この記事は、住宅に関する有益な情報をFPの視点でわかりやすくお届けすることを目的として作成しています。
この記事には広告が含まれます。
【PR】
こんにちは!このブログも10周年。
元ハウスメーカー、今不動産特化FPのカルタです!

旗竿地というと、「安くて日当たりの悪い土地」というイメージがあるかもしれません。
そんな土地を買って本当に大丈夫?住んでから後悔しない?と不安になりますよね。




私がハウスメーカーの営業マンだった頃、あるご夫婦(佐藤さん:仮名)から「旗竿地を買おうか迷っている」と相談を受けたことがありました。


佐藤さんには小学生のお子さんがいて、「学区を変えないこと」が第一条件。それを満たした上で駅まで10分以内という文句なしの好立地だったのですが、そこが旗竿地でした。
先にお伝えしておくと、旗竿地の住み心地は、土地の形そのものではなく、隣人や周辺環境といった条件次第で大きく変わります。
なので、「旗竿地だから良い・悪い」と単純に割り切れるものではありません。
大事なのは、購入前にそれらの条件をどこまでしっかり押さえられるかです!
最終的に、佐藤さんは旗竿地を買うことにしました。
そして家を建ててから3年後、OB訪問イベントでお会いした際には、「今の家にとても満足しています」と、嬉しい言葉をいただきました。
この記事では、佐藤さんが旗竿地の購入にあたってどんな不安を抱え、私と一緒にそれをどうやって解決していったのか、実体験をもとにお伝えしていきます。
🏠 この記事でわかること
- 旗竿地を検討する人が抱えがちな「5つの不安」の正体
- 【実体験】間取りの工夫や事前の行動で5つの不安を解消する具体策
- 買ってから後悔した失敗事例と、絶対に外せないチェックポイント
- 旗竿地特有の「見えないコスト」と、購入前にプロ(ハウスメーカー)を頼るべき理由
旗竿地を検討するときの5つの不安
私の経験上、旗竿地を提案したとき、不安に思われる点は特に次の5点です。
- お隣りが近い
- 日当たりが悪い
- 防犯に弱い
- 安物買いだと思われそう(世間体)
- 駐車がしにくい




「お隣が近い」不安
旗竿地となると、隣家に囲まれる配置になり、どうしても隣の人との距離が近くなります。「隣人がどんな人か」は、旗竿地では、一番気にかけるべきポイントだと思ってください。
特に旗竿地の「竿(通路)」の部分では、トラブルが起きがちです。隣の人が境界を越えて私物を置いてしまい車の出し入れが難しくなったり、お隣のゴミ出しの仮置き場がこちらの通路のすぐ近くで、ニオイが気になってしまうということもあります。なので、隣人のなかでも、竿の部分に隣接する家に住む方の人柄は特に押さえておきたいところです。
「日当たりが悪い」不安
「日当たりが悪いのでは?」というのは、旗竿地を買おうと思ったときに、まっさきに思い浮かべる不安かもしれません。奥まった土地というだけで、なんとなく薄暗いイメージを持ってしまいますよね。
実際のところ、日当たりは土地の形そのものではなく、建物の配置・窓の向き・竿部分がどちら向きに伸びているかで大きく変わります。同じ旗竿地でも、南に開けた条件なら想像以上に明るい家になりますし、逆に四方を建物に囲まれた条件なら工夫が必要になります。「旗竿地だから暗い」と一括りにするのは、まだ早いです。
「防犯に弱い」不安
「人目につきにくい=プライバシーが保てる」のは旗竿地のメリットですが、反対に「人目につきにくい=空き巣に狙われやすいのでは」という不安もあります。だから、旗竿地は防犯対策をセットで考える必要があります。
「安物買いだと思われそう」な不安
「旗竿地は安い」というのが、一般的な認識です。だからそこに住むこと自体、「なんだか恥ずかしい」とか「安い土地を買ったんだな」と思われるのでは?と心配される人もいます。
「駐車がしにくい」不安
旗竿地には駐車の悩みも多いです。竿部分の間口幅が2.5mほどしかない土地だと、コンパクトカーなら大丈夫かもしれませんが、一般的には通行がぎりぎりになります。
また、縦列駐車をすることになるので、2台以上車のあるご家庭なら、車の入れ替えが面倒かもしれません。朝の忙しい時間帯にそれはしたくないですよね。




