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こんにちは!
元ハウスメーカー、今不動産特化FPのカルタです!
「中古の木造住宅って、あと何年住めるの?」
中古住宅を選ぶ上で、耐用年数は特に重要なポイント。
当然、気になりますよね?
最初に言っておくと、木造住宅の耐用年数は22年です。
「え、短っ!」と思ったかもしれませんが、これはあくまで法定耐用年数と呼ばれるもの。
実際の耐用年数とは別モノです。
この記事では、そんな中古木造住宅の耐用年数について、不動産特化FPとして、わかりやすく解説していきます。
法定耐用年数と実際の耐用年数の違い、耐用年数に影響する要因、そして購入時の注意点まで、詳しく伝えるので、ぜひ最後まで読んで、後悔のない家選びをしましょう!
法定耐用年数と実際の耐用年数の違い
木造住宅の耐用年数には、2つの考え方があります。
一つは法定耐用年数、もう一つは実際の耐用年数です。
この2つには、大きな違いがあるので、それぞれ詳しく見ていきましょう。
法定耐用年数とは?
法定耐用年数とは、建物を税法上、資産として価値がなくなるまでの期間のこと。
木造住宅の場合、法定耐用年数は22年と定められています。
この法定耐用年数は、あくまでも税金の計算に使われるもので、築22年超の家が消費期限切れというわけではないので安心してください。
実際の耐用年数に影響する要因とは
では実際の耐用年数とは、どれくらいなのでしょうか?
実は、木造住宅の寿命は、様々な要因によって大きく変わってきます。
たとえば……
- 建築時の構造や工法
- 使用する木材の種類
- 定期的なメンテナンスの有無
- 周辺環境
などです。
これらの要因によって、木造住宅の寿命は数十年から100年以上まで、長持ちすることがあります。
築年数別の資産価値
中古木造住宅の資産価値は、築年数によって急激に変化します。
一般的に、築年数が経つほど資産価値は下がり、住宅ローン控除などの税制優遇も受けられなくなります。
築年数別の資産価値の目安は、おおよそ以下の通り。
- 築10年以内: 新築時の価格の70%〜80%程度
- 築10年〜20年: 新築時の価格の50%〜60%程度
- 築20年〜30年: 新築時の価格の20%〜40%程度
- 築30年以上: 新築時の価格の0%〜20%程度
ただし、これはあくまで目安。
立地条件や建物の状態によって大きく違ってくるケースがあります。
たとえば、人気のエリアにある物件は、築年数が経っていても高い資産価値を維持していることが多いです。
また資産価値の低下は、定期的なメンテナンスやリフォームによって緩やかにすることもできます。
中古木造住宅のオススメ築年数
FPとして、中古木造住宅を購入する際の築年数のオススメとしては、10年〜20年くらいです。
この時期の物件は、ある程度の築年数が経っているため、新築よりも価格が抑えられた上で、住宅ローン控除などの税制優遇も受けられる可能性があります。
また、定期的なメンテナンスがされている物件であれば、まだまだ長く住み続けることができるので、結構お得。
新築を買うと、ハウスメーカーや工務店の利益が20%程度価格に上乗せされていますが、中古住宅ならそれがありません。
ただし築年数が浅いからといって、必ずしも状態が良いとは限らないので、これから説明する注意点も踏まえて、慎重に物件を選びましょう。
築年数「だけ」で判断しない中古住宅購入時の注意点
築年数が古いからといって、必ずしも悪い物件とは限りません。
逆に、築年数が浅いからといって必ずしも良い物件とは限りません。
重要なのは建物の状態です。
築年数が古くても、まだまだ長く住み続けることができる物件もあれば、逆に築年数が浅くても、手抜き工事などの影響を受けている物件もあります。
築浅でも手抜き工事があるかも
築年数が浅い物件でも、注意が必要なケースがあります。
