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こんにちは!
元ハウスメーカー、今不動産特化FPのカルタです!
オーダーメイドで、家の外観に合わせたデザインにできるのが塗壁門柱!
掲載元:RoomClip
家の外壁と色を合わせてみたり、意匠性のある仕上げで個性を出したりと、外構から家全体のイメージを底上げすることも可能です。
ここでは、そんな塗壁門柱の知識をまとめました。
仕上げや価格、掃除や塗り直し方法まで紹介しているので、これから塗壁門柱にするならお役立てください!
塗壁門柱には、コンクリート製とブロック製がある
塗壁門柱って、そもそもどんなもの?
それではまず、塗壁門柱がどうできるかを説明しますね!
塗壁門柱は、下地をコンクリートでつくる場合と、ブロックでつくる場合があります。
下地をコンクリートにした場合
コンクリートの場合、基礎にドリルで穴をあけ、そこに差筋アンカーを打ち込みます。
差筋アンカーに鉄筋を結束して立ち上げていき、それを木枠で囲んだら、頑丈に固めて生コン打設をする流れになります。
下地をブロックにした場合
ブロックの場合は、差筋アンカーを打ちこむまでは一緒。
モルタルを敷いて、その上にブロックを積みあげていき、一段積んだら横筋という鉄筋を通し、差筋アンカーと結束していきます。
その後ブロックの穴にモルタルを流し込んで、1段が完成。
これを繰り返して高くしていきます。
このあとの塗装は、コンクリートもブロックも同じ。
まずプライマー(接着剤)を塗って、乾いたらハイモルなどモルタル系の物を塗って平らに整えます。
その上にプライマーを下塗りして、ジョリパットなどの上塗り材を塗っていきます。
コンクリートとブロックでは、強度が段違い
門柱下地のコンクリートとブロックは、どう使い分けるの?
この2つでは、強度が全く違います。
コンクリートの方が、ブロックより圧倒的に頑丈です。
ブロックも中にモルタルを流しこんで強度をあげるので頑丈です。
ただ、表面はそんなに硬くありません。
例えば、自転車でぶつかられたり、野球のボールが勢いよく当たったりすると簡単に欠けてしまいます。
あとデザイン上の問題で、コンクリートを選ぶこともあります。
ブロックの場合はサイズが決まっているので、門柱サイズを大きくすることはできても、厚みは変えられません。
また歪曲したようなデザインにしたいときも、ブロックの場合はモルタルで形を整えるので、その部分だけ色が変色したり、ヒビがはいってしまうことがあります。
コンクリートとブロックでは、価格はどっちが高いの?
やはりコンクリートの方が高いですね。
コンクリートの方が頑丈で自由もききますが、その分高くはなります。
ただブロックで施工しても、当たり前のように高い請求をしてくる業者さんもいます。
そのあたりは相見積もりして、比較で判断するしかないですね。
塗装材はジョリパッドを使うケースがほとんど
塗壁門柱の塗装材って、何を使うの?
ほぼ、ジョリパッド一択です!
ほとんどの塗壁門柱に使われている塗装材がジョリパットです。
掲載元:アイカ工業株式会社
ジョリパッドとは、アイカ工業が発売している砂などを塗料に混ぜたモルタル外壁用意匠性塗材のこと。
カラーも豊富で、色あせがしにくく、汚れもつきにくいなど、塗壁に適した材料になっています。
塗壁門柱の代表的な仕上げ方を5種紹介
塗壁にも、いろんな仕上げ方があると思うけど、例えばどんなものがある?
それでは、代表的なものをいくつか紹介していきますね!
ローラー仕上げ
この仕上げが一般的に一番多い仕上げだと思います。塗料のついたローラーで全体的に塗りつける感じなんですが、落ち着いている感じが好きな人には人気ですね。
ハケ引き仕上げ
毛の細かいハケで横に線をつけていくイメージです。モダンな雰囲気にもよく合うデザインになります。
扇仕上げ
コテで半円を描くように模様をつけていきます。ひとつひとつの模様が大きく目立つので、非常にインパクトがある仕上がりになります。
スタッコ調仕上げ
コテを使ってランダムにボコボコな後をつけていくもの。凹凸の陰影が楽しめて、洋風なお家では特に多い仕上げ方です。
マーブル仕上げ
二色の色を混ぜながら完全に混ぜきらずにムラのような模様をつけていく仕上げです。意匠性が高く、こちらも洋風なお家で選ぶ人が多いです。
※仕上げ画像掲載元:アイカ工業株式会社
塗壁門柱だけを依頼するなら、左官屋がおすすめ
オープン外構で塗壁門柱だけつくりたいなら、どこに頼むのがいいの?
可能なら、左官屋さんに直接頼むのがいいですね。
工務店やリフォーム会社に頼むのもいいんですが、職人さんがいない会社も多いです。
その場合、左官屋に外注することになるのですが、間に別会社がはいる分、高くついてしまうケースがあります。
だから、可能であれば左官屋さんに直接依頼するのがオススメです。
「左官屋」というと塗装業のイメージだけど、門柱の作成からしてくれるものなの?
どこまで請け負ってくれるかは、会社や地域によっても違いますね。
左官屋が門柱作成を請け負ってくれるかどうかは、会社や地域によってまちまちです。
左官屋は塗り仕事が多いイメージですが、ブロック積み・タイル張り・石張りもしますし、基礎工事やコンクリート工事一式を請け負う会社もあります。
特に地方では、基礎工事からやってくれる左官屋は多いですね。
暇な時期であれば基礎から受けてくれ、忙しい時期は受けてもらえないと、季節によって変わる場合もあります。
ただ関東の場合は全く違います。
関東の業者は左官屋は塗工事、基礎屋は基礎工事と業種で完全にわかれてますから、基礎工事は左官屋さんから外注する形になるでしょう。
また左官屋に直接依頼できたとして、あなたの完成イメージをしっかり伝えないと、左官屋のセンス任せになってしまうので注意です。
もし仕上がりのイメージがわかず、相談しながら決めたいなら、リフォーム会社にした方がいいかもしれません。
リフォーム会社なら、過去に施工した塗壁の写真など、資料が豊富にあります。
塗壁門柱の価格は10万円〜30万円が相場
塗壁門柱だけをつくってもらうと、価格はどのくらいになる?
