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こんにちは!
元ハウスメーカー、今不動産特化FPのカルタです!
「夢のマイホームを手に入れたい!」そう思っていても、気になるのはやっぱり建築費用ですよね?
特に、最も一般的な木造2階建て住宅の場合、一体いくらかかるのか、不安に感じている人も多いはず。
そこでこの記事では、木造2階建て住宅の建築費用について、坪単価の相場から費用の内訳、費用を抑えるポイントまで、徹底的に解説していきます!
この記事を読めば、建築費用に関する疑問が解消され、安心して家づくりをスタートできるはずです。
さらに、FPならではの視点で、予算オーバーを防ぐための注意点や住宅ローンの選び方についても詳しく解説するので、ぜひ最後までお付き合いください。
それでは参りましょう!
木造2階建ての建築費用相場
木造2階建て住宅の建築費用は、様々な要因によって変動します。
「建築費用は物件による」と言ってしまえばそれまでですが、ある程度の相場を知っておくことで、予算計画を立てやすくなるのは確か。
ここでは、木造2階建ての坪単価相場と総費用の目安について解説します。
坪単価の相場は50万円〜80万円
木造2階建て住宅の坪単価は、おおよそ50万円~80万円が相場と言われています。
これはあくまで目安であり、使用する建材や設備のグレード、住宅会社の施工方法、地域差などによって大きく変わってきます。
たとえば……
- ローコスト住宅メーカー: 坪単価40万円〜
- 中堅住宅メーカー: 坪単価60万円〜
- 大手ハウスメーカー: 坪単価70万円〜
- デザイン住宅: 坪単価80万円〜
といったように、住宅会社によって坪単価は大きく変わってきます。
また、同じ住宅会社でも、選ぶ建材や設備によって坪単価は変わってきます。
仮に30坪の家で、70万円のキッチンを100万円にグレードアップすれば、坪単価は1万円アップするわけです。
新築するときは、どうしてもグレードアップしたくなるものなので、しっかりとした資金計画を立ててから、家づくりに臨みたいものですね。
本体価格工事費の目安
坪単価に延床面積をかければ、おおよその費用を計算することができます。
例えば、坪単価60万円で35坪の家を建てる場合、家本体にかかる費用は2100万円となります。
ただし、これはあくまで本体工事費。
家づくりでは、これとは別に付帯工事費や諸費用がかかります。
それらを含めた総費用については、後ほど詳しく解説しますね。
地域差・工法による違い
木造2階建て住宅の建築費用は、地域や工法によっても変わってきます。
一般的に、都市部の方が地方よりも建築費用が高くなる傾向があります。
また在来工法よりもツーバイフォー工法の方が、坪単価がやや高くなる傾向があります。
建築費用の内訳
木造2階建て住宅の建築費用は、大きく分けて以下の3つに分類されます。
- 本体工事費: 家の本体を建てるために必要な費用(基礎工事、躯体工事、内装工事など)
- 付帯工事費: 家の本体以外に必要な費用(外構工事、解体工事、地盤改良工事など)
- 諸費用: 登記費用、祭事費、ローン手数料など
それぞれの内訳について、詳しく解説していきますね!
