較検討、そしてしっかりとした資金計画が成功の鍵です。この記事を参考に、まずはご自身の予算を把握し、どんな家を建てたいか、優先順位を明確にすることから始めてみてください。
あなたの理想のマイホームづくりが、成功することを心から応援しています!
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