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30坪平屋の固定資産税は高い?ハウスメーカーと契約前に差がつく4か所

30坪平屋の固定資産税は高い?ハウスメーカーと契約前に差がつく4か所

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こんにちは!このブログも10周年。
元ハウスメーカー、今不動産特化FPのカルタです!

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30坪くらいの平屋を建てたい。そう思って調べていると、「平屋は固定資産税が高い」という話に行き当たります。

同じ30坪なのに、どうして高くなるのか。いくら違うのか。そこが分からないまま、間取りの話だけが先に進んでいきます。

金額が見えないままだと、その差が我慢すべきものなのか、気にしなくていいものなのかを決められません。しかも固定資産税は、家が建ってしまってからでは動かせません。

この記事では、30坪の平屋と2階建てを1本の試算で並べます。差がつく場所は4つあります。そして、建てて4年目に届く納税通知書が、なぜ急に増えるのか。

読み終わるころには、毎年払う金額の中身を自分で分かったうえで、間取りの打ち合わせに進めるはずです。

💡 税金の前に、平屋そのもので後悔しないために。
住んでから気づく平屋の失敗は、そのほとんどが契約前の図面で直せます。

平屋の失敗6つ:契約の前 全部直せる

👉平屋の失敗は住んでから気づく!ハウスメーカーとの契約前に直せる6つ

🏠 この記事でわかること

  • 30坪の平屋と2階建てで、固定資産税がいくら違うのか(土地と建物を合わせた1つの表で)
  • 平屋の税額を押し上げているのは基礎と屋根の”量”で、外壁はむしろ2階建てのほうが広いこと
  • 敷地が200㎡を超えた瞬間、超えた分の土地の税額がどう変わるか
  • 減額が終わる4年目、納税通知書がいくらになるか
目次[閉じる]

30坪の平屋の固定資産税は、2階建てより年2万円ほど高い

先に、30坪の平屋の固定資産税がいくらになるかを出します。同じ延床30坪・同じ木造で、平屋と総二階(1階と2階が同じ大きさの、四角い2階建てのことです)を並べた試算です。

平屋(30坪)2階建て(総二階)差
1〜3年目:建物14.0万円12.0万円2.0万円
1〜3年目:土地3.96万円3.96万円0円
1〜3年目:合計約18.0万円約16.0万円年2.0万円
4年目以降:建物23.8万円20.4万円3.4万円
4年目以降:土地3.96万円3.96万円0円
4年目以降:合計約27.8万円約24.4万円年3.4万円
※この試算の前提:延床30坪(99.17㎡)/木造/標準的な仕様。建物の評価額は平屋1,400万円・2階建て1,200万円と置いた数字で、ここを動かせば税額も動きます。敷地はどちらも198㎡(60坪)にそろえ、土地の評価額は1㎡6万円と置きました。新築の減額(3年間)と、200㎡以下の土地の割引も入れて計算しています。税率は固定資産税1.4%・都市計画税0.3%で計算していますが、これは市町村によって違うことがあります。建物の評価額を決めるのは市町村で、それは引き渡しのあとです。

表の「1年目」は、家が建った翌年です。建てた年には、建物の分はまだかかりません。その年の1月1日に建っている家が、その年の対象になるからです。

ひとつ、言葉の整理をさせてください。毎年1枚だけ届く納税通知書には、じつは税金が2つ載っています。固定資産税と、都市計画税です。名前は2つでも、請求は1枚にまとめて来ます。ふだん私たちが「固定資産税」と呼んでいるのは、この2つを足した金額のことです。上の表の金額も、2つを足したものです。

平屋と2階建ての差は、減額を受けている3年間で年2.0万円。4年目からは年3.4万円に広がります。

年2万円ならまだしも、4年目の3.4万円ってなんで増えてるの?
そこが今日いちばんお伝えしたいところです。3年で割引が切れるからで、詳しくは後半で。

もうひとつ、表の見方を。ここでは土地を同じ広さにそろえました。実際には、同じ延床でも平屋のほうが広い敷地が要ります。土地の話は後半でまとめて扱いますので、いまは建物の差だけを見てください。

この記事の立場を、ここで書いておきます。私は、税金のために平屋をやめろとは書きません。月に直せば数千円です。何百万円をかけて建てる家の形を、月数千円で変える人はいません。

