
このコンテンツは、元ハウスメーカーで今不動産特化FPであるカルタが、マイホームに関する情報をわかりやすくお伝えすることを目的としています。詳しくは運営ポリシーをご覧ください。
こんにちは!このブログも7周年!
元ハウスメーカー、今不動産特化FPのカルタです!
マイホームの建て替えや土地の売却など、住宅の解体が必要になる原因はさまざま。
解体の依頼は、そう経験することではないので、
解体費用はいくらかかるの?
どうやって解体業者を選べばいいの?
……と、わからないことだらけで不安になりますよね。

そこでこの記事では、木造2階建て住宅の解体費用の情報を網羅!
相場や内訳、費用が高くなる・安くなる原因、解体工事の流れ、費用を抑える節約術まで、詳しく解説していきます。
この記事を読めば、安心して解体工事を進められるはず。
あなたの解体工事にお役立てください!
2階建て木造住宅の解体費用相場
木造2階建て住宅の解体費用は、坪単価×延べ床面積で算出できます。坪単価の相場は3万円~4万円。
たとえば、延べ床面積が30坪なら90万円~120万円が費用の目安です。

ただし、これはあくまで目安。
家の大きさだけでなく、家の構造や築年数、周辺環境、解体業者によっても費用は大きく変動します。
たとえば、築年数が古い家は、アスベスト除去が必要になる場合があり、そのときは一般的に費用が高くなります。
また道路が狭く、解体作業用の重機が入りにくい場合は、手作業での解体が必要になり、費用が割増になることもあります。
解体費用は決して安くはないので、事前に複数の業者から見積もりを取って、比較検討するようにしましょう。
解体費用の内訳

解体費用は、大きく以下の6つの項目に分けることができます。
- 仮設工事費用
足場や養生シートの設置、仮設トイレの設置など - 解体工事費用
建物の解体作業そのものにかかる費用 - 付帯工事費用
庭木や塀、カーポートなどの撤去費用 - 廃棄物の処分費用
解体で出た廃材の処分費用 - 整地費用
解体後の土地を更地にする費用 - 諸経費
申請費用や交通費、近隣への挨拶費用など
それぞれ見ていきましょう!
仮設工事費用
解体工事を行うために必要な仮設物の設置費用のこと。
足場や養生シートは、作業の安全確保や近隣への配慮のために必須です。
仮設トイレも、長期間の工事では必要になります。
解体工事費用
建物を解体する作業そのものにかかる費用のこと。
家の大きさや構造、立地条件によって大きく変わります。
例えば、狭い場所や隣家との距離が近い場合は、手作業での解体が必要になるため、費用が高くなる傾向があります。
付帯工事費用
建物本体以外に、庭木や塀、カーポートなどがある場合に、それらを撤去する費用のこと。
撤去するものの種類や量によって費用は違ってきます。
廃棄物の処分費用
解体で出た廃材は、適切に処分するための費用。
廃材の種類や量によって費用は違い、コンクリートやアスベストなどの有害物質が含まれる場合は、処分費用が高くなることがあります。
整地費用
解体後の土地を更地にする費用のこと。
整地の程度によって費用は違い、単に更地にするだけでなく、砂利を敷いたり、整地した土地を転圧したりする場合は追加費用がかかります。
諸経費
解体工事には、上記以外にも様々な費用がかかります。
たとえば、解体工事の許可申請費用や、解体業者との契約書作成費用、近隣住民への挨拶費用などがあります。
解体費用が高くなる原因4つ

