坪単価の目安
このコンテンツは、元ハウスメーカーで今不動産特化FPであるカルタが、マイホームに関する情報をわかりやすくお伝えすることを目的としています。
詳しくは運営ポリシーをご覧ください。



女性(ショック)

最初は坪単価40万円って言ってたのに、実際の見積りは50万円!どうしてこんなに違うの!?




こんにちは!
ハウスメーカー、今不動産特化FPカルタです!

カルタ

家を建てるのに気になる坪単価!

ウチは坪単価40万円で建てられますよ!」なんて聞きますが、ハッキリ言っておきます。


ハウスメーカーのいう坪単価は…
なんの目安にもなりません!

価格アップ

坪単価とは、1坪(約3.3㎡)あたりの家の価格。

実は、その計算方法には明確な規定がなく、いくらでも安く見せられるものなんです!

だから当初聞いていた坪単価が40万円でも、実際の見積りでは50万円だった…というのはよくあるハナシ。


坪単価のカラクリを知ってしまえば怖くない!
パッと見の安さにだまされないよう、今回は”ハウスメーカーのいう坪単価はなんの目安にもならない理由3つ”をお届けします!

なんで坪単価は目安にならない?

まず坪単価の計算方を確認しておきましょう!

家の価格÷家の大きさ(坪数)=坪単価
単純な割り算ですね。
坪単価の説明

だから、ハウスメーカーが坪単価を安く見せようとするなら、分子である家の価格を小さくして、分母である家の大きさ(坪数)を大きくすればいいわけです。

具体的に説明しますね!

【理由①】設備費用を抜いた本体価格で安く見せている!

坪単価がなんの目安にもならない1つめの理由は、本体価格という言葉の裏に隠れています。

営業マンウチは本体価格で坪単価40万円です!


ハウスメーカーで、営業マンからこんなセリフを聞くことがあるかもしれません。
あるいは、チラシにもよくこんな記載がありますね。

でも、このセリフには続きがあるんです。

営業マンウチは本体価格で坪単価40万円です!…けど、キッチンは火がつかないし、お風呂は湯がでません!部屋の電気もつかないので、それがしたければ坪単価は10万円アップします!


つまり、本体価格とは家だけの価格なのであって、電気・ガス・水道といった最低限必要なインフラさえ含まれていないんです。


坪単価の目安

暮らせない家の価格を教えられても意味ないですよね。

これは、分子の家の価格を小さくして、坪単価を安く見せる計算方法です。


ただこれは悪意があって安く見せているわけではなく、インフラは立地によって費用が大きく変わるため、そもそも本体価格に入れられないという実情もあります。

例えば、給水管引込工事は道路から水道メーターまでの距離が長いほど高くなります。
都市ガスは引き込み工事が必要ですが、プロパンガスは無償貸与で初期費用0円ということが多いです。

【理由②】60坪サイズの家を基準にして安く見せている!

住宅展示場の家の大きさは、だいたい60坪程度の大きな家が多いです。

ハウスメーカーのいう坪単価は、こういった大きな家を基準としていることがほとんど。

これが、坪単価がなんの目安にもならない2つ目の理由です。

実は、坪単価というのは一般的に、家が大きくなるほど安くなるんです。


坪単価の基準
例えば、夫婦と子供2人の家族が30坪の家を建てたとします。
トイレは1階と2階で計2つ、子供部屋は2つ。

これが60坪の家になったからといって、トイレが計4つ、子供が2人しかいないのに子供部屋が4つ必要かというと、そんなことありませんよね?


家が大きくなっても、必要な設備の数はそれほど変わらない。
また、家の大きさに比例して部屋数が増えるわけでもないので、建具(意外と高い)の数もそう変わらない。

だから、60坪の家であれば坪単価40万円なのに、30坪の家だと坪単価50万円だった…そんな価格差がでても当然。

分母の家の大きさを大きく設定して坪単価を安く見せているわけです。

【理由③】延床面積よりも施工面積で安く見せる!

住宅展示場に行って「この家の大きさはどのくらいですか?」と聞いてみると、たいてい営業マンは「延床面積で180㎡です。」のように答えます。

この延床(のべゆか)面積というのは、各階の床の面積を合計したもの。

ただ広さでは延床面積を言うのに、坪単価の計算では通常、施工面積を使うことが多いです。

延床面積と施工面積

施工面積とは実際に施工した面積のことで、延床面積には含まれないけど、施工面積に含まれるものがいくつかあります。

例をあげると、次のようなものですね。


  • 吹き抜け
  • バルコニー
  • 玄関ポーチ
  • ロフト
  • 小屋裏



当然、これらを含む施工面積の方が延床面積より大きくなります。

分母の家の大きさが大きくなるので坪単価が安く見せているわけですね。

まとめ

営業マンが口にしたり、チラシに載っている坪単価はなんの目安にもなりません。
その理由は3つ。


  1. 設備費用を抜いた本体価格で安く見せているから
  2. 60坪サイズの家を基準にして安く見せているから
  3. 延床面積よりも施工面積で安く見せているから



土地探しからはじめるなら、なおのこと坪単価を目安にするには危険です。
家にかかる費用を安くみすぎていて、土地を買ったあとで後悔する方をこれまで何度か見てきました。

結局のところ家の価格は、各メーカーに全体の資金計画だしてもらわないとわからないということです!



女性(ふー)

家の価格は、資金計画をだしてもらわないととわからないって言うけどさ…。


カルタ(びっくり)

なにかお困りですか?


女性(これは?)

そこにたどりつくまでが長いよね?営業マンと話して、間取りを決めて…くわしい資金計画をもらえるのは最後の最後でしょ?


カルタ(う~ん)

確かにそうですね。


女性(ショック)

そこまでいくと、なんというか…断りにくいんだよね。時間もかけてもらってるし。
できれば早いうちに価格を知って、予算にあうメーカーと話したいな。


カルタ(ガッツ)

それなら、いい方法がありますよ!
インターネット経由で依頼すれば、間取り資金計画土地情報も、複数のメーカーが同時に送ってくれるサービスです!


女性(ニッコリ)

なにそれ!?


カルタ(ボード)

タウンライフというサービスで、利用は無料
大手ハウスメーカーものきなみ参加しているので、積水ハウスとかダイワハウスにもここから依頼できますよ。


女性(?)2

タウンライフ…聞いたことないけど、有名なの?


カルタ(チョキ)

ネットユーザー専用のサービスなので、テレビや雑誌では見ないでしょうね。でもこれまで累計112万人が使っていて、住宅業界では有名です。業界人が読むような新聞にはでてくるんですけどね。


新聞http://www.reform-online.jp/news/reform-shop/8194.php

カルタ(コチラ)

間取りも資金計画も自宅に送ってくれるので、家にいながら価格を知ることができます。比較するのにも便利ですし、登録は3分程度でできるので、利用してみてくださいね!

↓↓↓コチラから登録できます↓↓↓


特典≫≫入力3分でかんたん♪
各社の価格を知る!

マイホーム計画で一番大事なのは、資金計画といって良いです。

今回お伝えしたように、坪単価をもとに資金計画をたてるのは絶対におすすめしません!

第三者機関(住宅産業新聞など)が調査した坪単価なら信じてよいですが、ハウスメーカーの営業マンやチラシ記載の坪単価は基本的に信じない方が無難です。