では、この記事を読む意味はどこにあるのか。「知らずに払う」と「知って選ぶ」は、まったく違うからです。

なお、建てるときにいくらかかるか(総額)と、建ってから毎年いくら払うか(固定資産税)は、まったく別の話です。建築費のほうが気になる方は30坪の平屋の総額は本体工事費の1.22〜1.36倍!へどうぞ。

📌 この章の要点
この表の差は、平屋の建物の評価を高く置いたところから生まれています。その評価を、誰が、何を見て決めているのか。ここから先が本題です。

固定資産税の金額を決めているのは、打ち合わせの席にいない人

営業をしていた頃、打ち合わせでよく聞かれたのが「平屋って税金高いんですよね?」でした。正直に言うと、私はその場で金額を答えられませんでした。

答えられなかったのには、理由があります。まずは、そもそも誰があの金額を決めているのかから見ていきます。

引き渡しのあと、市町村の人が家を見にくる

家を建てた人が固定資産税を自分ごととして意識するのは、たいてい引き渡しのあとです。市町村から連絡が入り、職員が完成した家を見にきます。これが家屋調査です。この調査をもとに市町村が評価額——税金の計算のもとになる、その家の値打ちのことです——を決め、そこから毎年の税額が計算されます。

調査そのものは、長い時間がかかりません。玄関で挨拶をして、図面を手にひと通り見て、質問がいくつかあって終わりです。引っ越しの片づけの最中にやってくるので、役所から来た人が家の中を歩いて帰っていった、という記憶しか残らないこともあります。

けれど、あの30分ほどで見られているのは、その家がどんな材料を使って、どれだけの手間をかけて造られたか、です。評価は「この家をもう一度同じように建てるとしたら」という考え方で、材料ごとに点数を積み上げて出します。固定資産税は、家の値段ではなく、家の造りにかかります。

打ち合わせのテーブルで、税金の話は出てこない

間取りの打ち合わせで「中庭がほしい」「屋根に表情をつけたい」という希望が出ると、営業も設計も、すぐに金額の話になるんです。「そこを出すと基礎が増えるので、これくらい上がりますね」「屋根を分けると板金が増えます」。そこまでは、その場で数字が出てきます。

でも、その形が毎年の固定資産税をどう動かすかは、話題になりません。意地悪をしているわけではなく、理由は3つあります。

ひとつめは、税額が決まるのが引き渡しのあとだから。評価額を決めるのは市町村で、その調査は家が建ってからです。契約前の段階では、確定した税額は世の中のどこにも存在していません。

ふたつめは、住宅会社がその金額を出す立場にないから。見積書に載せられるのは、その会社が自分で責任を取れる金額だけです。市町村が後から決める税額を「たぶんこれくらいです」と書いてしまえば、外れたときにトラブルになります。見積書は「引き渡しまでの支払い」の書類です。そのあと毎年払い続けるお金は、そこには載りません。

みっつめは、契約までのスケジュールに、その話をする枠がないから。土地を押さえて、間取りをまとめて、資金計画を通して、と進む中で、営業の頭を占めているのは「いつ契約できるか」です。営業個人の良し悪しではなく、会社が営業をどう評価するかの問題だと、私は思っています。

見積書を受け取ったら、上から下まで探してみてください。固定資産税の行は、どこにもありません。

そして、家屋調査の日に見られる家は、もう完成しています。調査の日にできることは、何もありません。

え、じゃあ調査の日に何か気をつけたら安くなったりする?
ここは何もありません。見に来ているのは、もう建ってしまった家ですから。効いているのは、その半年前に図面へ引いた線のほうです。だから固定資産税の話は、まだ図面が動くうちにしておく意味があるんです。

📌 この章の要点
打ち合わせでこの話が出てこないのは、仕組みの問題です。担当者を責めても出てきません。だから固定資産税は、自分で先に知っておくものだと私は考えています。

平屋の基礎と屋根は、2階建てのおよそ2倍

材料と手間の量は、平屋と2階建てでどれくらい違うのか。数字で見てみます。

延床30坪をぜんぶ1階に並べると、家がのっている地面の面積も、その上をおおう屋根の面積も、2階に積んだ場合の倍になります。ここでいう基礎は、建物を支える、地面と家のあいだのコンクリートの部分のことです。

  • 基礎がのる面積(建築面積)… 平屋 99.17㎡ / 総二階 49.59㎡ で2.00倍
  • 屋根(真上から見た面積)… およそ2倍
  • 外壁 … 2階建てのほうが約1.4倍広い