本体工事費
本体工事費は、建築費用の大半を占める部分です。
具体的には、以下の費用が含まれます。
- 基礎工事: 地盤を固め、基礎を作るための費用
- 躯体工事: 柱や梁、屋根など、家の骨組みを作るための費用
- 内装工事: 壁や床、天井などの内装仕上げ、キッチンやお風呂などの設備設置費用
- 電気工事: 照明器具やコンセントなどの設置費用
- 水道工事: キッチンやお風呂、トイレなどの給排水設備の設置費用
- ガス工事: ガス給湯器やコンロなどの設置費用
本体工事費は、使用する建材や設備のグレード、住宅会社の施工方法によって大きく変わってきます。
たとえば35坪の家が坪単価60万円であったとすると、本体工事費は次のようになります。
本体工事費 | 金額(万円) |
---|---|
本体工事費 | 2,100 |
消費税 | 210 |
合計 | 2,310 |
付帯工事費
付帯工事費は、家の本体以外に必要な費用です。
具体的には、以下の費用が含まれます。
- 外構工事費: 門扉、塀、駐車場、庭などの工事費用
- 解体工事費: 古い建物を解体するための費用
- 地盤改良工事費: 地盤が弱い場合に行う工事費用
- 照明器具・カーテン等工事費: 照明器具やカーテン、ブラインドなどの購入・設置費用
- 空調工事費: エアコンや換気扇などの空調設備の設置費用
- 屋外給排水工事: 建物の内外における給排水設備の設置工事費用。水道管の引き込みや浄化槽設置も含まれる場合があります。
- 屋外電気工事費: 屋外照明やコンセントなどの設置工事費用
- ガス工事費: ガス管の引き込みやガス設備の設置工事費用
- 設計料: 建築士に設計を依頼する費用
- 確認申請費用: 建築確認申請を行うための費用
付帯工事費は、敷地の状況や工事内容によって大きく変わってきます。
次の表は、大まかな付帯工事費の例です。
付帯工事費 | 金額(万円) |
---|---|
外構工事費 | 120 |
解体工事費 | 0 |
地盤改良工事費 | 70 |
照明器具・カーテン等工事費 | 50 |
空調工事費 | 100 |
屋外給排水工事 | 100 |
屋外電気工事費 | 20 |
ガス工事費 | 20 |
設計料 | 80 |
確認申請費用 | 20 |
合計 | 580 |
諸費用
諸費用は、登記費用や印紙税、ローン手数料など、家づくりにかかる様々な費用です。
具体的には、以下の費用が含まれます。
- 地鎮祭・上棟式など祭事費: 地鎮祭や上棟式などの儀式を行う際の費用。ご祝儀や飲食代などが含まれます。
- 登記申請費用: 土地や建物の所有権を登記するための費用。司法書士への報酬や登録免許税などが含まれます。
- ローン手数料: 住宅ローンを借りる際に金融機関に支払う費用。保証料や事務手数料などが含まれます。
- 火災保険料: 火災保険に加入するための費用。保険会社や補償内容によって保険料は異なります。
- 固定資産税等: 土地や建物を所有している限り毎年支払う税金。固定資産税や都市計画税が含まれます。
- 引越し費用: 新居への引越しにかかる費用。業者に依頼する場合や、自分たちで引越しする場合など、状況によって費用は異なります。
諸費用は、物件価格やローン金額によって大きく変わってきます。
ざっくりとした目安だと、次の表のような金額になります。
諸費用 | 金額(万円) |
---|---|
地鎮祭・上棟式など祭事費 | 15 |
登記申請費用 | 30 |
ローン手数料 | 30 |
火災保険料 | 20 |
固定資産税等 | 25 |
引越し費用 | 30 |
合計 | 150 |
というわけで、これら全部を足した総費用は……
本体工事費2310万円+付帯工事費580万円+諸費用150万円=総費用3040万円。
本体工事費以外にかかってくる費用は、こんなにも多いです。
坪単価だけで総費用を見積もっていると、全く計算が合わなくなってしまうので気をつけましょう。
建築費用を抑えるためのポイント
さて、そんな建築費用ですが、工夫次第で抑えることも可能です。
ここでは、FP的にオススメする、建築費用を抑えるための4つのポイントをご紹介します。
間取りの工夫
間取りを工夫することで、建築費用を大幅に抑えることができます。
たとえば、次のような工夫をするのがオススメです。
- 総二階建てにする: 総二階建ては、凹凸が少ないシンプルな形状のため、建築費用を抑えやすいです。
- 部屋数を減らす: 部屋数を減らすことで仕切りが減り、仕切りが減ることで建具も減り、全体的に建築費用を抑えることができます。
- 収納スペースを工夫する: 細かな収納ではなく、大きな収納スペースでまとめてしまえば、シンプルな間取りで建築費用を抑えることができます。
このように間取りを考える際は、将来的なライフスタイルの変化も考慮しながら、本当に必要なスペースを見極めることが大切です。
建材選び
建材選びも、建築費用に大きく影響します。
たとえば……
- 床材:無垢材よりも複合フローリングの方が安いです。
- 外壁材: 一般的にサイディングよりもモルタルの方が高いです。