旗竿地はこのように、使いづらいイメージがあるかもしれませんが、裏を返せば、この5点をクリアできるようなら、旗竿地は決して悪い土地ではありません。
それでは、冒頭でご紹介した佐藤さんが、これらの不安をどう解消していったかをみていきましょう!
旗竿地5つの不安をどうやって解消する?
「隣家の人柄が心配」なのは、直接会って解消した
旗竿地を検討する上で、最優先でクリアにしたいのが「隣人問題」です。
もしお隣が「一癖も二癖もあるような人」だった場合、その土地の購入はきっぱり見送るべきだと私は思っています。それだけ旗竿地の隣人の影響は大きい。
なので、私が旗竿地でマイホームの計画を進める際は、その土地を取り囲むすべての隣家へ、直接話を聞きに行っていました。
竿部分に接する隣人が一番の重要人物
佐藤さんが検討しているのは、3軒の家に囲まれる旗竿地だったのですが、3軒ともなかなか会えず(居留守かもしれませんが…)、最終的に1軒だけ、ちょうど庭先に出ておられたときに話をすることができました。
その方は、突然声をかけたのに気さくに応じてくれ、当時まだ空き地だったその土地を、小さなお子さんの遊び場として使ってしまっていると話してくれました。続けて、「車の出し入れのときだけ、気をつけてもらえたら」とのこと。
迷惑がっている口調もなく、むしろこちらを気遣うような話し方で、人柄としては全く問題なさそうです。
他の2軒も3回ほど訪ねてみたのですが、残念ながら、話はできずじまいでした。
ただし、一番影響が大きいと思っていた「南側の竿部分に接する隣人」の人柄が良さそうだったので、「この土地の隣人問題は大きなリスクなし」と判断しました。


💰 不動産FPカルタの解説
直接、聞くのは怖い!と思うかもしれませんが、何千万円という大きなお買い物をするための準備ですから、そこは勇気を持ちましょう。買う気を見せれば、不動産会社の担当者が代行してくれるかもしれませんし、なんなら私のときのようにハウスメーカーの営業マンが協力してくれるかもしれませんよ。
日当たりは、2階リビング×勾配天井×ハイサイドウィンドウで確保
日当たりに関しては、間取りの工夫次第でクリアできるケースが多々あります。
佐藤さんには、その旗竿地を買う前に「この土地ならどんな間取りができるのか」図面を引いてみたところ、具体的なイメージが掴めたようでした。
そもそも旗竿地は、周辺の地価より2割ほど割安です。そのため、浮いた資金を建物のデザインやインテリアに回せる大きなメリットもあります。
そのときは「開放的で明るいLDKにしたい」という佐藤さんの希望に合わせて、2階リビング×勾配天井×ハイサイドウィンドウ(高所窓)の組み合わせをご提案しました。


ハイサイドウィンドウとは、壁の高い位置に設ける窓のこと。
隣家からの視線を遮りつつ、効率よく光をとりこめます。さらに窓の下の壁面に家具を置けるため、限られた広さの間取りにも活躍します。


また、リビングの隣にはスタディコーナーを配置。これにより、お子さんが「普段過ごすのは2階、寝る時は1階」という生活動線を作りました。
寝るだけの空間なら日当たりはそこまで重要になりません。これで日当たりの問題はクリアです。




物理的に侵入できない窓で防犯性能UP
防犯において、やはり一番のキーポイントになるのは「窓」。
今回ご提案したのは2階リビングの間取りなので、1階は寝室になります。
寝室にはそこまで大きな採光が必要ありません。そこで、1階の窓は「スリット窓」と「ハイサイドウィンドウ」を組み合わせる方法をお伝えしました。つまり、1階の窓は「細い」か「高い」かで、不審者が物理的に侵入できないようにしたわけです。


さらにダメ押しとして、お庭に歩くと音が鳴る「防犯砂利」を敷き、要所に「センサーライト」を設置すれば、防犯効果はガクンと跳ね上がります。
この考え方には、佐藤さんも大きく頷きながら納得してくれました。
見えるところだけ、おしゃれにする
旗竿地で建てる家は、人から見られる部分が少なくなります。言ってしまえば、人から見える部分、つまり竿の部分のアプローチ、そこから繋がる玄関部分のデザインにだけこだわれば、コストを抑えておしゃれな雰囲気を演出できます。
佐藤さんは、私と一緒で、夫婦ともどもスタバが大好き。外観もスタバ風にしてみたらどうかと提案したところ、意気投合しました。テーマは「住宅地にひっそり佇む、おしゃれなカフェ」みたいな家です。