3つめだけ、向きが逆です。外壁は、むしろ2階建てのほうが広い。それでも平屋のほうが評価が高くなるのは、基礎と屋根の”量”がそれだけ増えるからです。

構造の話も1つだけ。同じ形でも、鉄骨や鉄筋コンクリート造は木造より評価が高くなります。ただ、30坪の平屋を木造以外で建てる方はそう多くないので、この記事は木造で話を進めます。

カルタ

💰 不動産FPカルタの解説

建物の評価額は、建ててから年数が経つほど下がっていきます。下がりきるまでの年数は、木造で25年、鉄筋コンクリート造で60年。木造のほうが早く下がる、という差があります。
ちなみに、どれだけ古くなっても評価額はゼロになりません。最後は一定のところで止まって、そこから先は下がらない仕組みです。

平屋と2階建て、どちらが安いのかをもっと広く比べたい方は、平屋と2階建てどっちが安い?28坪vs32坪でFPが検証!実は土地がネックもあわせてどうぞ。

📌 この章の要点
同じ30坪を1階に並べると、地面につく面と屋根が増えます。平屋の税額が重くなるのは、その算数の結果です。どの会社で建てても、ここは変わりません。

同じ30坪の平屋でも、形が変われば評価は変わる

ここからは、同じ30坪の平屋どうしを比べます。真四角の家と、どこかを凹ませた家。使う材料の量は、同じになりません。

真四角とL字、外周は10%変わる

30坪はおよそ100㎡なので、キリのいい100㎡で見てみます。10m×10mの真四角なら、外周は40.0mです。同じ広さのまま、角をひとつ凹ませてL字にすると、外周は44.0m。10%伸びます。

外壁も、基礎の立ち上がりも、その分だけ増えます。逆に言えば、凹凸を減らして外周を短くしておけば、余計な加点は作らずに済むわけです。

外周を短くするのと同じ理屈で、床そのものを見直す手もあります。「30坪」という数字にこだわりすぎず、廊下を減らして効率よくまとめる。床が減れば、使う材料も手間も減ります。廊下・玄関ホールなしで28坪に3LDKを収めた間取り図が、平屋28坪でこの広さは反則!廊下・玄関ホールなしの3LDK間取り図にあります。

屋根は、形が複雑になるほど手間と材料が増える

屋根も、外周と同じです。同じ30坪の平屋でも、谷や棟が増えるほど、切ったり納めたりする手間が増え、使う材料も増えます。

屋根をシンプルにしたいけれど、見た目が心配。そう思われた方は、平屋の切妻屋根はダサい?おしゃれに化ける2つの正解スタイルをご覧ください。

境目は「家と一体になっているか」

評価に入るのは、家そのものだけではありません。設備も入ります。

境目は、その設備が家と一体になっているかどうかです。天井に埋め込んだエアコン、床下に入れた床暖房、壁に造り付けた家具は、家と一体のものとして家屋の評価に入ります。後から買ってきて置いた家具や、壁に掛けただけのエアコンは入りません。

ここを「引き渡しのあとに付ければ課税されない」と読まないでください。境目は付けた時期ではなく、工事で家に組み込んだかどうかです。引き渡しのあとに工事をして埋め込めば、家屋の評価に入ることがあります。

そして、どこまでを家屋に含めるかを最終的に判断するのは、調査に来る市町村です。

ただ、ここで正直なことを書いておきます。税額を理由に間取りを変えた方を、私はほとんど見ていません。私が営業をしていた頃、打ち合わせで人が本気で悩むのは、日当たり、収納、動線、そして総額でした。毎年の税金は、そのどれよりも順位が下です。それは自然なことだと思います。

じゃあ結局、真四角にしとけってこと?
いいえ。真四角にしろとは言いません。言いたいのは、「中庭をつくると毎年これくらい増える」と分かったうえで中庭をつくってください、ということだけです。

形は、図面が動いているうちなら何度でも変えられます。選び直せるのは、契約して工事が始まるまでです。

📌 この章の要点
差がつくのは、外周・屋根の形・家と一体の設備の3つ。

土地は200㎡を1㎡でも超えると、超えた分がちょうど2倍

建物の話は、ここまでです。次は土地に移ります。さきほどの表では、平屋も2階建ても同じ広さの敷地にそろえて計算しました。実際はそうなりません。

家が建っている土地は、税金の計算に使う金額を小さくしてもらえます。小さくなるのは200㎡(およそ60坪)まで。ここは6分の1になりますが、200㎡を超えた部分は3分の1で、効きが半分に落ちます。

