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平屋の光熱費は高い?屋根と床が2倍のハンデを契約前に消す3つのコツ

平屋の光熱費は高い?屋根と床が2倍のハンデを契約前に消す3つのコツ

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家づくりを調べ始めると、よく出てくるのが「平屋は光熱費が安い」という話です。

家を売る側にいた私からすると、この説明が出てくる場面は決まっています。見積書を開いたお客様の手が止まった…その直後です。

私はすかさず「そのぶん、住んでから安いですから」とフォローするわけですが、今思い返しても、この一言を言わずに見積書を渡したことはなかったかもしれません。

さて、この「平屋は光熱費が安い」という営業トーク。白状すると、嘘ではありませんが、結構厚めのオブラートに包んでいました。

仮に同じ床面積の「平屋」と「2階建て」があったとして、外気に触れる面は平屋のほうが約1.2倍広くなります。すると、逃げていく熱の量も平屋のほうが多くなってしまうんです。

しかもその差は、断熱等級の数字を見ても分かりません。

同じ延床30坪で比べた平屋と総2階の外皮面積の内訳

🏠 この記事でわかること

  • 同じ30坪でも、外気に触れる面は平屋のほうが約1.2倍広いこと(屋根と床は、2階建ての2倍)
  • その広さが、カタログに刷ってある断熱の数字(断熱等級・UA値)に出てこない理由
  • 平屋のハンデを、契約前の図面のどこで埋めればいいか
目次[閉じる]

「平屋は光熱費が安いですよ」と言われるのは、たいてい見積書を見せた直後

まず、初期費用の話をしましょう。

平屋は、同じ延床の2階建てより坪単価が上がります。基礎と屋根が2倍要るからです。30坪の総2階(1階と2階が同じ大きさの2階建て)なら基礎も屋根も15坪分で済むところ、平屋は30坪分(総額の組み立ては30坪の平屋の総額に書きました)。

平屋って光熱費が安いんでしょ? みんなそう言ってるじゃん。
安くなる家もあります。ただ、その説明が出てくる場面を思い出してみてください。

見積書を見せた直後に聞かれるのが、「同じ30坪なのに、なんで平屋のほうが高いんですか」です。

金額の話だけで答えても、お客様は納得してくれません。そこで持ち出すのが、住んでからのランニングコストです。見積書に添える光熱費のシミュレーションは、安心してもらうために作る資料でした。私も使っていました。嘘を書いた覚えはありませんが、都合の悪い面を書かなかった自覚はあります。

「エアコン1台で家中まかなえます」を決めているのは、間取りと使い方

エアコン1台で家じゅうの温度がそろうかどうかは、次の3つで決まります。

  • 空気が家じゅうを回れる間取りか
  • 隙間が塞がれているか
  • 24時間つけっぱなしにできるか

ここに、平屋かどうかは入っていないんですよ。廊下で仕切って個室のドアを閉めるなら、平屋でも、エアコン1台で家じゅうをまかなう前提が崩れます。

エアコン1台でいけるって言われたよ。
間取りが決まる前に言われたのなら、それは誰の家にも言えるセリフです。あなたの家の話になるのは、間取りが決まってからですよ。

そして商談でこのセリフが出るのは、たいてい間取りが決まる前。順番が逆なんですよね。

📌 この章の要点
「そのぶん光熱費で安くなりますから」は、見積もりの高さを引き受けてもらうための言葉でした。エアコン1台で足りるかどうかも、平屋か2階建てかではなく間取りと使い方で決まります。ここから先で、その”安さ”の中身を実際の数字で確かめていきます。

同じ30坪なのに、外気に触れる面は平屋のほうが約1.2倍

外気に触れている面のことを「外皮」と呼びます。屋根(または天井)、外壁、床(基礎)、窓やドア。この4つを足した面積が、家が熱を出し入れしている面の広さです。省エネ基準の計算も、ここを足すところから始まります。

同じ延床でそろえて比べると、こうなります。屋根も床も、平屋は2階建てのちょうど2倍。外壁だけは、2階建てのほうが約1.4倍広い。そして足し合わせた外皮の合計は、平屋のほうが約1.2倍です。

屋根と床が2倍になる理屈は単純で、延床が同じなら平屋の建築面積は総2階の2倍だからです。屋根の勾配や階高がどうであっても同じ。外壁が逆転するのは形の話で、正方形なら1辺の比は√2対1。平屋は1層、総2階は2層ですから、周長が減るより高さが2倍になるほうが効いてくるんですね。