- 屋根材: 瓦よりもスレートの方が安いです。
建材を選ぶ際は、デザイン性だけでなく、機能性やコストパフォーマンスも考慮しましょう。
また、自然素材にこだわる場合は、予算とバランスを取りながら、一部に取り入れるなどの工夫もオススメ。
無垢の床材はリビングだけにするとか、部分使いすることで建築費用を抑えられます。
ローコスト住宅メーカーの活用
ローコスト住宅メーカーは、規格化や大量仕入れによって、建築費用を抑える工夫をしています。
そのため予算を抑えたい方にとっては、魅力的な選択肢になるでしょう。
ただし、ローコスト住宅メーカーを選ぶ際は、以下の点に注意が必要です。
- 標準仕様: 標準仕様でどこまで含まれているかを確認しましょう。
- オプション費用: オプション費用が高額にならないか確認しましょう。
- アフターサービス: アフターサービスが充実しているか確認しましょう。
つまり、パッとみた感じは安くて良さそうだけど、後々で色々と費用を追加されたり、売りっぱなしにされたりしないかを注意するということです。
助成金・補助金の利用
住宅に関する助成金・補助金としては、住宅ローン控除が有名ですね。
でもそれだけではなく、自治体によっては世帯に定住してもらうため、独自の助成金・補助金制度を用意していることがあります。
省エネ住宅や子育て世帯向けの補助金などがある場合は、ぜひ使っていきましょう。
これらの制度は、もちろん自ら申請しないと利用できません。
条件や申請方法が複雑なときもあるので、事前に地元のFPに相談するのもいいかもしれませんね。
FPが教える!建築費用に関する注意点
建築費用は、家づくりにおいて最も重要な要素のひとつです。
ただし、建築費用に関する知識不足や認識の甘さが、後々のトラブルや後悔につながることも少なくありません。
ここでは、FPとして伝えておきたい建築費用に関する注意点を3つご紹介します。
予算オーバーを防ぐためのポイント
家づくりを始める前に、まずは予算をしっかりと決めましょう。
「そんなの当たりまえ!」と思うかもしれませんが、実際にはコレができていない人はとにかく多いです。
そして、その予算内で収まるように、間取りや建材、設備などを検討することが大切。
予算オーバーを防ぐためには、以下のポイントに注意しましょう。
- 予備費を準備しておく:予期せぬ費用に備えて、理想では、建築費用の約10%を予備費として確保しておきたいところです。
- 契約前に見積もりを細かく確認する: 見積もりの内容を細かく確認し、不明点があれば必ず質問しましょう。
- 追加工事やオプションに注意する: 追加工事やオプションは、予算オーバーの原因になりやすいので、慎重に検討しましょう。
家づくりを始めると、金銭感覚がマヒすることがあります。
100万円分費用がアップしても、「住宅ローンで月々の支払いが数千円アップするだけだし」と、簡単に追加費用を受け入れてしまう人が多いので気をつけましょう。
見積もりのチェックポイント
住宅会社から提示された見積もりは、細かくチェックしましょう。
以下のポイントに注意しながら、見ることをオススメします。
- 内訳が明確になっているか: どの工事にいくらかかるのか、内訳が明確になっているか確認しましょう。
- 数量や単価が適切か: 数量や単価が適切か、相場と比較して確認しましょう。
- 他社と比べてどうか: 素人では見積もりが適正かどうかはわかりづらいですが、比較することで、高い安いが見えてきます。
見積もりは、相見積もりをするのが、特に効果的です。
また、相見積もりをすることは、住宅会社にしっかり伝えておく方がいいでしょう。
見積もりを誤魔化せませんし、値引きを引き出しやすくもなります。
住宅ローンの選び方
住宅ローンは、家づくりにおいて欠かせないものです。
ただ簡単に選んでしまうと、後々返済に苦労することになりかねません。
住宅ローンを選ぶ際は、以下のポイントに注意しましょう。
- 金利タイプ: 固定金利と変動金利のメリットとデメリットを理解し、自分に合った金利タイプを選びましょう。
- 返済期間: 無理のない返済期間を設定しましょう。
- オプション保険:三大疾病や八大疾病保障特約付など、住宅ローンを借りる際にオプションとしての保険が充実していることがあります。うまく活用することで通常の保険料を削減できるかもしれません。
住宅ローンについては、FPに相談することで、最適なプランを提案してもらうことができます。
無料相談会などを利用するのもいいかもしれませんね。
さいごに
この記事では、木造2階建て住宅の建築費用について、詳しく解説しました。
建築費用は、様々な原因で変動しますが、相場や内訳、費用を抑えるポイントなどを知ることで、予算計画を立てやすくなります。
またFPに相談することで、予算オーバーを防いだり、最適な住宅ローンを選んだりすることができるので、ぜひ活用していきましょう!
この記事が、あなたの家づくりを成功させるための一助となりますように!
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