そして、この土地の割引に期限はありません。建物の半額は3年で終わりますが、土地のほうはずっと続きます。

境目の効きは、1㎡あたりで見るとはっきりします。土地の評価額を1㎡6万円と置くと、200㎡以内の部分は1㎡あたり年200円。200㎡を超えた部分は、同じ1㎡が年400円。ちょうど2倍です。

これは1㎡6万円と置いた場合の金額です。地価が2倍の土地なら、上乗せも2倍になります。

建ぺい率というのは、その敷地に建物を建てていい割合のことです。土地のチラシには「建ぺい率60%」のように書いてあります。60%なら、100㎡の土地に建てられるのは60㎡まで。

では、30坪の平屋を建てるのに、どれくらいの敷地が要るのか。建ぺい率から逆算すると、こうなります。

建ぺい率必要な敷地(最低)坪200㎡の超過分200㎡におさまる土地より、年いくら多いか
60%165.3㎡50.0坪0㎡0円
50%198.3㎡60.0坪0㎡0円
40%247.9㎡75.0坪47.9㎡年約9,600円
※表は「建築面積=延床」と置いた概算です。軒の出などで、実際の建築面積はもう少し増えます。金額は、土地の評価額を1㎡6万円と置いた場合のものです。

建ぺい率50%だと198.3㎡で、200㎡のぎりぎり内側です。駐車場をもう1台分(約15㎡)足すだけで超えます。といっても、超えた15㎡分の上乗せは1㎡あたり年200円ですから、年3,000円ほど。驚く額ではありません。ただ、これは土地を買った時点で決まってしまう数字です。

カルタ

💰 不動産FPカルタの解説

ここまで都市計画税を込みで計算してきましたが、この税金を課していない市町村もあります。かかるかどうかは、その土地が市街化区域の内側かどうかで変わります。気になる土地が見つかったら、市町村の窓口で聞くのがいちばん早いです。
なお、都市計画税のほうも同じ形で軽くなります(200㎡までが3分の1、超えた部分が3分の2)。2つとも境目でちょうど倍になるので、上の1㎡あたりの金額も倍になります。

自分の土地が何坪要るかは、平屋の土地探しは50坪で足りる?契約前にハウスメーカーへ渡す数字3つにまとめています。

📌 この章の要点
土地を見に行くときは、広さと値段だけでなく、建ぺい率も一緒に控えてください。同じ30坪の平屋でも、建ぺい率の低いエリアほど、必要な敷地は200㎡の外へ押し出されます。

新築の3年間だけ、家の税金は半分になる

土地の割引はずっと続きます。一方、建物の割引には期限があるんです。新しく建てた家は、建物にかかる固定資産税が3年間だけ半分になります。表の1〜3年目の金額にも、この割引が入った状態です。

もうひとつ、期間が延びる家があります。長期優良住宅です。長く住み続けられる家として認定を受けた住宅のことで、断熱や耐震、メンテナンスのしやすさに基準があり、着工の前に申請します。取れるかどうかは会社と仕様で変わるので、打ち合わせで「うちは長期優良を取りますか」と聞けば、その場で答えが返ってくるはずです。この認定があると、半分になる期間が3年から5年に延びます。

(この減額の対象になるのは、2031年3月末までに新築された住宅です。広さは40㎡以上240㎡以下で、30坪=99.17㎡はこの中に収まります。いまから建てる家なら、まず外れません。)

この割引が効くのは、2つのうち固定資産税のほうだけです。都市計画税は、最初から最後まで同じ金額がかかり続けます。だから3年が終わっても、納税通知書がまるまる倍になるわけではありません。

長期優良住宅については、もうひとつ知っておいてほしいことがあります。一般の3年間の減額は、こちらから何もしなくても適用されます。知らなくて損をすることはありません。

一方で、長期優良住宅の「5年間」のほうは、期限までに申告することが要件です。認定を取っただけでは延びません。新築された日から、新しく固定資産税がかかる年度の初日が属する年の1月31日までに、書類を添えて申告書を出します。

営業をしていた頃を振り返ると、長期優良の認定を取ったお客様に、この申告の話まで伝えられていたかどうか、正直あやしいです。

延びる2年分がいくらになるかも出しておきます。さきほどのモデルなら、平屋で19.6万円。評価額が高くなりやすいぶん、平屋のほうが延長の効きは大きくなります。

📌 この章の要点
3年間の割引は、黙っていても付きます。自分で動く必要があるのは、長期優良住宅の5年のほうだけ。そして半分になっているのは、納税通知書に載る2つの税金のうち、片方だけです。