解体費用は、さまざまな原因で大きく変わってきます。
どんな条件で変わるのかを事前に把握しておくと、見積もり金額に納得できますし、場合によっては費用を抑えることも可能!
どのような原因があるか、こので確認しておきましょう。
家の大きさ
家の大きさは、解体費用の基本で、面積が大きくなるほど費用も高くなります。
延べ床面積が同じでも、平屋よりも2階建ての方が、屋根や基礎の面積が広くなるため費用が高くなる傾向があります。
立地条件
次のように、立地条件によっても解体費用は大きく違ってきます。
- 周辺環境
周囲に住宅や建物が密集している場合は、騒音や振動、粉塵対策が必要となり、費用が割増になることがあります。 - 道路状況
道路が狭く、解体作業用の重機が入れなかったり、搬出車両の駐車スペースが確保できなかったりする場合、手作業での解体や廃材の運搬が必要となり、費用が高くなります。 - 敷地内の状況
庭木や庭石、塀などの撤去が必要な場合、別途費用が発生します。また、地中に埋設物がある場合は、撤去費用が高額になることもあります。
廃材の種類と量
解体で発生する廃材の量が多いほど、処分費用は高くなります。
廃材の種類も重要で、木材やコンクリートは比較的安いです。
ただアスベストなどの有害物質が含まれる場合は、専門業者による除去作業が必要となって、費用が大幅に増加してしまう可能性があります。
建物の状態
築年数が古い建物は、老朽化が進んでいるため、解体作業が困難になる場合があります。
また、シロアリ被害や雨漏りなどがあると、補強工事が必要になることもあり、費用が高くなることがあります。
その他、解体工事には建物本体の解体だけでなく、内装解体や残置物の撤去、整地など様々な作業が含まれます。
どこまでを解体業者に依頼するかによって、費用は大きく変わってきます。
また同じ工事でも解体業者によって、料金設定やサービス内容が違うものです。
なので複数の業者から見積もりを取って、比較検討することが重要です。
解体工事の流れ

続いて、解体工事の流れを確認しておきましょう!
解体工事は基本的に、以下の流れで進められます。
- 見積もり・業者選定
複数の業者から見積もりを取り、比較検討します。 - 契約
選んだ業者と契約を結びます。 - 近隣への挨拶
解体工事の開始前に、近隣住民に挨拶を行います。 - ライフラインの停止
電気、ガス、水道などのライフラインを停止します。 - 内装解体・残置物撤去
家の中の家具や家電製品などを撤去します。 - 養生・足場設置
近隣への配慮として、養生シートや足場を設置します。 - 本体解体
重機などを使って建物を解体します。 - 基礎解体
建物の基礎部分を解体します。 - 廃材の分別・搬出
解体で出た廃材を分別し、搬出します。 - 整地
解体後の土地を整地します。
木造2階建て住宅の解体費用は、30坪で90万円~120万円が費用の目安と言いました。
高くなってしまうのは、解体は単に建物をとり壊すわけではなく、この通り附帯する様々な工事があるからなんですね。
解体費用の節約術4つ

解体費用は決して安くはありませんが、工夫次第で費用を抑えることが可能!
どのような工夫があるかみてみましょう。
複数の業者から見積もりを取る
複数の業者から見積もりを取ることで、価格やサービス内容を比較検討できます。
相見積もりは、適正価格を知るだけでなく、業者間の競争原理を働かせることで、値引き交渉にもつながります。
不用品は自分で処分する
解体業者に不用品の処分を依頼すると、別途費用が発生します。
自分で処分できるものは、事前にリサイクルショップに売却したり、自治体の粗大ごみ回収サービスを利用したりすることで、費用を抑えられます。
解体時期を検討する
解体業者の繁忙期を避けることで、費用を抑えられる可能性があります。
一般的に、3月~4月、9月~10月は比較的閑散期となるため、この時期に解体工事を検討するのも一つの方法です。
逆に、12月~1月は解体業者が忙しい時期なので、避けた方が良いでしょう。
補助金・助成金を活用する
自治体によっては、空き家解体や耐震改修などの費用を補助する制度があります。
これらの制度を利用することで、解体費用を大幅に削減できる可能性があるので、事前に確認しておきましょう。
まとめ
木造2階建て住宅の解体費用は、様々な原因によって大きく変わってきます。
この記事で紹介したことを参考に、複数の業者から見積もりを取り、信頼できる業者を選びましょう。
解体費用は決して安くはありませんが、事前にしっかりと準備し、適切な業者を選ぶことで、安心して解体工事を進めることができますよ!