屋根外壁床(基礎)合計
平屋約114㎡約120㎡約99㎡約333㎡
総2階約57㎡約169㎡約50㎡約276㎡
当サイトの試算です。延床30坪(99.17㎡)/平面は正方形と仮定/外壁の高さは1層あたり3.0m/屋根は勾配なりの面積として係数1.15を掛けた(公的に定められた値はなく、こちらで仮に決めた数字です)/屋根断熱のケース/窓・玄関は外壁から差し引いていない。これらの条件を変えると、倍率は1.14〜1.26の間で動きます。

天井断熱を選ぶと上面が水平になるぶん、この倍率は少し下がります。それでも上を向いた面が2階建ての2倍あることは、屋根断熱でも天井断熱でも同じです。

面積の話には、売る側の癖があります。「平屋は外壁が少ないから塗装のメンテ費が安い」。外壁に限ればそのとおりですし、私も外壁の面積の話はしました(平屋と2階建ての30年の修繕費で計算しています)。ですが、屋根と床まで足した「外気に触れる面の合計」で話した記憶がない。面積は、コストの話をするときにだけ顔を出して、熱の話になると引っ込みます。外壁を見て「平屋は面積が小さい」と言うのは、屋根と床を数え忘れているという意味です。あなたが今もらっている資料に、屋根と床の面積は載っていますか。

「屋根と床は2倍」だけは、どんな条件で計算しても動かない

上の表は、条件を仮に決めて計算した一例です。その条件を変えると、倍率は1.14〜1.26の間で動きます。だから本文でも「約1.2倍」までしか言いません。ただ、屋根と床が2倍という部分は、形にも勾配にも階高にも左右されない。ここが、この記事でいちばん頑丈な数字です。

📌 この章の要点
同じ延床でも、外気に触れる面(外皮)は平屋のほうが約1.2倍広くなります。屋根と床がちょうど2倍になることは、どんな条件で計算しても動きません。この差はコストの話にはよく出てきますが、熱の話ではほとんど語られません。次は、この広さが断熱の数字にどう関わるかを見ていきます。

「うちは断熱等級6です」——その数字に、面積の広さは入っていない

UA値とC値

打ち合わせで断熱の話になると、話題はたいてい「等級」と「UA値」に集まります。私も比較表を作って、隣の欄の数字より小さいことを強調していました。ただ、その数字がどうやって作られているか、打ち合わせで説明された記憶はありますか。

UA値というのは、家全体から逃げていく熱を、外気に触れる面の広さで割った数字です。小さいほど性能がいい。省エネ基準の計算方法は国の技術資料(建築研究所、2026年4月版)で定められていて、UA値の出し方もそこに書かれています。

大事なのは、これが1㎡あたりの成績であって、面積が広ければ逃げる熱はやはり多いということです。

車の燃費と同じだと思ってください。カタログに「20km/L」と書いてあっても、それだけではガソリン代がいくらになるかは分かりません。毎日どれだけ走るかが決まって、はじめて金額になります。燃費は「1リットルあたり」の成績で、走る距離のほうは、その数字に入っていないからです。

UA値もこれと同じです。20km/Lが「1リットルあたり」の成績なら、UA値は「1㎡あたり」の成績。その家に何㎡あるかは、この数字に入っていません。

平屋は2階建てに比べて、外皮の合計が約1.2倍。燃費のたとえで言うなら、平屋は「毎日1.2倍の距離を走る車」です。カタログの燃費(UA値)が同じでも、ガソリン代(逃げる熱の量)は1.2倍かかってしまうんです。

カルタ

💰 不動産FPカルタの解説

6地域(東京や大阪など)の等級6はUA0.46です。ここから先は当サイトの試算になります。平屋の外皮が2階建ての1.2倍とするならば、等級6の平屋が失う熱は、UA0.56の2階建てと同じ量になります。2階建ての等級6に並ぶには、UA0.38が要る計算です。同じ等級6でも、平屋のほうが逃がす熱は多い。等級の数字には、このような差は表れません。

計算根拠の参照元:建築研究所「平成28年省エネルギー基準に準拠したエネルギー消費性能の評価に関する技術情報(住宅)」第三章第二節 外皮性能 Ver.13(URLは記事末尾の出典欄に記載)

じゃあ営業さんは、わざと黙ってたってこと?
そう思いたくなりますよね。でも、たいていは違います。UA値は面積で割った後の数字なので、割る前に何があったかは営業の手元に届いていないんです。

