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こんにちは!
元ハウスメーカー、今不動産特化FPのカルタです!
「基礎工事にも種類があるみたいだけど、どんな違いがあるの?」
これから家を建てるあなたにとって、基礎工事は初めての経験。
種類や費用、選び方など、わからないことだらけで不安に感じますよね?
そこでこの記事では、そんなあなたの疑問を解消するために、住宅基礎の種類ごとの特徴やメリット・デメリット、費用相場、選び方のポイントまで徹底解説!
これを読んだあとには、基礎工事の全体像を把握でき、あなたにぴったりの基礎を選べるようになっているでしょう。
安心して家づくりを進めるために、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
基礎工事は家の寿命を左右する
基礎工事は、家を建てる上でとにかく重要な工程です。基礎は、家を支える土台であり、建物の安定性や耐久性を左右します。
基礎がないと、家が傾いたり、地盤沈下を起こしたりする可能性があります。また、基礎は地面からの湿気を防ぎ、建物を保護する役割も果たします。
基礎工事は、家だけでなく、ガレージや倉庫など、さまざまな建物で行われます。建物の種類や大きさ、地盤の状態によって、適切な基礎工事の種類や工法を選ぶ必要があります。
住宅基礎の種類4つ!それぞれのメリット・デメリット
住宅の基礎には、主に以下の4つの種類があります。
- ベタ基礎
- 布基礎
- 独立基礎
- 杭基礎
それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
ベタ基礎:耐震性が高く、湿気対策もバッチリ!
ベタ基礎は、建物の底面全体を鉄筋コンクリートで覆う基礎工事の方法です。
メリット
- 耐震性が高い: 地震の揺れに強く、不同沈下にも強い
- 湿気対策: 地面からの湿気を防ぎ、シロアリなどの害虫被害を防ぐ
- 耐久性が高い: コンクリートで一体化しているため、建物の寿命が長くなる
デメリット
- 費用が高い: コンクリートを大量に使うため、他の基礎に比べて費用が高くなる
- 工期が長い: コンクリートが固まるまでに時間がかかるため、工期が長くなる
ベタ基礎は、耐震性や耐久性を重視する方にオススメです。
特に、地震が多い地域や地盤に心配がある土地では、ベタ基礎が適しています。
布基礎:コストを抑えたい方におすすめ!
布基礎は、建物の壁の下に沿って連続した基礎を作る方法です。
メリット
- 費用が安い: ベタ基礎に比べてコンクリートの使用量が少なく、費用を抑えられる
- 工期が短い: ベタ基礎に比べて工期が短く、早く工事を進められる
デメリット
- 耐震性が低い: ベタ基礎に比べて耐震性が低く、地震の揺れに弱い
- 湿気対策: 床下に湿気が溜まりやすく、シロアリなどの害虫被害のリスクがある
布基礎は、コストを抑えたい方や、地盤が安定している土地には良いです。
ただし、耐震性や湿気対策には注意が必要です。
独立基礎:小規模な建物や部分的な基礎に最適!
独立基礎は、柱や束などの下に独立した基礎を作る方法です。主に木造住宅で使用されます。
メリット
- 費用が安い: コンクリートの使用量が少なく、費用を抑えられる
- 部分的な基礎に使える: 玄関ポーチやウッドデッキなど、部分的な基礎に使える
デメリット
- 耐震性が低い: 他の基礎に比べて耐震性が低く、地震の揺れに弱い
- シロアリ被害: 床下に空間があるため、シロアリなどの害虫被害のリスクがある
独立基礎は、小規模な建物や、部分的な基礎を作りたい場合にオススメです。しかし、耐震性やシロアリ対策には注意が必要です。
杭基礎:地盤が弱い土地でも安心!
杭基礎は、地盤が弱い場合に、杭を打ち込んで地盤を補強する基礎です。
メリット
- 地盤が弱い土地でも使える: 軟弱な地盤でも建物を支えることができる
- 不同沈下を防ぐ: 杭が地盤を支えるため、不同沈下を防ぐ効果がある
デメリット
- 費用が高い: 杭を打ち込むための費用がかかるため、他の基礎に比べて費用が高くなる
- 工期が長い: 杭を打ち込む作業に時間がかかるため、工期が長くなる
杭基礎は、地盤が弱い土地や液状化が心配される土地ではオススメです。
ただし費用が高く、工期も長くなるので注意が必要です。
杭基礎って、地盤改良工事とは違うの?地盤改良工事では地面に杭を打つって聞いたよ?
似てる気がしますが、違うものですよ。
杭基礎と地盤改良は、どちらも軟弱な地盤を補強する工事ですが、その目的が違います。
杭基礎は建物の荷重を支える「基礎杭」を地中深くの支持層まで打ち込み、基礎と杭を一体化させます。
一方、地盤改良は「地盤改良杭」を打ち込み、建物の沈下を防ぎますが、基礎と杭は繋ぎません。
建物の規模や地盤状況によって使い分けられます。
住宅基礎の費用相場
住宅基礎の費用は、種類や地盤状況、建物の大きさによって大きく変わります。
一般的に、ベタ基礎は布基礎よりも費用が高くなります。
これは、ベタ基礎の方がコンクリートの使用量が多いため。
また、地盤が弱い場合は地盤改良工事が必要になるので、費用がさらに高くります。
以下に、各基礎工事の種類別の費用相場をまとめました。
基礎の種類 | 費用相場(1m²あたり) | 費用相場(1坪あたり) |
---|---|---|
ベタ基礎 | 12,000円~24,000円 | 40,000円~80,000円 |
布基礎 | 10,000円~20,000円 | 33,000円~66,000円 |
杭基礎 | 20,000円~40,000円 | 66,000円~132,000円 |
これらの費用相場はあくまでも目安で、実際には建物の規模や形状、地盤状況などによって全く違ってきます。
基礎工事の費用って抑えることもできるの?