4年目、同じ家のまま納税通知書が1.5倍になる

減額は、4年目に届く納税通知書から外れます。毎年春ごろ、市町村から届くあの紙です。家も暮らしも去年と同じなのに、金額だけが変わって届きます。

さきほどのモデルで見てみます。

建物の税額は、14.0万円 → 23.8万円。1.70倍です。
土地を含めた合計は、17.96万円 → 27.76万円。約1.55倍。
(表では、この2つを約18.0万円・約27.8万円と丸めています)

2倍にならないのは、半分になっていたのが固定資産税の側だけだからです。

増える金額のほうが、たぶん分かりやすいと思います。4年目に増えるのは、平屋で年9.8万円。月にすると約8,200円です。平屋と2階建ての差(年3.4万円)より、ずっと大きい。

しかも、この日程を前もって知らせてくれる相手がいません。住宅会社の説明は引き渡しで終わり、市町村は決まった通知を送るだけ。「3年後に上がりますよ」と言う人が、この流れのどこにもいないんです。

もうひとつ、時間のズレがあります。住宅ローン控除との重なりです。

2030年末までに入居する新築なら、住宅ローン控除は13年間続きます。固定資産税の減額が終わるのは、その4年目。ローン控除がまだ8年ぶん残っているうちに、固定資産税のほうだけが先に本来の額へ戻ります。

入居の年がずれても、この順番は変わりません。年だけがずれます。

では、そのあとは年数とともに安くなっていくのか。そう単純でもありません。

建物の評価額を見直すのは、毎年ではなく3年に1度です。年数が経てば下がる仕組みなのですが、資材と職人さんの人件費がここまで上がると、その下げ幅を値上がりが打ち消してしまいます。建て替えたわけでもないのに評価額が上がることはないので、経年による下げ幅より値上がりが大きければ、そのぶん前年の評価額のまま据え置かれます。

なお、平屋と2階建ての差のほうは、4年目以降で年3.4万円。評価額が下がっていけば、この差も少しずつ縮んでいきます。

4年目に上がることが先に分かっていれば、その分は3年間のうちに家計へ組み込んでおけます。この記事で4年目の金額まで出したのは、そのためです。

毎年かかり続けるお金は、税金だけではありません。修繕費のほうを比べた記事もあります(→平屋と2階建て、老後に効くのは階段ではなく修繕費!)。

📌 この章の要点
4年目に変わるのは金額だけで、税率も家も去年のままです。3年間の割引が、決められたとおりに終わった結果です。

会社が変われば、出てくる図面の形も変わる

4年目の段差は、もう動かせません。動かせるのは、その手前——記事の前半で書いた「形」のほうです。

ただ、ひとつ困ったことがあります。凹凸を減らす。屋根をシンプルにする。どれも、実際に線を引くのは住宅会社の設計です。しかも前に書いたとおり、その打ち合わせで税金の話は出てきません。

打つ手はあります。複数のハウスメーカーに、同じ条件で間取りプランを出してもらうこと。同じ30坪の平屋でも、会社によって出てくる形は違います。

凹凸の少ない案を選べ、という話ではありません。形の違う図面が何枚か並んで初めて、「この中庭を選ぶと、毎年これくらいの側に寄る」と分かったうえで決められるようになります。

私が長くおすすめしているのが、タウンライフ家づくりです。

タウンライフ家づくりの申し込みページ。右下に資金計画・間取りプラン・土地探しの3つのサムネイルが並んでいる

希望する条件を1回入力すると、提携している住宅会社が「家づくり計画書」を作って送ってきます。届くのは、公式に登録のある「1,300社以上」の会社の中からだけで、自分の市区に何社いるかは公開されていません。画像の右下に小さく並んでいる3つが、届くものの中身です。

間取りプランは、入力した条件で描かれた図面です。同じ30坪の平屋でも、会社ごとに形の違う図面が並びます。この記事の用事は、ここにあります。

資金計画は、建物と土地を合わせた総額と、月々の返済の見込みです。

土地探しは、その間取りが入る土地の情報です。

✍️ 本気度が伝わる「要望欄」の書き方(コピペOK)

タウンライフ家づくりの要望欄の入力画面。赤い枠の自由記入欄に希望を書き込む

▲赤い枠が要望欄です。ここに、下の文章を貼り付けます。

👇 以下の文章を要望欄にコピーして使ってください。

平屋を希望しています。
・延床は◯坪くらい(家族は◯人です)
・できるだけ凹凸の少ない、四角に近い形でお願いします
・屋根も、できるだけシンプルな形が希望です
・敷地は◯坪くらいを考えています(建ぺい率◯%のエリアです)