外観は黒一色で、ただ玄関ドアだけは、オプションで木目の大きなものを選びました。
さらに旗竿地で浮いたコストを、外構にもまわし、植栽を植えるなどおしゃれなアプローチにすれば、完璧です。
この提案も、佐藤さんはいたく納得してくれました。
見える場所(アプローチと玄関)にこだわれば、「安物買い」とは思われず、センスの良い人に見られます。
これで世間体もクリアです。




実際に駐車してみる
旗竿地を買ると、自然と「竿」の部分を駐車場にすることになります。
法的には接道幅が2mあれば家は建てられますが、駐車場として使うなら2mでは不可。駐車に必要な幅の目安は「車の全幅+1.3m」と言われているので、車種にもよりますが、できれば3.5mは確保したいところです(奥行きについては今回は問題なし)。
駐車場の不安を解消するには、自分の車で実際に駐車してみるのが一番です。事前に不動産会社の担当者に確認して駐車してみましょう。
佐藤さんの場合、乗っていたミニバンが「余裕はないけど停められる」くらいの広さでした。
それより問題は、駐車すると「奥から自転車を出しにくい」ことでした。
後日談ですが、結局佐藤さんは、住み始めてからコンパクトカーに乗り換えることになり、今は車を敷地のギリギリ端に寄せて、なんとか自転車が通るスペースを作っています。
駐車がしにくい問題は十分とはいえないまでも、クリアといって良い状況でした。
「隣人・日当たり・防犯・世間体・駐車」、この5つの不安が解消したことで、佐藤さんは旗竿地を購入することに決心しました。
旗竿地を買ったあとで後悔した事例
今回ご紹介した佐藤さんは、旗竿地で家を建てることに成功した事例ですが、上手くいかなかったこともしっかりあります。
私は、旗竿地を買うなら「隣人」に問題ないかが最優先事項だと伝えていますが、これも実体験で苦い経験があったから。
別のお客様の話ですが、その方はすでに旗竿地を購入した後で、間取りの相談がしたいと展示場に来店されました。
ただ、その土地の竿部分に隣接している家は、すでに越境して竿部分に駐輪場のように使用しているご様子。
着工前に私から自転車を退けてほしいと頼みに行ったのですが、露骨に嫌そうな顔をされて、全くの無言で自転車をどかしました。
完成後まもなく、施主様に様子を尋ねたときに、やはりお隣さんが竿部分に越境して自転車を置くので、「車がでにくいので、なんとかしてほしい」と頼んだそうです。
すると「お前のうちがうるさくて、我慢してやってるのになんだ!」と怒鳴られたとのこと。奥様に泣かれた経験があります。
その後、隣人と顔をあわせたくて、家を出入りするたびにストレスだと言っていました。
旗竿地を買う前にハウスメーカーに頼るのが大事
ここでお伝えしておきたいのは、旗竿地はいわばデリケートな土地なので、土地を買う前に、ハウスメーカーに相談してほしいということです。
今回の事例のように、買う前であれば、不安を解消する提案をすることもできますし、あるいは購入を見送るアドバイスもできます。
また旗竿地は、「見えないコスト」というものがあり、建築のプロの目でそれらをチェックもできます。
建築のプロなら、隠れたコストを見抜くことができる
旗竿地の隠れたコストには、次のようなものがあります。コストがかかるか否かを、建築のプロの目でチェックしてもらうためです。
- 高額な小運搬費用がかからないか
竿(通路)部分が狭いと重機が入れず、職人さんの手運びになるため追加費用がかかることがあります。相場としては、職人さんひとりにつき一日当たり2〜3万円程度の追加費用。私の経験でも(旗竿地ではないですが)、150万円の小運搬費用がかかったことがあります。 - インフラ引き込み工事費の増大
屋外給排水工事は、上下水道の本管から家までの距離が長くなるほど、高くなります。一般的な整形地の35坪くらいの家なら、およそ30〜60万円程度が相場ですが、旗竿地で本管まで遠い場合、100万円を越してくることもあります。 - 外構工事費のアップ
旗竿地は竿部分が長いので、その分外構費用が割高になることは覚悟しておいてください。50〜100万円くらい高くなることを想定しておきましょう。あるいは、DIYでコストダウンを図るのもありです。




