このコンテンツは、元ハウスメーカーで今不動産特化FPであるカルタが、マイホームに関する情報をわかりやすくお伝えすることを目的としています。
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こんにちは!
元ハウスメーカー、今不動産特化FPのカルタです!
駐車場のとり方しだいで間取りが決まってしまう!
そう言っても過言ではありません。
広大な土地があるなら別ですが、40坪~60坪くらいの土地であれば駐車場が土地に占める割合はかなりのもの。
例えば約50坪の土地に車を当てはめると、これくらいのスペースをとります。
「車ってこんなに大きかったっけ…」って思いませんか?
それだけに、マイホーム計画において駐車場のとり方は超重要ポイント!
これから土地を選ぶなら特に、『車をどう置くか』を考えてないと…
思ったより庭が狭くなった!
車の出入りがむずかしい…ぶつけた!
なんてことに、なりかねません!
そこで今回は、わかりやすく図解で”駐車場のとり方を11例”をご紹介します!
土地選びの参考にしてくださいね!
駐車場は、車体の長さ+1m・幅+1.3mが基本
まずは、駐車場をつくるのにどのくらいの広さが必要になるか確認しておきましょう。
車のサイズもさまざまですが、必要な駐車スペースは、車の全長+1m、全幅+1.3mが基本になります。
駐車するときの内輪差・外輪差、そしてドアの開け閉めを考慮すると、それだけ必要ということ。
参考までに、トヨタ車を例に車のサイズを見てみましょう。
車種 | 全長×全幅 |
---|---|
ピクシス(軽) | 3395㎜×1475㎜ |
ヴィッツ | 3975㎜×1695㎜ |
プリウス | 4540㎜× 1760㎜ |
マークX | 4790㎜×1795㎜ |
エスティマ | 4800㎜× 1810㎜ |
ヴェルファイア | 4935㎜×1850㎜ |
これに全長+1m、全幅+1.3mをすると、軽自動車のピクシスでも、およそ4.4m×2.8m=12.32㎡のスペースが必要になります。
畳数に換算すると、7畳半もの広さ!
駐車場のとり方が間取りに影響して当然ですね。
車を2台置きたい場合も、それぞれの車で全長+1m、全幅+1.3mあった方がいいです。
ただドアを片側しか開けないでいいなら、少し幅をつめることはできます。
正方形土地の駐車場のとり方
駐車場のとり方には、前提となる考え方があります。
その土地の立地にもよりますが、基本的に『南東』に寄せて駐車場をつくります。
朝日と日中の日当たりを確保するためですね。
これ以降でご紹介する駐車場のとり方は、だいたい約50坪の土地で車を2台置くことをベースにしています!
南向きの土地
まずは南向き土地から。
南向き土地は人気がある分、価格も高い!
ただ、「高いのに使いにくい」一面もあるので注意が必要です。
①南向き土地で並列駐車の例
上の図のように2台の車を横並びにとめることを『並列駐車』といいます。
黄色い丸の部分が、もっとも日当たりを確保できる部分ですが、けっこう小さいですね。
駐車場部分に大きな窓をつけてもいいですが、車がぴったりついたところでは、排気ガスが気になります。
それにカーポート用の屋根をつけると、日当たりの良さをあまり感じられません。
②南向き土地で縦列駐車の例
2台の車を縦に並べてとめることを『縦列駐車』といいます。
先ほどの並列駐車にくらべると、南に面して日当たりを確保できるスペースは広くなっていますね。
ただもちろん、前の車をださないと後ろの車をだせないのが難点。
だから「毎日、前の車が先に出かけて後で帰ってくる」のような固定した生活スタイルでないとオススメできないです。
ただ家の方はというと、凹凸がなくシンプルな分、コストを下げることが可能!
くわしくは、≫ 注文住宅の価格相場は?「相場より安く」家を建てる9つのコツで説明しているので、参考にしてくださいね。
③南向き土地で2か所の駐車場の例
これは、2台分の駐車場を離れたところで2つつくる方法です。
並列駐車と同じく、2台とも好きなときに出し入れできて、さらに日当たりスペースも広く確保できてますね!
家もシンプルな形にできて、コストを抑えることが可能です。
北向きの土地
続いて、北向きの土地です。
北向きの土地は、隣家がどれだけ接しているかにもよりますが、意外と南側のスペースがとりやすいのが特徴です。
④北向き土地で道路に沿って2台駐車の例
2台の車を両方道路に沿ってとめる方法です。
南側を圧迫しないので、庭を広くとれるのが特徴!
黄色い丸の部分が示しているように、南側の部屋全体が日当たりの良い部屋になります。
ただ、隣家との敷地の仕切り方にもよりますが、運転スキルがいるのが難点です。
⑤北向き土地で並列駐車の例
並列で駐車すると、南側を圧迫するので、先ほどよりも庭は狭くなります。
南側の部屋全てが日当たりを確保できるところは、いいですね。
⑥北向き土地で縦列駐車の例
これは、縦列駐車にしたとき。
車の幅だけ、南に面する面積は小さくなります。
西と東向きの土地
続いては、東向きと西向きの土地。
西向きと東向きの土地では、駐車場のとり方は、左右対称なだけであまり変わりません。
だから、西向き土地を使って説明します。
⑦西向き土地で並列駐車の例
西向き土地で並列駐車をすると、車の出入りは楽ですが、南側の日当たりを確保できるスペースは狭くなってしまいます。
⑧西向き土地で縦列駐車の例
西向き土地で縦列駐車をすると、南側の部屋がめいっぱい日当たりを確保できます。
⑨西向き土地で2か所の駐車場の例
西向き土地で2か所の駐車場をとると、並列駐車のときよりも日当たりを確保できるスペースは広くなります。
また家をめいっぱい北側に寄せられるので、縦列駐車のときよりも庭としてのスペースがとりやすくなります。
長細い土地の駐車場のとり方
これまでは、正方形に近い土地での駐車場のとり方でした。
次は長細い土地の例を見てみましょう!
長細い土地にも、間口(道路に面した土地の長さ)が狭い土地と広い土地があります。
ただ、どちらも土地が長細い時点で、駐車場をどうとるか、ある程度固定されます。
ビルトインガレージにでもしない限り、並列駐車で決まりでしょう。
ここでも、約50坪ほどの土地に車を2台置くことをベースにしています。
⑩間口が広い土地で並列駐車の例
間口の広い土地は駐車がしやすいのが特徴。
ただこの例のような長細い土地だと、車の後ろのスペースがもったいないですね。
⑪間口が狭い土地で並列駐車の例
逆に間口の狭い土地の例。
間口の狭い土地では、前面道路の広さによって、駐車のしやすさが変わってきます。
前面道路が広ければ、きりかえしは楽。
でも狭いと、内輪差・外輪差でぶつけやすく、車の出し入れが難しくなります。
駐車場のとり方ひとつで、こんなに変わるんだ…!
そう。土地選び成功の秘訣は、駐車場と間取りを併せてしっかり考えることですよ!
う~ん。でも、それって結構むずかしいよね?
確かにそうです。だからこそ、土地選びはハウスメーカーに任せてしまうのが一番!
ハウスメーカーが土地を探してくれるの?
もちろんです!土地を買う前に間取りの相談もできますから、強力なブレーンとして活用しちゃいましょう。
その道のプロが相談にのってくれるなら、安心だね!
さらに言えば、ハウスメーカーの土地に関する情報網はあなどれません!詳しくは、土地が欲しい!ハウスメーカーで「土地探し」をオススメする3つの理由を見てくださいね!