たとえば手抜き工事の場合、建築時の施工不良が原因で、雨漏りやシロアリ被害が発生しているかもしれません。
あるいは災害履歴があり、地震や水害などの被害を受けている場合は、建物の強度が著しく低下している可能性があります。
購入前に、必ず建物の履歴を調査し、問題がないか確認しましょう。
過去のメンテナンス履歴を確認する
中古木造住宅を購入する際には、建物の健康状態を知る上で、過去のメンテナンス履歴の確認は欠かせません。
定期的なメンテナンスがしっかりと行われている家なら、それだけ大切に扱われてきた証で、将来的なトラブルリスクも少なくなります。
防蟻処理や雨漏り補修、外壁塗装などの記録は、建物の状態を把握する上で必ず確認しましょう。
メンテナンス履歴を確認しておけば、購入後のメンテナンス計画の参考にもなります。
もし、売主や不動産会社から明確なメンテナンス履歴を入手できない場合は、建物の状態に不安が残るため、購入を見送ることも検討した方がいいです。
瑕疵保険の有無を確認する
中古木造住宅を購入する際は、瑕疵保険の有無も確認しましょう。
瑕疵保険とは、住宅の引渡し後に瑕疵(欠陥)が見つかった場合に、補修費用を補償してくれる保険です。
中古住宅の場合、新築住宅よりも瑕疵が見つかる可能性が高いため、瑕疵保険に加入している物件を選ぶと安心です。
ただし瑕疵保険は、すべての瑕疵を補償してくれるわけではありません。
不明点があれば専門家に相談
中古木造住宅の購入は、大きな決断です。
少しでも不安や疑問があれば、FPやホームインスペクターなど、専門家に相談することを検討してみましょう。
- FP(ファイナンシャルプランナー):住宅ローンや資金計画、ライフプランとの整合性について相談できます。
- ホームインスペクター(住宅診断士): 建物の劣化状況や瑕疵(欠陥)について、客観的な評価を受けることができます。
専門家に相談することで、安心して購入することができます。
FPに相談するメリット
FPに相談するメリットは、住宅購入にかかる費用や住宅ローンの返済計画の相談だけでなく、教育費や老後資金など、将来のライフプラン全体を踏まえたアドバイスがもらえる点です。
たとえば、希望の物件を購入した場合に、子どもの教育費や老後資金に影響がないか、住宅ローン控除などの税制優遇を最大限に活用できるかなどを検討して、安心して購入できるようサポートしてくれます。
また、火災保険や地震保険など、住宅購入に関連する様々な保険についても、最適なプランを提案してもらうことができます。
インスペクション(住宅診断)を活用する
インスペクション(住宅診断)とは、住宅の専門家であるホームインスペクターが、第三者の立場から建物の劣化状況や欠陥の有無を調査して、詳細な報告書を作成するサービスです。
プロの目でチェックすることで、建物の構造や基礎・外壁・屋根・内装・設備などをくまなく調査し、素人ではわからない不具合や劣化も発見できます。
たとえば、雨漏りの痕跡やシロアリ被害、基礎のひび割れなどの問題も、専門家であれば見抜くことができます。
インスペクションの結果は、購入の判断材料になるだけでなく、売主との交渉や、購入後のリフォーム計画にも役立ちます。
インスペクション業者を選ぶ際は、建築士やホームインスペクターなどの資格を保有しているか、実績が豊富か、費用が明確で適正かなどを比較検討して、信頼できるところを選びましょう。
まとめ
今回は、中古木造住宅の耐用年数について、法定耐用年数と実際の耐用年数の違いから、購入時の注意点まで解説しました。
中古木造住宅を選ぶ際は、築年数だけでなく、建物の状態やメンテナンス履歴などを総合的に判断することが大切です。
不安や疑問があれば、FPやホームインスペクターなどの専門家に相談し、安心して購入できる物件を選びましょう。
この記事が、あなたの家選びの助けになりますように!
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