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こんにちは!
元ハウスメーカー、今不動産特化FPのカルタです!
そろそろリフォームしたい、古いお風呂!
- 冬は寒くてヒートショックが心配
- 浴槽が深くて、腰が悪くなったら使い勝手が悪そう…
- タイルの目地にカビが生えている…
タイル張りの在来浴室には、よくあるデメリットですね。
そんな古いお風呂を新しいユニットバスにリフォームすると、どうなるでしょう?
- 浴槽が浅く、腰掛けもあって楽
- 節水ができて、湯沸かし節電にもなる
- カビが生えづらく、掃除がしやすい
- 床が滑らず安全
- 断熱性があって、冬も冷えすぎない
などなど、さまざまなメリットがあります。
毎日使うお風呂だからこそ、長い目でみれば、今費用をかけてリフォームしておく価値があるというもの!
でも古いお風呂のリフォームには、どのくらいの規模と費用がかかるか、気になるところですね。
そこでこの記事では、実際にリフォーム会社に勤め、古いお風呂のリフォームを何度も手がけてきた専門家に話を聞きました。
こんにちは、大野宏朗です。
ここからは私が説明しますね!
在来浴室をユニットバスに変更するには、製品本体の他に、解体や撤去など必要な費用が多くなります。
費用を抑えたいところですが、残念ながら安さばかりを推してくる悪徳な業者も多く、雑な工事をされた結果、漏水被害など受けることも少なくありません。
これから、古いお風呂のリフォームにかかる費用や工期、リフォーム会社の選び方をお届けするので、参考になれば幸いです。
これからの説明を読んで、ざっくり概要をつかんだら、リフォーム会社に問い合わせをしてみましょう!
リフォームでお風呂が小さくなってしまう可能性あり
在来浴室をユニットバスにしたときに、浴室サイズは変わりませんか?
場合によっては、小さくなってしまうこともあるので、注意が必要です!
リフォームで使われるユニットバスは、規格サイズで、1600mm×1600mmか1600mm×1200mmの2種類です。
在来浴室がよほど変わった形状でなければ、ユニットバスにできないことはありません。
ただサイズが合わずに、今の古いお風呂よりも小さくなってしまう可能性はあります。
なので既存のお風呂の内法(うちのり:壁の内側から内側の長さ)は測っておきましょう。
たとえば内法が1600mm×1590mmと10mmだけ小さい場合でも、新しく取り付けるユニットバスのサイズは1600mm×1200mmになってしまいます。
古いお風呂のリフォームには、平均4〜7日が必要
まずは、在来浴室(いわゆるタイル風呂)からユニットバスにするには、4〜7日程度の工期になります。
詳しい工程は次の通り。
1日目:養生・解体工事
2日目:土間工事、木工事、配線配管工事
3日目:商品搬入、断熱工事
4日目:バスの組み立て作業
5日目:木工事(造作)外壁工事
6日目:内装工事・ドアの取り付け・クリーニング
以上で完了です。
土間の基礎工事や壁の解体工事が必要になるので、少し時間がかかります。
(ユニットバスからユニットバスへの交換なら3〜4日程度)
もちろんこの間はお風呂に入れませんので、銭湯に行く準備を!
リフォーム費用は、70万円〜80万円が相場
ユニットバスにもグレードがあって、高いものを言えばキリがありません。
ただ相場として例をあげると、普通グレードのユニットバスなら製品代で40万円前後します。
そして在来浴室をユニットバスにするには、製品代だけでなく、以下の各種工事費用が必要です。
- 解体工事費
- 造作工事費
- 配管工事費
- 電気工事費
- 組立費用費
- 廃材撤去費
これらは、すべて合わせて30万円〜50万円の費用がかかります。
だからリフォーム費用は、工事費+製品代で合計70万円〜80万円が相場になります。
あとはオプションをどの程度つけるかですね。
以下に各種オプションの種類と費用相場を記しますので、ご参考に!
- 追炊き機能つき:3万円
- 浴室換気暖房乾燥器つき:7万円
- 浴室テレビ:12万円
- 浴室スピーカー:5万円
- 手すり(1本):1万円
古いお風呂だと、追加費用の発生もありうる
工事にはいった後で追加費用を請求されることはないですか?