平屋は、表示されている等級より”半段下”だと思っておくと、選び方がぶれません。等級の表示そのものは正しい数字です。UA値は面積あたりの成績なので、そう出るのが当然。総量で比べるときは半段下に見ておく、という話です。なお、ここで約1.2倍になっているのは温度差1度あたりに逃げる熱の量で、光熱費の倍率はまた別の話。そちらは最後の章で扱います。

なぜ、この話が打ち合わせで出てこないのか。外皮の計算は営業の仕事ではないからです。設計や性能の担当が計算ソフトに入力して出す。営業の手元に返るのは「等級6が取れました」という一行だけ。悪意で隠しているのではなく、見なくても売れてしまう。私はそちらのほうが根が深いと思っています。

その等級は、あなたの間取りで計算した数字か

展示場で「UA値はいくつですか」まで聞ける人は、かなり詳しいほうです。そこにもう一問。

「この数字は、うちの間取りの外皮面積で計算した値ですか。モデルプランの値ですか」

カタログのUA値は、たいていメーカーの標準プランの値です。あなたの間取りの数字ではありません。平屋は間取りの形(横長など)によって外気に触れる面が大きく変わるので、必ず「自分の図面の数字」を出してもらうことが大切です。

等級7まで上げれば追いつくの?
追いつきます。ただ、等級を上げるのか、屋根と窓から手を付けるのか。順番は最後の章で。

📌 この章の要点
UA値は逃げる熱の合計を外皮面積で割った数字なので、外皮が広いこと自体は表示に出てきません。同じ等級6でも、平屋のほうが逃がす熱は多いので、表示された等級より半段下だと思っておくと選び方を間違えません。次は、その広い屋根が夏にしていることです。

太陽光が載るあの屋根は、夏のあいだ何をしているのか

広い屋根は夏の日射を受ける面でもある平屋

平屋の商談で屋根の話が出るのは、太陽光を勧めるときです。私が営業をしていた頃、屋根の話をするのはその場面だけでした。発電量という数字にすぐ変換できる、数少ない”売りやすい長所”ですから。

ですが、太陽光を載せられる面と、夏に日射を受ける面は、同じ面です。

真夏の駐車場を思い出してください。同じ車の同じ塗装なのに、ボンネットは触れないほど熱くて、ドアは触れます。上を向いた面と横を向いた面とでは、受ける日射がまるで違うからです。

省エネ基準の計算も、そこを数字にしています。夏に同じ面積が受ける日射量を方位ごとに係数にしていて、上を向いた面が1.0、南向きの壁は0.434(6地域)。同じ1㎡でも、上を向いていれば約2.3倍を受けている計算です。「南向きの窓は夏暑い」は誰でも知っていますが、屋根はその倍以上。その面が、平屋では2階建てのちょうど2倍あります(室温が何℃上がるかは、通気層や小屋裏の換気、庇ひさしの設計で変わるので、ここでは言いません)。

業界が語る順番を並べ替えると、はっきりします。「屋根が広い→太陽光が載る→光熱費が下がる」ここまでは言う。「屋根が広い→夏の日射を受ける面も広い→冷房の負荷が増える」ここは言わない。しかも予算オーバーの調整でいちばん先に候補に挙がるのは、屋根や天井の断熱の厚みと庇です。見た目が何も変わらないので、削っても揉めない。売る側が押し切るというより、双方が納得して落ちていく項目なんです。平屋にとっては、削ってはいけないところが、いちばん削られやすい。順番が逆ですよね。

何kW載るかを決めるのは、屋根の広さより形のほうです。売る側が言わないなら、買う側が先に聞いてください。「この屋根、夏の熱はどう処理する設計ですか」。

📌 この章の要点
太陽光を載せられる面と、夏に日射を受ける面は同じ面です。屋根や天井の断熱、庇は予算調整で真っ先に候補に挙がりますが、平屋にとってはいちばん削ってはいけないところでもあります。次は、太陽光とセットで語られがちな「深夜の安い電気」の話です。

平屋をオール電化にしたら電気代は下がる?「夜が安い」は、もう昔の話

オール電化なら夜の電気が安いんでしょ? だからお得って聞いたよ。
その”安い夜”、いま何時から何時だと思っていますか。

オール電化は、給湯と暖房を電気に寄せる選択です。暖房を電気に寄せるということは、外気に触れる面が約1.2倍ある平屋では、その広い面から逃げる分まで電気で払うことになります。それでも成り立つのは、電気そのものを安く買えるときです。平屋+オール電化の相談で前提になっているのも、たいてい「深夜の安い電気で沸かす」という考え方でしょう。ところが、その前提が制度の側で先に変わっています。

