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鉄骨住宅って、どんなもの?
どうな工法で、どうな特徴があるんだろ?

 

こんにちは!
ハウスメーカー、今不動産特化FPカルタです!

鉄骨を構造材として採用しているハウスメーカーは数多くあります。
鉄骨住宅の特徴についてまとめますね!

素材としての鉄

鉄は、炭素の含有量の少ない順に、軟鉄、鋼鉄、鋳鉄の3種に分けられます。
住宅の構造材として使うのは、ほとんどが鋼鉄で、引っ張りに強く、薄くても重さに耐える力が強いのが特徴。

その鋼鉄を使ってつくられる構造材を鉄骨といい、住宅に使われる鉄骨には軽量鉄骨と重量鉄骨の2種類があります。

鉄骨の大きな特徴のひとつが、加工のしやすさ。
木材であれば、構造材として利用するには、切り出した後に一定の含水率に至るまで乾燥させる必要がありますが、鉄骨なら必要な部分を短期間で生産できます。
またRCに比べても、軽く、燃えにくいという特性があります。

ただ燃えにくくはあるのですが、400℃以上の高熱にさらされると、とたんに強度が落ち、構造材としての役目を果たさなくなってしまいます。
他に問題となるのが、サビ。
防錆処理をしっかりして、結露水の逃げ道を作ることが重要になります。

鉄骨造住宅の工法いろいろ

鉄骨造の住宅は鉄骨軸組工法・鉄骨ラーメン工法・鉄骨パネル工法の3種に分類されます。

鉄骨軸組工法

鉄骨軸組工法は、木造軸組工法でいう、柱(縦の構造材)や梁(横の構造材)を鉄骨に置きかえた工法で、一般的に軽量鉄骨が使われます。
厚さ3~5mm程度の薄い鋼材を使って柱と梁を組み上げ、木造軸組工法の筋かいにあたる鉄筋のブレース(斜めの構造材をX型に組んだもの)を入れて、横からの力に抵抗します。
このことから「ブレース工法」とも呼ばれます。

軽量鉄骨住宅は、鉄を使用している割に軽いので、地盤や基礎に与える影響が小さく、木造住宅並みの小さな基礎で対応できるのもポイント。
住宅建築において基礎部分は意外と大きなコストを占めるので、RC造や次に説明する鉄骨ラーメン工法に比べて、コストを抑えられ、設計施工の段階で手間が少なくて済みます。

デメリットとしては、ブレースの位置によって間取りの自由が制限されますので、その点でいえば、次の鉄骨ラーメン工法に分があるといえます。

鉄骨ラーメン工法

鉄骨ラーメン工法は、鉄骨の柱と梁を動かないように強力に接合(剛接合)する工法で、一般的に重量鉄骨が使われます。
厚さ6mm以上の太い鉄骨の柱と梁を剛接合するので、前の鉄骨軸組工法のようにブレースを必要としません。
この工法は、中高層建築の工法を取り入れたもので、3階建てによく採用されます。

太い重量鉄骨を使うので建物に重量があり、それだけ地盤や基礎に負担がかかります。
柔らかい地盤には向かず、基礎もその重量に応じた大きさが必要となるのでコストがかかります。
また構造材自体もやや大きなものになりますので、一般的に鉄骨軸組工法よりも価格帯は高くなります。

大規模なビルでも使われるような工法なので、柱と柱の間隔が広くとれ、広々とした空間をつくれるのは大きなメリットといえます。

鉄骨パネル工法

鉄骨パネル工法は、外壁や内装などがほぼ完成した状態のパネルを工場で生産し、現場に運んで組み上げる工法です。

その分、品質が安定し、工期が短いので人件費が抑えられるという特徴があります。

構造材を面で接合することによる箱型構造なので、地震や風による揺れを建物全体でバランスよく分散でき、強い耐震性を発揮します。

また、鉄骨軸組工法や鉄骨ラーメン工法にくらべ、面材自体が耐力壁となっているので、骨組みを簡素化でき、軽量であることが特徴です。

反面、構造材が耐力壁であるがゆえに自由に抜くことができず、間取りに対する制限が多い工法といえます。

鉄骨造住宅の耐震性

鉄骨住宅は木造住宅に比べて全体の重量が重いため、地盤にもよりますが、地震時の揺れは大きくなります。
ただし、鉄骨は素材そのものの特徴として折れにくいものなので、倒壊の危険性は低い工法といえます。
倒壊の可能性があるとすれば、接合部分の強度。
接合部分でどのような耐震対策をとっているか、各ハウスメーカー。工務店を比較検討すると良いでしょう。

鉄骨造住宅の耐火性

前述したとおり、鉄は木やRCと比べ燃えにくい素材ですが、400℃を超える高温で鉄骨がやらかくなってしまう欠点があります。

熱によって変形すれば、原型を留められず崩壊の危険性が高まりますので、火の拡大させない防火材料であったり、熱に耐えうる耐火材料で鉄骨を被うことが必要となります。

鉄骨造住宅のサビ対策

鉄はそもそもサビるものなので、水回りや壁内結露に対する処理が重要になります。
サビは鉄がイオンとして水にとけて、酸化した状態をいいます。
壁内結露などで構造材である鉄骨に水滴が付着すると、その分溶けだすイオンの量が増え、酸化反応しやすい、つまりサビやすい状態になります。
鉄骨軸組工法で使われる軽量鉄骨は、両面からサビが進行すると、10年程度でその厚さが半分になってしまうと言われています。
日本は湿度の高い国なので、特にこの点において、防錆処理をしっかり施してあるハウスメーカー、工務店を選択する必要があります。

鉄骨住宅の設計自由度

設計自由度では、木造に比べると、柱と柱の間隔を広く取ることが可能なので、その分自由度は高いと言えます。
たとえば、体育館に見られるようなアーチ形状の屋根など、加工しだいで複雑な形状にも対応できるのは大きなメリット。
その他の内装仕上げは木造住宅とほぼ変わりません。

鉄骨住宅のハウスメーカー

鉄骨住宅のハウスメーカーをいくつか列挙します!

積水ハウス セキスイハイム ヘーベルハウス
ダイワハウス ミサワホーム パナホーム
トヨタホーム    

まとめ

鉄骨住宅は、素材そのものに強度があるので、間取りの自由度が高いのが特徴的。

ただし、高温の熱に弱い特性と、サビという大敵に対してどのような処理を施しているのか、ハウスメーカーや工務店にしっかり確認すべきです。

鉄骨住宅を建てると決めた場合でも、鉄骨住宅を扱うメーカー同士を比較するなどして、技術面でのチェックは怠らないようにしましょう!


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