これから土地探しをする場合もハウスメーカーに依頼する
今、購入を検討している旗竿地がある場合も、これから旗竿地を含めて探そうとする場合も、私はハウスメーカーを使って土地探しをすることをお勧めしています。
その理由のひとつは、先ほどお伝えした建築のプロの目で土地をチェックしてもらえること。
もうひとつは、単純にハウスメーカーが土地情報を持っているからです。
不動産会社はハウスメーカーを利用して土地を売ろうとするので、ハウスメーカーには、数多くの不動産会社から土地情報が寄せられます。
そのなかには未公開の土地情報も含まれるので、土地を探す範囲が格段に広がります。






複数のハウスメーカーに依頼する
ハウスメーカーの商品は規格が決まっているので、なかには旗竿地をうまく活かせないメーカーもあります。今後の値下げ交渉で相見積もりをとることも重要ですし、少なくとも3社には間取りを提案してもらうべきです。
ただ、比べるにも展示場に行って何度も同じ話をするのは圧倒的にタイパが悪いので、私は長年、タウンライフ家づくりという一括資料請求サービスの活用をおすすめしています。
このサービスであれば、ハウスメーカーが旗竿地に合わせたオリジナルの間取りプランを作った上で、家づくり全体の資金計画書も作って送ってくれます。
旗竿地を含めて土地探しをしたいなら、土地情報も送ってくれるので、早速登録しておきましょう。無料で使えます。


※土地がまだ決まっていなくても、間取り作成と見積もりを依頼できます。
⚠️ 隠れたコストの見抜きは、最低でも3社に間取りと資金計画を出してもらって比較するのが安心です。
\ スマホで3分! /
要望欄には、旗竿地であることや隣家との位置関係、総額でのシミュレーションを希望する旨を書いておくと、より的確な提案を受け取りやすくなります。以下をご参考にしてください。
✍️ 本気度が伝わる「要望欄」の書き方(コピペOK)
タウンライフで理想の間取りをつくってもらうコツは、しっかり要望を書くことです。


👇 以下の文章を要望欄にコピーして使ってください。
【現在の状況・家族構成】 夫婦(夫〇代、妻〇代)、子供〇人(〇歳、〇歳)の〇人家族です。 現在は賃貸に住んでおり、〇年〇月頃までの入居を希望しています。
【予算の条件】 ・総予算:土地・建物・外構・諸費用すべて込みで【 〇〇〇〇 】万円を上限としてください。 ・月々のローン返済希望額:【 〇 】万円程度に収めたいです。 ・自己資金(頭金):【 〇〇〇 】万円用意しています。 ※検討中の土地は旗竿地のため、地盤改良費・外構費・上下水道やガスの引き込み費用まで含めた総額でのシミュレーションを希望します。
【土地の条件(※旗竿地を含めて検討中)】 ・希望エリア:【 〇〇市〇〇区、または〇〇線〇〇駅周辺 】 ・通勤通学:【 〇〇駅まで徒歩〇分以内、〇〇小学校区 】 ・旗竿地の条件:竿部分の幅【 〇m 】程度、隣家との位置関係も含めて確認したいです ・駐車スペース:車【 〇 】台分(車種:〇〇)、駐輪スペース〇台分
【間取りの条件・こだわり】 ・広さ・部屋数:【 30〜35坪程度、3LDK 】希望 ・LDK:【 20帖以上で、対面キッチン希望 】 ・旗竿地を踏まえた配慮:隣家からの視線を避けつつ採光を確保できる窓配置や吹き抜けなどの工夫を希望します ・収納:【 ウォークインクローゼット、シューズクローク、パントリーが欲しいです 】 ・家事動線:【 洗濯が1箇所で完結するランドリールームを希望します 】
【連絡についてのお願い】 仕事のため、日中の電話対応が困難です。 ファーストコンタクトや資料の送付、プランの提案などは、まずは「メール」にてお願いいたします。
さいごに
旗竿地にはマイナスイメージが強いかもしれませんが、ここで紹介した隣人・日当たり・防犯・世間体・駐車の5つの不安要素がクリアできるようなら、「安くて良い土地」になりえます。
それを判断するには、ハウスメーカーという建築のプロをしっかり頼りましょう。









コメント Comments
コメント一覧
コメントはありません。
トラックバックURL
https://117gift.com/hatazaochi-fuan-kaishou/trackback/