その「電化上手」には、そもそももう入れません。東京電力エナジーパートナーの料金表によると、新規の受付が終わったのが2016年3月31日。契約中の人は続けられますが、転居先では使えない。これから建てる人は、あの「電化上手」には入れません。

代わりに入るスマートライフS/Lで単価が下がるのは、午前1時から午前6時までの5時間だけ。旧「電化上手」の夜間は午後11時から午前7時までの8時間でしたから、眠っている時間の使い方まで変わります。割引の幅も、想像より小さいはずです。夜間が27.86円、昼間が35.76円。差は8円ほど、率にして2割強(2026年8月時点・東京電力エリアの単価)。「深夜電力は3分の1」という感覚のまま計算していると、見込みが倍近く狂います。

自分の見込みを置く基準も出しておきます。総務省の家計調査(2025年平均)では、二人以上の世帯の電気代は月13,218円。2人で12,144円、4人で13,928円です。ただしこの統計は住居形態を分けていないので、「平屋だからいくら」という数字は存在しません。

蓄電池やV2Hまで考えている方はV2Hで後悔する人の共通点へ。設備を載せた後の固定資産税も、別にまとめてあります。

太陽光を載せるなら、夜が安くなるのを待つより、昼につくった電気をそのまま使うほうが理屈は通ります。ただ、そこでも先にくるのは屋根の断熱と日射の処理です。そして光熱費のシミュレーションを見せられたら、単価と時間帯だけは確かめてください。「この試算、いつの料金プランの、何時から何時までの単価で計算していますか」。

📌 この章の要点
「深夜の電気は安い」という前提そのものが、いまのプランでは午前1時から6時までの5時間・約22%引きまで縮んでいます。外皮が広い平屋は暖房の負荷もそのぶん大きいので、電気代の見込みは試算の前提を確かめてから持ってください。最後に、平屋のハンデをどこから埋めるかを整理します。

では、どこにお金をかけるのか——先に「効く範囲」の天井を確認

お金のかけ方を決める前に、断熱がどこまで効くのかを押さえておきます。家庭で使うエネルギーのうち、暖房と冷房は合わせて28.7%(資源エネルギー庁のエネルギー白書2024/2022年度)。残りの7割は、お風呂のお湯・冷蔵庫・照明・料理です。断熱材を厚くしても、この7割は動きません。つまり冷暖房のエネルギーを3割減らせても、家庭全体では8.6%。

ここで扱っているのはエネルギーの消費量で、光熱費の金額は基本料金や単価の構成が絡むぶん、別の動き方をします。それでも、断熱で動かせる範囲が家庭のエネルギーの3割弱までという天井は、どちらで見ても同じです。だから私は「断熱で光熱費が半分になる」とは書けません。断熱は”元を取る”話というより、”ハンデを埋める”話です。約1.2倍のハンデをゼロに戻す作業だと考えると、判断の軸が定まります。

  • 上を向いた面から手を付ける。 平屋のハンデの正体は、屋根と床が2倍あることです。屋根・天井の断熱の厚みと日射の処理は、予算調整のリストから外しておいてください。
  • 窓は、各社を同じ土俵に載せる物差しにする。 窓も外皮の一部で、しかも各社の見積に必ず仕様が書かれている項目です。サッシとガラスの種類を並べて、同じ条件で比べさせてください。
  • 等級の数字を、自分の間取りで出してもらう。 これは会社を絞ったあとの話です。外皮の計算には、部位ごとの面積と仕様が確定した設計図が要ります。平屋は表示より半段下、という前提で見比べてください。

ZEHの損得や35年の試算まで踏み込みたい方は平屋のZEHは元が取れるのかへ。

カルタ

💰 不動産FPカルタの解説

平屋をやめろとは言っていません。ワンフロアの暮らしやすさは本物ですし、空調が回りやすいのも事実です。言いたいのは、外気に触れる面で2割ほどのハンデを背負ってスタートする、ただそれだけ。ハンデがあると分かっていれば、その分は埋められます。埋める手立ては全部、契約前の図面の上にあります。

壁の中の断熱材と屋根の断熱は、引き渡しの後から手を入れようとすると、壁や天井を壊す工事になります。図面の上なら仕様を1行変えるだけの話が、住み始めてからは工事になる。この差が大きいんです。

結局、どこから金かければいいの?
上からです。平屋のハンデは、上を向いた面が2倍あることなので。

📌 この章の要点
断熱で減らせるのは家庭のエネルギーの3割弱までが天井なので、「断熱で光熱費が半分」にはなりません。平屋の断熱は元を取る話というより、約1.2倍のハンデを埋める話です。埋める場所は契約前の図面の上にしかありません。

