このコンテンツは、元ハウスメーカーで今不動産特化FPであるカルタが、マイホームに関する情報をわかりやすくお伝えすることを目的としています。
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こんにちは!
元ハウスメーカー、今不動産特化FPのカルタです!
気になる注文住宅の値引き!
なにしろ数千万円もする高いお買い物です。
大幅な値引きをしてもらうにこしたことはないですよね?
ネット上には、いろんな値引きに関する体験談や口コミがあふれていますが、僕自身「実際、どうなの?」と聞かれることが多いです。
そこで今回は、ハウスメーカーに勤めていたからこそわかる“注文住宅の値引き、ウワサの真相”をお届けします!
注文住宅は500万円もの値引きが可能!?の真相
500万円とか大幅な値引きをしてもらえるって本当?
はっきり言います。
ありえません!
500万円の値引き提案がありえないのではないです。
500万円値引きできるという事実そのものがありえないんです!
よく体験談や口コミで、500万円とか700万円とか…大幅な値引きをしてもらった!というのを見かけますね。
仮にその家が1億ウン千万円とかする大豪邸なら、ありえなくもないです。
でも、2000万円とか3000万円とか一般的な規模の家でその値引額は、あきらかにおかしい!
そのケースでは、最初に利益率をかなり高めに設定していて、単に値引額を大きく見せているだけの可能性が大です。
ハウスメーカーには標準仕様というものがあります。
使う建材や設備が決まってるので、質を悪くして値下げすることは難しいんです。
だから、値引きしようと思うと自社の利益を削るしかありません。
家ひとつで、500万円も削れるほどの利益があるかというと、そんなことはないんです。
(守秘義務があるので詳しくは言えませんが…。)
値引きの成功は金額ではなく〇〇
じゃあ、どうなれば値引きに成功したっていえるの!?
結局のところ、値引きの成功は金額ではないということ!
注文住宅は世界でひとつだけのあなたの家。
定価のないもので、値引額が大きい小さいを言っても仕方ないです。
50万円だったら失敗、500万円だったら成功!ということはないんです。
もし値引きに成功したとすると、次のような状況なら成功したと言えるかもしれませんね。
値引き後にさらなる値引きを引きだした
これは住宅業界に限った事ではないですが、営業マンは通常、値引額を小出しにしてきます。
1回目の値引きで断られても、2回目で「じゃあ、さらにこれだけ値引きしますから契約してください!」という為です。
勝負カードを最初に全部さらけだしたりしません。
だから「2回目、3回目の値引きを引きだした」というのであれば、値引きに成功したと言えるでしょうね。
断った後で、上司を連れてきた
いったん断った後で、営業マンが上司を連れてきた場合はチャンスです。
それは担当営業マンが、あなたの案件を「その月に契約できるものとして見込んでいた」からに他なりません。
ここで値引きの決裁権限を持った上司が来たとなれば、そこで提案される値引きは、最大限のものである可能性が高いです。
値引き後に、間取りの変更申し出があった
値引きの提案を受けた後で、間取り変更の申し出があった場合、本当にもうそれ以上値引きできなかった可能性大です。
見積もりを提案するということは、少なくともあなたが今の間取りを気に入ってくれたから。
全然気にくわない間取りで見積もりをだしても、よほど安くない限り契約してくれないことは営業マンもわかってます。
その上で間取りを変更するというのは、営業マンにとって諸刃の剣。
勇気のいることです。
それでも、間取りの変更を提案してきたということは、前回提示した値引額が本当に限界だった可能性大です。
決算月は値引きしてもらいやすい?の真相
決算月の方が値引きしてもらいやすいって本当?
契約は決算月まで待った方がいい?
確かにそういう意見がありますね。
これはウソとは言いません。
ただ、「気にしない方がいい」というのが答えだと思います!
なんでかというと、状況によるとしか言いようがないから。
例えば、決算月にあと1件契約が足りない!となったら、確かに値引きはしてもらいやすくなります。
でも、契約件数が足りていたらどうですか?
あなたの案件は、できれば来期の数字にまわしたいと思います。
それなら無理に値引きしてまで契約を取る必要はありませんよね?
どのみち、決算月だからといって値引き額が大きくなるかといえば、そんなことはありません。
だから、もし値引きを狙って契約時期を遅らせようとしているのであれば、それはやめた方がいいと思います。
その間に発生する家賃とかの方が、よっぽど高くつくと思いますよ!
現場見学会に協力すると値引きしてもらえる?の真相
現場見学会とかに協力すれば、安くしてもらえるって本当?
はい。これは安くしてもらえると思います!
ただ、見学会に協力してくれた人用に特別な値引き枠があるのかというと、そうではないんですけどね。
協力的な態度をとれば、営業マンに「値引きしてあげたい」と思わせられる可能性があるということです。
値引きって、ひとえに営業マンの心意気しだいっていうところがあります。
ある程度の値引きについては、各営業マンに決裁権限があります。
でもそれ以上の値引きをしようとなると、上司の決裁が必要。
つまり、大きな値引きをしてもらえるか否かは、営業マンが上司をいかに説得するかにかかってるんです!
「あなたが見学会に協力してくれる」という態度は、営業マンにとって上司の説得材料にもなるので、通常より安くしてもらえる可能性は上がるはずです。
ただ本来、見学会への協力は、営業マンの方からお願いすることですけどね。
お願いされたら、OKして損はないですよ!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、3つの値引きのウワサについて、真相をお届けしました。
- 500万円もの値引きが可能!?
→ありえるけど、金額で値引きが成功したとは言えない。 - 決算月の方が値引きしてもらいやすい?
→ありえるけど、気にしないのが正解。 - 現場見学会に協力すると値引きしてもらえる?
→本当。営業マンに恩をうって損はない。
う~ん。いまいち釈然としない。
「ウワサは本当だけど、気にするな」とかさぁ。
・・・!申し訳ない。
でも、これが真相なので…
もっと、こう…ズバッと値引きしてもらえる具体的な方法ってないの?
ありますよ!
…あるんだ!?
くわしくは、≫ 効果絶大!ハウスメーカー時代、これをされると値引きせざるを得なかった話で紹介しているので、参考にしてくださいね!