
このコンテンツは、元ハウスメーカーで今不動産特化FPであるカルタが、マイホームに関する情報をわかりやすくお伝えすることを目的としています。
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「消費を抑えるなら、プロパンガス会社を見直すっていう手もありますよ」
「えっ、会社を変えたってガス料金なんてどこも同じじゃないんですか?」
こんにちは!
元ハウスメーカー、今不動産特化FPのカルタです!
「不動産特化」を名乗ってはいますが、FPという仕事柄、家計の見直しもします。
お客さまには、ガスの節約なら十分にしているという方は多いです。
でも、意外に皆さんしていないのが…
ガスの使用量を減らすのではなく、
ガス料金自体を下げること!
プロパンガスは公共料金だと思っている人も多いですが、実は都市ガスよりも、電気よりもずーっと昔から自由化されています。
だから契約するガス会社によって料金は違いますし、同じガス会社でも交渉によって全く違った料金になるんです。
そこでガス会社の見直しも提案するわけですが、そう言われてもガス会社の名前なんて思いうかばない…。
(実は、全国に2万社以上あります)
だから今回のテーマは、”プロパンガス会社、安いところの探し方”。
この記事を読むことで、ガス料金自体の知識も深まりますよ!
プロパンガスの料金は都市ガスの1.8倍高い!?
プロパンガスは都市ガスに比べて、請求金額が1.8倍高いと言われています。
なぜ、プロパンガスが高いのか?
それは次の2つの理由からです。
- 「ガスボンベの輸送代金」+「機器点検費」がかかるから
- 料金体系が違うから
詳しく解説していきましょう!
プロパンガスは輸送代金と機器点検費が高い
プロパンガス料金は次の2つに分けられます。
- 基本料金
- 従量料金
この合計金額が、イコール毎月の請求金額です。
この基本料金とは、「ボンベ配送費用」+「検針費用」+「保安費用」のこと。
ボンベを運ぶための運送料と、安全のための機器点検を行う費用の合計が請求されているわけですね。
そしてこれこそが都市ガスとの違いで、都市ガスは地下を通っているメインパイプから各家庭に直接ガスを引くので、ガスボンベの輸送や検針などが不要。
プロパンガスに比べて、人件費が圧倒的に少ないんです。
ちなみに従量料金とは、「実際に使用した分のプロパンガス料金」です。
1㎥あたりの単価が決まっていて、ガスの使用量に応じて増えていきます。
料金体系が違う
先ほど説明した「基本料金+従量料金」からなる料金体系を「二部料金制」といって、プロパンガスでは一番オーソドックスなものになります。
対して都市ガスは「原価費調整制度」という料金体系がとられています。
これは、為替レートや原油価格の変動をガス料金にすみやかに反映させる制度で、料金に透明性があるのが大きな特徴です。
そう…逆にいえば、プロパンガスの料金体系は不透明ということ!
従量料金の単価はガス会社が自由に決めます。
1㎥あたり500円の単価で「高いな〜」と思っていたら、お隣さんも同じガス会社なのに1㎥あたり300円だった…!
なんてことが普通にありえるのが、プロパンガスの世界です。
プロパンガスから都市ガスに変更も可能?
ここまで聞くと、「都市ガスにしようかな」と思うかもしれませんね。
プロパンガスから都市ガスに変更することは可能です。
ただ、住んでいるエリアが都市ガス供給地域であることが前提条件。
一般社団法人日本ガス協会のガス事業者検索のページから、自分の住まいが都市ガス供給エリアか確認してみましょう。
都市ガスの供給エリアであったとしても、ガス導管から自宅にガスを引き込む工事には、相当な費用がかかります。
目安としては1mあたり1万円くらい。
平均的には10〜15万円の費用がかかると言われています。
さらに、ガスコンロや給湯器は、プロパンガスと都市ガスで仕様が違うので、それらも買い換えないといけません。
(部品交換だけで済むケースもあります)
総計すると30~50万円程度かかる可能性もあるので、かなり長い目でみないと、元をとることができません。
プロパンガスの料金を安くするには
都市ガスの工事が大変なのはわかった…。だったらプロパンガスの料金を値引きして欲しい!