既存のお風呂の状態によりけりで、なくはないですね。
古いお風呂のリフォームでは、工事にはいった後で、追加費用が発生することもあります。
とくに水回りのリフォームでは、床や壁の中がどうなっているかは、実際にめくってみないとわかりません。
木の下地が腐食していることもあるのですが、下地の補修からするのであれば工期も伸びますし、状態によって追加費用がかかります。
また、現在の浴室と新たに設置するユニットバスの形状差で、ドアや壁を改修しないといけないケースもあります。
このくらいならサービスしますよ」と追加費用がかからないこともありますか?
現場経験豊かなリフォーム会社であるかどうかによりますね。
現場経験が豊富なリフォーム会社であれば、下地の収まりだけでなく配管なども理解しています。
どのリフォーム会社もあとから出てくるトラブルを避けたいのは共通。
簡単な補修ができる材料や道具を持ってきているもので、それで直せるものであれば追加費用を取ることはありません。
お風呂の工事は素人でも受注可能なので注意!
実はリフォーム業というのは、500万円以下の請負金額なら、建築業許可が不要です。
だから、素人であっても工事を受注できます。
そこが危ないところで、水回りのリフォーム経験が乏しいのに「なんでもできます」と安請け合いしてしまう業者も多いです。
漏水対策など大事な部分も適当にやってしまい、あとで水浸しになったという凄惨な現場もありました。
とくに次の3つの特徴があるリフォーム会社なら、避けた方が無難です。
- 専門用語を多用して説明がわかりづらい
(自信がないことの表れ) - すぐ契約させようとしてくる
(説明不足で無責任) - 連絡のレスポンスが悪い
(怠惰な対応は工事にも影響)
優良なリフォーム会社は相見積もりで判別できる!
では優良なリフォーム会社は、どうやって選べばいいですか?
一番確実なのは、相見積もりをとることですね。
優良なリフォーム会社を選ぶのに、一番簡単でかつ確実なのは、相見積もりをとること。
これに尽きると思います。
安いところを選ぶためだけではなく、ぜひ見積もりの内訳を比較してください。
前にもお伝えしたとおり、500万円以下のリフォーム工事であれば、建築業許可がいりません。
たとえば内訳が「一式10万円」など式表示であった場合は要注意で、作成者がリフォーム工事の内容を理解できていないケースがあります。
そうでなくとも、A社の内訳にあってB社の内訳にない項目があったり、それぞれの内訳に金額差異があったりと、比べることで見えてくることは多々あります。
それら違いの理由はなんなのか、納得いくまで質問してリフォーム会社を選ぶようにしましょう。
「お風呂に特化」したリフォーム会社比較サイトが便利
水回りに強いリフォーム会社を探すなら、無料の比較サイトを使うのが便利です。
リフォーム会社と聞いて、会社名がパッと思い浮かぶでしょうか?
小さな会社が多いですから、水回りに強いリフォーム会社を見つけて、さらに相見積もりをお願いするのは、それこそ難しいかもしれません。
だからインターネットをフル活用しましょう。
“タウンライフリフォームお風呂特集“というリフォーム会社の比較サイトがあって、近隣の「お風呂に強い」複数のリフォーム会社に、ネット上から見積もりを依頼できます。
無料で利用できて、依頼も画面どおりに入力していくだけなので簡単。
一定の基準をクリアした優良なリフォーム会社しか登録されていないのも安心です。
古いお風呂をリフォームすると補助金がもらえる!
古いお風呂をリフォームすると補助金がもらえるって聞きました。
「グリーン住宅ポイント制度」のことでしょうね。もらえますよ!
グリーン住宅ポイント制度とは、建築需要をあげるための施策で、リフォームの内容に応じてポイントがもらえるものです。
たとえば、エコ住宅設備を設置した場合、次のようなポイントがもらえます。
- 太陽熱利用システム:24,000P
- 高断熱浴槽:24,000P
- 高効率給湯機:24,000P
※合計50,000P未満の場合は申請できません。
このポイントは1P=1円で換算されて、特定の商品と交換できたり、一定の要件を満たす追加工事費用に充てることができます。
ただし注意で、このグリーン住宅ポイントは、2021年10月31日までにリフォーム会社と契約した人だけもらえる時限措置です。
もうあまり時間が残されていないので、これからリフォームを検討するなら、できるだけ早くリフォーム会社に声をかけてくださいね!