間取り図と各社の断熱仕様書を並べて比較している様子

ただ、その「上を向いた面の断熱をどこまで厚くするか」「窓をどこまで揃えるか」は、1社の展示場を回っているだけでは比べられません。

幸い、この2つは各社が標準仕様として持っている数字です。カタログや仕様書に書いてあるので、気になる会社の分を集めて、同じ紙の上に並べてみてください。屋根と天井の断熱材は「種類と厚み」、窓は「サッシとガラスの種類」。この2行だけで、各社が平屋の何を分かっているかが見えます。

そこで差が付いた会社に、次の打ち合わせでこう聞いてください。「この断熱仕様で、うちの間取りのUA値はいくつになりますか」。ここまで来て、はじめてあなたの家の数字が出てきます。

光熱費以外の平屋の心配ごとは、こちらにまとめてあります。

💡 光熱費を詰める前に、平屋そのもので後悔しないために。
住んでから気づく平屋の失敗は、そのほとんどが契約前の図面で直せます。

平屋の失敗6つ:契約の前 全部直せる

👉平屋の失敗は住んでから気づく!ハウスメーカーとの契約前に直せる6つ

よくある質問

平屋と2階建て、結局どっちが電気代は安いんですか?
同じ断熱仕様で建てたなら、平屋のほうが不利です。逃げる熱の総量が約1.2倍ありますから。空調が回りやすい分でどこまで取り返せるかは間取りと使い方次第ですが、私は「平屋は負けている状態から始まる」と考えて、そのぶん屋根と窓に予算を寄せてくださいとお伝えしています。比べるなら、家の形より屋根の断熱の厚みです。

屋根断熱と天井断熱、平屋ではどちらを選ぶべきですか?
上を向いた面が2階建ての2倍あることは、どちらを選んでも同じです。天井断熱は上面が水平になるぶん面積が少し減りますが、その代わり小屋裏をどう換気するかの設計が要ります。どちらを選ぶかより、その面の断熱の厚みを予算調整で削らないこと。平屋ではそちらのほうが効きます。

横に長い平屋と、正方形に近い平屋では違いますか?
屋根と床の面積は同じですが、細長くするほど外壁が増えるので、外皮の合計は増えます。間取りを横に伸ばした打ち合わせの日は、その図面でUA値を出し直してもらってください。カタログの数字は、もう別の家の数字です。

まとめ|平屋は約2割のハンデを背負って始まる。埋める場所は、図面の上にしかない

  • 同じ延床なら、平屋は屋根も床も2階建てのちょうど2倍。足すと外気に触れる面は約1.2倍
  • その差はUA値にも等級にも出てこない。平屋は表示より”半段下”で見る
  • 太陽光を載せられる面は、夏に日射を受ける面と同じ面
  • 「夜の電気が安いから」は、いまのプランでは午前1時〜6時の5時間・約22%引きの話

見積書を見せた直後に出てくる「そのぶん住んでから安いですから」。あの一言に、面積の話は一度も入っていません。入れるのは、聞く側です。あなたの平屋が、冬は暖かく、夏に焼けない家になるよう応援しています。

出典:建築研究所「平成28年省エネルギー基準に準拠したエネルギー消費性能の評価に関する技術情報(住宅)」第三章第二節 外皮性能 Ver.13(2026年4月) https://www.kenken.go.jp/becc/documents/house/3-2_260401_v13.pdf

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元ハウスメーカー営業がつくった
「家づくりの道具」4点

家づくりは、ほとんどの人が一生に一度です。だから、会社の比べ方も、担当者への聞き方も、誰にも教わらないまま本番が始まります。
私が売る側にいたころ、「お客様がこれを持っていたら、話がまるで違ったのに」と思っていたものを、4つの道具にまとめました。

  • わが家のライフプランシート(Web)
    年齢と年収を入れて、建てたい価格帯(ローコスト・中堅・大手)を選ぶだけ。「わが家は、いくらまでの家なら無理なく建てられるのか」——その上限額が出ます。
  • 後悔しないハウスメーカー比較チェックシート(PDF)
    候補の会社を「5つのものさし」と「担当者チェック」で採点して、ご夫婦で見比べられる一枚です。
  • 同じ工法メーカー早見表(PDF)
    どの会社とどの会社が同じ工法どうしなのか、36社分の一覧。相見積もりの組み方が変わります。
  • 家づくり最新データシート(Web・毎年更新)
    坪単価の相場、保証年数、火災保険が下がる「省令準耐火」など、時間で変わる数字をまとめてあります。

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