可能は可能ですが、まずオススメしません。
基礎工事は、住宅の土台であり、名実ともに住宅の基礎となる部分です。
住宅の安全性や耐久性に直結するので、ここで費用を抑ようとするのは避けましょう。
たとえば、地盤改良工事が必要な場合にそれを省略したり、安価な材料を使用したりすると、あとで大きな問題に発展しかねません。
基礎工事の選び方
住宅基礎の種類を選ぶ際には、以下の3つのポイントを考慮しましょう。
- 地盤状況
- 建物の構造
- 予算
地盤状況
地盤が強固な場合は、布基礎やベタ基礎で十分な強度を確保できます。
ただし地盤が弱い場合は、ベタ基礎か杭基礎など、より強固な基礎を選ぶ必要があります。
地盤調査の結果を参考に、専門家と相談しながら適切な基礎を選びましょう。
建物の構造
木造住宅の場合は、ベタ基礎や布基礎が一般的です。
鉄骨造や鉄筋コンクリート造の場合は、建物の重量が大きいため、ベタ基礎が適しています。
建物の構造に合わせて、適切な基礎を選びましょう。
予算
ベタ基礎は布基礎よりも費用が高いため、予算に合わせて基礎の種類を選ぶことも重要です。
しかし、基礎工事は建物の安全性や耐久性に直結するため、費用を重視しすぎるあまり、安易に基礎の種類を決めないようにしましょう。
一般的に多いのは、どの基礎なの?
ベタ基礎ですね。
どの基礎が良いかは、地盤状況・建物の構造・予算などを総合的に考慮しないといけません。
ただ、最近ではあまり布基礎を見ることはなく、多くはベタ基礎を採用しています。
私も基本的にはベタ基礎をオススメしています。
基礎工事の工程
基礎工事は、以下の工程で行われます。
- 地盤調査
- 地縄張り・遣り方工事
- 掘削工事
- 砕石敷き
- 捨てコンクリート施工
- 鉄筋工事
- 型枠工事
- コンクリート打設工事
- 仕上げ
これらの工程は、基礎の種類や工法によって多少異なります。
1. 地盤調査
地盤調査では、建物の構造や重さに合わせて地盤の状態を調査し、適切な基礎工事の種類や工法を決定します。
地盤調査は、スウェーデン式サウンディング試験やボーリング調査など、さまざまな方法で行われます。
2. 地縄張り・遣り方工事
地縄張り・遣り方工事では、建物の位置や基礎の高さを確認するための作業を行います。
この作業は、建物の配置や基礎の高さの精度を確保するために非常に重要です。
3. 掘削工事
掘削工事では、重機を使って土地を掘り起こします。掘削の深さや範囲は、基礎の種類や地盤状況によって異なります。
4. 砕石敷き
砕石敷きでは、基礎部分に砕石を敷き詰め、地盤を締め固めます。砕石は、地盤の支持力を高め、不同沈下を防ぐ効果があります。
5. 捨てコンクリート施工
捨てコンクリート施工では、建物の位置を確認し、作業効率を上げるためのコンクリートを流します。捨てコンクリートは、基礎の水平を確保し、鉄筋を配置するための基準となる役割も果たします。
6. 鉄筋工事
鉄筋工事では、基礎の強度を高めるための鉄筋を組み立てます。鉄筋は、コンクリートの引張力を補う役割があります。
鉄筋の太さや間隔は、建物の構造や基礎の種類によって異なります。
7. 型枠工事
型枠工事では、コンクリートを流し込むための枠を作ります。型枠は、コンクリートの形状を決定し、コンクリートが固まるまで支える役割があります。
8. コンクリート打設工事
コンクリート打設工事では、型枠にコンクリートを流し込み、固めます。コンクリートは、圧縮力に強く、建物の重さを支える役割があります。
9. 仕上げ
コンクリートが完全に乾いたら、型枠を外し、仕上げを行います。仕上げでは、基礎の表面を平らにならし、防水処理などを施します。
基礎工事の期間ってどのくらいなの?
建物の種類や大きさ、季節や天候などによりますが、一般的には2週間~1ヶ月程度ですね。
基礎工事の注意点
基礎工事は、建物の安全性や耐久性に直結するため、以下の点に注意しましょう。
- 費用を節約しない: 基礎工事は建物の寿命を左右する重要な部分です。費用を節約しすぎるあまり、安易に基礎の種類や工法を決めないようにしましょう。
- 可能であれば見学に行く: 基礎工事の様子を自分の目で確認することで、安心して生活できます。
基礎工事中で確認しておいた方が良いことってある?
主に以下の3点ですね。
- 配筋: 鉄筋の太さ、間隔、かぶり厚さなどが設計図通りになっているか確認しましょう。
- コンクリート: コンクリートの品質や打設方法が適切であるか確認しましょう。
- 型枠: 型枠がしっかり固定されているか、コンクリートが漏れていないか確認しましょう。
さいごに
この記事が、あなたの家づくりのお役に立てれば幸いです。
家づくりは、一生に一度の大きな買い物です。
後悔のない家づくりをするために、基礎工事についてもしっかりと理解し、安心して暮らせるマイホームにしましょう!
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