そんなときにとるべき行動は、「ガス会社と価格交渉をする」・「ガス会社を見直す」の2つでしょう。
先に答えを言ってしまうと、後者の「ガス会社を見直す」方がよっぽど効率が良いです。
その方法をこれからお伝えしますが、その前にしておくべきことがひとつ。
それは、あなたの住んでいる地域のプロパンガスの適正料金を知っておくことです。
プロパンガスの適正価格の調べ方
プロパンガス料金の相場は、自由すぎてひとりひとりが違うので、調べてもあまり意味がありません。
それよりも、【ガス屋の窓口】のシミュレーションページで、地域ごとの適正料金を簡単に調べられます。
まずは検針票を見てみましょう。
実は、プロパンガスの検針票には通常、従量料金の単価は載っていません。
載せてしまうと、比べられてすぐに「高い」とバレてしまうからですね。
先ほどのシミュレーションページでは、ひと月の「使用量」と「料金」を入力すれば、適正価格との差額が表示されます。
ぜひ一度やってみましょう!
ガス会社との直接交渉は、おすすめできない
先ほどの方法で、今の単価が適正価格より高かったとします。
「適正価格より高いんだから、値引きして!」と言いたくなるかもしれませんが、これはあまりおすすめしません。
今まで適正価格より高い料金を請求していたプロパンガス会社は、したたかなところが多いです。
「値引きして」と言われ、いったんは値引きに応じてくれるかもしれません。
でも1年としないうちに、「原油価格や為替の変動で、今の価格が維持できなくなった」と通知が届き、平然と値上げしてくるのはよくあることなんです。
ガス会社を見直すのが簡単で手っ取り早い
プロパンガス料金を下げるなら、いっそガス会社を見直してしまった方が手っ取り早いです。
そして安いプロパンガス会社を探すなら、先ほどシミュレーションした【ガス屋の窓口】のフリーダイヤルに電話するか、そのままネットで問い合わせするのが一番かんたん。
あなたに代わって、プロパンガス会社で安いところを探して紹介してくれます。
自分で探しても良いのですが、ガス屋の窓口のような仲介サービスを使うと、『永久監視保証』がついてくるのがとにかく大きい!
仮に不当な値上げがあった場合も、あなたに代わって、値上げをやめるよう働きかけて、直ちに価格を戻させてくれます。
実績が一番多いのはガス屋の窓口ですが、それ以外にも【プロパンガス料金消費者協会】や【ダイナビスイッチ】もガス料金の保証をしてくれます。
ガス会社を見直すうえで、知っておきたい2点
ガス会社を見直す際には、次の2点も意識するようにしてください。
違約金が発生しない
ガス会社によっては、1年以内に解約をすると違約金が取られる場合があります。
確実にその期間以上使うことが決まっていない場合、違約金のかからないプロパンガス会社を選ぶようにしましょう。
キャンペーンや割引の内容を見比べる
お客さま確保のために、ガス会社では割引やキャンペーンなどが定期的に行われています。
家族構成や契約するプランによっても料金が変わることがあるので、よく見比べましょう。
さいごに
実は実家がプロパンガスの地域で、ガス会社を見直した経験があります。
それ以降、月々のガス料金が4,000円以上下がったので、「知らないと損する世の中だねー」と話していました。
旧ガス会社への解約通知とかも新ガス会社がやってくれて、ガスボンベと検針機の交換に1時間かかったくらいで、あっさり見直しは完了してしまいした。
意外なくらい簡単な節約術なので、月が変わって翌月料金が発生しないよう、月の中頃までには、問い合わせをしてみてくださいね!