最後の1行は、さきほどの200㎡の話とつながります。建ぺい率を書いておけば、届いた土地の情報をご自分の物差しで確かめられます。

なお、「税金が安くなるプランをください」と書く必要はありません。会社はそういう出し方をしませんし、そう頼まなくても、凹凸の少ない形が希望だと、図面に反映してもらえるよう要望欄に書いておきます。

最後に、正直なところをもう一つ書いておきます。届くのは間取りプランであって、税額の見積もりではありません。税額を決めるのは市町村で、それは家が建ってからです。ここでできるのは、図面の形を自分で選べる状態を作っておくことまでになります。

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形を選ぶには、比べる相手が要ります。それができるのは、契約より前だけです。

よくある質問(Q&A)

Q1. 30坪の平屋だと、毎年いくらくらいの固定資産税を見込んでおけばいいですか?
A. この記事の試算では、土地と建物を合わせて、減額を受けている3年間で年18万円ほど、4年目からは年28万円ほどです。ただし建物の評価額も土地の評価額も市町村が決めるので、お住まいの地域と土地の値段で変わります。

Q2. 30坪の平屋で、評価額に効くのはどこですか?
A. 同じ30坪でも、凹凸を減らして外周を短くすると、外壁も基礎の立ち上がりも減ります。屋根の形も、複雑になるほど手間と材料が増えます。

Q3. 長期優良住宅にすれば5年に延びると聞きました。何かしないといけませんか?
A. 申告が要ります。新しく固定資産税がかかる年度の初日が属する年の1月31日までに、書類を添えて申告書を出す必要があります。認定を取っただけでは延びません。

Q4. 敷地が200㎡を超えたら、土地の税金は全部2倍になりますか?
A. いいえ、超えた部分だけです。200㎡までの分はそのままで、はみ出した㎡数にだけ倍の税額がかかります。

まとめ

はじめに書いた、差がつく4つの場所をおさらいします。

  1. 平屋にするか、2階建てにするか(基礎と屋根の量)
  2. 同じ平屋の中の形(外周の凹凸、屋根の形、家と一体の設備)
  3. 土地の広さ(200㎡の内側か、外側か)
  4. 長期優良住宅の認定と、1月31日までの申告

選べないのは、4年目だけです。このモデルでは、同じ家のまま納税通知書が約1.55倍になります。ただ、来ることが分かっている段差なら、届く前に家計へ入れておけます。

税金が高いのは、その分だけ材料と手間を使った家だからです。屋根も基礎も、平屋はそれだけ多く要ります。

同じ年3.4万円でも、気分はまるで違ってきます。「あの中庭のぶんだ」と分かって払うのか。納税通知書を見て「なんでうちはこんなに高いんだろう」と、毎年もやもやするのか。払う金額は変わらなくても、納得だけは先に手に入ります。

後悔するのは、引き換えがあったことを後から知った人のほうです。

金額そのものより、知らないまま形が決まっちゃうほうがイヤだな…。
平屋は税金が高いから…と、それだけで夢をあきらめてほしくありません。あなたの平屋づくりが、納得のいくものになるよう応援しています!

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元ハウスメーカー営業がつくった
「家づくりの道具」4点

家づくりは、ほとんどの人が一生に一度です。だから、会社の比べ方も、担当者への聞き方も、誰にも教わらないまま本番が始まります。
私が売る側にいたころ、「お客様がこれを持っていたら、話がまるで違ったのに」と思っていたものを、4つの道具にまとめました。

  • わが家のライフプランシート(Web)
    年齢と年収を入れて、建てたい価格帯(ローコスト・中堅・大手)を選ぶだけ。「わが家は、いくらまでの家なら無理なく建てられるのか」——その上限額が出ます。
  • 後悔しないハウスメーカー比較チェックシート(PDF)
    候補の会社を「5つのものさし」と「担当者チェック」で採点して、ご夫婦で見比べられる一枚です。
  • 同じ工法メーカー早見表(PDF)
    どの会社とどの会社が同じ工法どうしなのか、36社分の一覧。相見積もりの組み方が変わります。
  • 家づくり最新データシート(Web・毎年更新)
    坪単価の相場、保証年数、火災保険が下がる「省令準耐火」など、時間で変わる数字をまとめてあります。

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