10万円~30万円くらいが相場ですね。
塗壁門柱のほとんどは、新築時に他の外構工事と一緒に施工してもらいます。
そのケースだと工事費は相場より安くなり、横幅が狭いものであれば、10万円程度に抑えることも可能です。
外構のほとんどをDIYする場合などで、塗壁門柱だけ単体で施工するなら、30万円くらいは覚悟しておいた方がいいです。
あとは、どこまでやってもらうかです。
門柱の設置だけを受注することもありますし 塗装だけを受注こともあります。
塗壁門柱のDIYは危険なのでオススメしない
塗壁門柱ってDIYでつくることも可能?
残念ながらDIYは、おすすめしないですね。
塗壁門柱は素人の人がDIYするのは、かなり難しいと思います。
塗壁門柱の下地は、基本的にコンクリートかブロックです。
コンクリートの場合は、まず木材を買ってきて枠をつくり、続いて鉄筋を組みます。
この最初の工程が素人にはかなり難しく、失敗して門柱の強度がでなかった場合が大変です。
門柱が倒れてしまうこともあるので、せめて下地までは業者に頼んで、DIYするのは塗装だけにした方がいいでしょう。
ブロックの場合は、DIYで失敗すると、見た目がボコボコになってしまいます。
ブロック積みは職人さんが何年もかけて覚える作業で、うまく積むのは、実はかなり難しいです。
モルタルという砂とセメントを混ぜた物を使用するのですが、時間がたつと固まっていくので、ゆっくり作業をすることができません。
門柱は外から見て一番目立つ場所にあるので、あまり形が歪になってしまうと、家全体がかっこ悪く見えてしまいます。
だからブロックの場合も、ブロック積みまでは業者にしてもらい、塗装のみ時間でするようにした方がいいでしょう。
塗壁門柱のメンテナンスは水洗いが基本
塗壁門柱は、どうやってメンテナンスをすればいい?
基本的のは水洗いでOK。あまり固くない毛質のブラシなどで洗うと効果的です。
毛質が固いブラシなどでゴシゴシ洗ってしまうと、上塗り材が剥がれ落ちてしまう事があります。
だから洗うときは、柔らかいスポンジの方がいいです。
洗剤などを使用する場合は、必ず薄めて使ってください。
塗壁につく汚れで一番多いのが、雨だれの跡。
掲載元:ファミリー庭園
早めに洗えばほとんどが落ちますが、しばらく放置してしまうと落とすのは困難です。
その場合は、汚れを落とすよりも、上塗りして補修することになります。
あと絶対にNGなのが、高圧洗浄機の使用!
汚れだけでなく塗装も一緒に落としてしまうので注意しましょう。
キレイに保つなら7〜8年で塗り直し
塗壁は、だいたい何年で塗替え時期になる?
キレイに保ちたいなら、早くて5年、長くて7~8年ぐらいで再塗装するのがいいです。
再塗装をしないと、塗装の防水効果がだんだん薄れてきます。
すると、ずっと水に濡れているような箇所がでてきたりします。
塗壁門柱をキレイに保つなら、早くて5年、長くて7〜8年で塗り替えた方がいいでしょう。
塗装が剥がれたときの補修には3〜4万円必要
塗装がはげたりしたときは、どうやって補修するの?
補修部分だけ剥がして、塗装材を上塗りします。
軽い傷など補修範囲が狭ければ、補修部分だけ剥がしてプライマーを塗り、上塗り材を塗ります。
それだと1日で終わるので、費用は3~4万円くらいですね。
ただ施工してから2〜3年たったあとだと、日焼けなどで全体的に色が変色していることがあります。
その場合、部分補修だと、補修部分がかえって目立ってしまうことがあるので注意です。
たとえば、吹き付けで簡単に補修することもできる?
できないことはないですが、あまりオススメしません。
吹き付け補修もないことはないですが、そこだけ材質が変わってしまいます。
直後はキレイに見えても、後から補修部分だけ変色する場合があります。
あと吹き付けだけの簡単な補修であれば、本来5000円くらいで済みますが、業者によっては、職人費用に+25000円ほど請求される場合もあります。
それなら、上塗り材を塗って補修した方がいいですから。
まとめ
塗壁門柱には、コンクリート製とブロック製があります。
コンクリートの方が傷つきにくいですが、価格が高いので、一般的にはブロックの方が多くなります。
塗装にはジョリパッドが多く使われ、色の種類も豊富なので、職人の仕上げ次第で意匠を凝らした門柱にすることができます。
塗壁単体を発注すると30万円くらいします。
ただし外構工事と同時にすれば、安くて10万円くらいに抑えられる可能性があります。
塗壁門柱は、強度の上でも、見た目の上でも、DIYはオススメしません。
DIYするなら、せめて下地まで業者に依頼し、塗装だけ自分でするようにしましょう。
塗壁門柱の施工を依頼するなら、左官屋がオススメ。
ただ施工まで請け負わないケースや、門柱のデザインが左官屋のセンス任せになってしまうことがあります。
写真や実例を見て、相談しながら決めたいなら、リフォーム会社に依頼した方がいいでしょう。